インテンシティ・レベルをコントロールしたい!

バスケットボールにおける「インテンシティ」とは何かご存知でしょうか?

この記事では、「インテンシティ」が曖昧に使われていることを指摘し、「インテンシティ」が適切に使われている一例を紹介します。わたしは、この「インテンシティ」の考えを学んでから、ゲームの理解力が増したように思います。

本記事では、「インテンシティ」が適切に説明されている書籍を紹介し、その考えに従って、わたしの周囲を見回してみます。最後までご覧になれば、「インテンシティ」という語を導入してまで、説明したかったゲームの側面が見えてくることでしょう。

曖昧に使われる「インテンシティ」

いつの頃からか「インテンシティ」という単語が使われるようになりました。多くは、あたかもサーカー用語であるかのように使われています。しかし、未だに「インテンシティ」の定義が曖昧で、それなのに使われている。そんな状況を危惧している人たちがいます。

ザック発言で話題。『インテンシティ』の本当の意味とは? 曖昧な単語が流布して起こる危険性
ザック発言で広まった“インテンシティ”  日本語圏のインターネット空間において、2013年5月以前に『インテンシティ』が最も多く使われたタイミングはどうやら2005年11月であるようだ。 『インテンシティ』の本当の意味とは?【写真:工藤明日

辞書的な解釈では意味が分からない

辞書的な意味は、次のような意味になりますが、この意味を知っていても、(サッカー解説者などの)発言の多くは意味不明になることでしょう。

1. (性質・感情・力・温度などの)強烈さ、激烈さ、熱烈さ、緊張

2. 強さ、強弱、強度、力、度(degree)

研究社新英和大辞典から一部を引用

ジェイ・マイクスの著作

わたしが「インテンシティ」に出会ったのは、90年代のことで、ジェイ・マイクス著「バスケットボールのメンタルトレーニング」です。本書の「第2部 技術を高めるメンタルトレーニング」には「第11章 インテンシティ」があります。「バスケットボールは常に集中が変化し、インテンシティのレベルも変化するゲームである。」で始まります。

とても興味深いので、できることなら、全文を転載したいところです。インテンシティを10段階のレベルで定義して、話を展開しています。大雑把に抜粋すると次のように定義しています。

レベル説明
9.5-10オフェンスに適さない
9リバウンド、プレッシャーD、ディフェンスへの戻り、
速攻で走るコースを埋める
8インサイドの力強い動き、カット、ヘルプディフェンス
7ドリブル、動きながらのシュート
4フリースロー
1瞑想

プレイヤーは適切なインテンシティ・レベルでプレイすること、つまり、インテンシティ・レベルをコントロールすることが大切であると説いています。そのためには、意識してインテンシティ・レベルをコントロールする練習が必要です。

自然なインテンシティ・レベル、コントロールするレベル

人は、それぞれ生まれもった落ち着くインテンシティ・レベル、自然に振る舞っているときのインテンシティ・レベルがあるから、そのことを意識してコントロールできるようにする必要があります。わたしは明らかに低いレベルに落ち着く傾向があります。

バイクが好きで、試合や練習会場の移動に利用していますが、安全運転のために、毎回インテンシティ・レベルを上げる必要を感じます。

チームメイトを観察しても、その人なりの自然なインテンシティ・レベルを強く感じます。技術はあるのに、フリースローが苦手な選手は間違いなく、そのときのインテンシティ・レベルが高過ぎるように見えます。

でも、リバウンダーやドリブラーがインテンシティ・レベルを下げるのは、とても難しい技術だと思います。

本書では、コーチについても言及し、コーチが試合前に叱咤激励して、選手のインテンシティ・レベルを上げることは害であると説いています。中高生のコーチに、よく見る光景です。

チームメイトへの働きかけ

若い頃に、チームメイトにインテンシティ・レベルのコントロールについて、諭させるように仕向けようとしましたが、まったく反応しませんでした。現在、シニアチームに働きかけたらどうなるのでしょう? 反応が得られるとは、決して思えませんが、その理由は思い付きません。

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