先日、キレたシニア選手を目の辺りにしました。
この記事では、「人のふり見て我がふり直せ」を目的として、観察できたことからキレた経緯を推測してみます。
もちろん、彼の内面で何がくすぶり続けてキレたのか、真相は分かりません。それでも、考えてみることは価値があると思っています。
本記事を最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。
歴史ある地方大会
歳をとってもバスケットボールをプレイする、元気な人が増えてきました。それでも、歳をとればとるほど競技人口が少なくなります。
そのため、地方によってはシニア大会がなくて、「年齢制限の無い一般の大会にしか出れないため、毎回一回戦負け・・・」と嘆いている人たちもいます。
北関東のある都市では、バスケットボールのコートが2面とれる体育館を1日確保して、県内から5チーム、近郊の県から5チーム程度を招き、1日開催の大会を開催しています。夕方の交歓会も含めて企画・開催しています。
何年にも渡り開催することは、こちらからは想像さえ出来ない苦労があったと思います。無事に開催し続けていることだけでも、誉め称えられる功績でしょう。
ですが、試合中に開催地チームの長老がキレました。
突然、怒ったの?
長老PGがムリにドライブしたところ、ディフェンス・ファールがコールされました。その瞬間、長老PGがディフェンスを突き飛ばしました。
外から見る限り、ディフェンスがコースに入るのが少し遅れたかもしれませんし、コースに入れていなかったかもしれません。なので、コールは正当なものに思えました。
で、長老PGは「肩を入れやがった!」みたいな(イチャモン?をつけて)文句を言いなが怒っています。
周囲からするとまったくの突然の出来事だし、プレイが止まっている(時間が止まっている)ときに相手選手を突き飛ばす理由が分かりません。
交歓大会で開催地の人の振る舞いとしてはダメダメでしょう。それに、長老PGはそのチームの長老&代表者です。なんの前触れもなく、突然怒りだしたかのような光景でした。
敗戦が濃厚になったから怒ったの?
チームや自分自身のプレイが期待通りにいかず、敗戦の気配が近づいてくると溜まったフラストレーションにより「乱闘気味な状況」が生まれるのはときどき目にします。プロでも市民大会でも。
今、盛り上がっているワールドカップ・ラグビーでも、そのような恥ずかしい状況を目にしました。
長老PGの暴行も、そのようなタイミングかもしれないけど、勝てるほどのプレイが期待できたのだろうか? とても疑問です。
フラストレーション
長老PGは、喜怒哀楽が激しいと申しますか、チームメイトに叱っているというより怒っているかのように見えるときがあります。でも、それは方言がそう感じさせているのかもしれないし、チーム内での表現レベルが外から見ると”怒っている”ように見えるのかもしれません。
でも、その日はいろいろと不満を表出していました。
センターのムーブが気に入らなかった
もう少し早い時間、長老PGはセンターのムーブが気に入らなかったみたいで、怒鳴り散らしていました。センターは、確かに不味い動きとポジショニングでした。
もしかしたら、タイムアウトのときに動きの指示をしていたのかもしれません。でも、第三者からみれば怒鳴り散らす場面ではないし、センターにはセンターなりの考えがあってのことだったと思います。
それでも、怒鳴り散らしていたのは、もしかしたら、期待通りにいかずに敗戦濃厚な感じで「今、なんとかしなければ!」という思いが強過ぎたのかもしれません。
フラストレーションがさらに溜まる?
後半に入って、長老PGは、速攻のランニング・シュートを(ファールでも防げないタイミングで)ファールで抑えようとしました。
相手ベンチのリーダー:練習しにきてるんだから、危険なファールはやめて!
長老PG:後ろからじゃないから、危険じゃねえよ!
普通、「申し訳ない。危険なことをするつもりはないよ!」とか、「見事なオフェンスで手が出てしまったんだよー!」とか、もう少し上手く応えられるのではないでしょうか。
こうしたやりとりも駆け引きの一部で、勝ちたいならなおのこと、相手ベンチとやり合っても仕方ないです。
「練習しにきているんだから〜」に失礼なニュアンスを感じて、言い返したかったのでしょうか?
でも「練習しにきているんだから〜」には背景があります。全員集合してのチーム紹介の話を聞いていいれば誤解することはないでしょう。
我々は八幡カップに向けて活動している。その実戦練習として本大会を利用させていただいている。
八幡カップまであまり時間がないので、ケガに気を付けながらも真剣に試合に臨みたい。
速攻で何度も失点を重ねた状況を念のため説明しましょう。技術的には、速攻の前、長老チームのオフェンスでの失策が問題なのであって、その点を改善できないのなら速攻を繰り返されて敗戦が確定します。緊急に味方に指示やアドバイスをすべきタイミングだと思いましたが、それはありません。
その前の試合から気配はあった?
1日開催の大会で各チーム2試合行います。長老PGが暴れたのは2試合目。でも、1試合目から兆候があったのかもしれません。
長老PGは態度が悪い
スターティングメンバーの申請
バスケットボールでは、試合開始前にテーブル・オフィシャルズにスターティングメンバーの申請を行います。
長老PG:う〜ん、見えねぇな・・・
TO:読み上げましょうか(名前を読み上げる)
長老PG:(偉そうに)それTO:キャプテンはどなたですか?
長老PG:オレオレ
TO:(名前を知ってるワケナイでしょ!)お名前は?
長老PG:(ペケペケ)
TO:承知しました
長老PG:(礼なし)
お互いに役割を分担して行っているのですから、敬意を持って接しましょうよ。読み上げてもらっておいても礼が言えないのでは、何かが足りないです。
些細なことですが、こうした小さな積み上げが周囲に与える印象を理解していないのでしょうか。だとしたら、代表者やPGとしての資質が足りないと思います。
タイマーのミスをとがめる
長老PGのチームは、楽勝でした。期待した通りのプレイが出来ているようには見えませんでしたが、対戦相手の失策が多過ぎて勝負になりません。
そんな試合で、終盤は得点差が開き、試合終了を待たずに勝敗が決まっているようなものです。そんな時間帯のフリースローでゲームクロックが動いていました。タイマーのミスです。
長老PG:時間が動いているじゃねぇかよー!
タイマー:申し訳ないです
勝ちが決まったような状況ですから「時計動いているよ!」程度でいいのでは? 気付いても、そのまま流していいようなものなのに。
あれ!? 突き飛ばされたディフェンスは、タイマーを担当していた人ではないですかー!
まさか、根に持っていたワケないですよね。チームの長老&代表者なのですから、もう少しだけ余裕のある言動であって欲しいです。
問題を抱え続けている?
長老PGは、もう何年も長老&代表者&PGであり続けているのかもしれません。それは、とても大変なことでしょう。
最年長であることや、(名目上の)代表者であり続けることは仕方ないかもしれません。でも、徐々に若い人に任せていかないと、チームの存続は難しいと思います。
責任を感じ過ぎているからかもしれませんが、チームメイトに威張り過ぎているように見えます。
結果を受け入れられない
試合後に敗戦が不満で文句を言う人は多いです。しかし、言動には気を付けなければならないときがあります。特に、代表者やPGの言動には、チームメイトは神経質になっています。
長老PGは、昔から「◯◯は抑えたけど、小さい雑魚どもに外からたくさん決められてしまった」などと暴言を吐いてしまうクセがあります。もしかしたら、小さい雑魚のわたしにも聞こえるように言っただけの話かも知れませんが。
でも、雑魚にも敬意を払った方がいいですよ。ちゃんと聞いていますよ。
雑魚だって練習を積んでいるんです。そうした暴言をモチベーションに変えて練習を積んでいるのかもしれません。
長老PGは、もしかしたら人に敬意を払えない老人なのかもしれません。
別のときには、若いPGにガミガミ言ってましたっけ。言う必要があるなら良いのですが。
キレる前からキレていた?
観察したことを思い返してみると、キレる前からキレていたのかもしれません。
面倒な役回りが多くて疲れていたのかもしれません。あるいは、ご本人の態度が悪過ぎて、悪循環に落ち入っているのかもしれません。
何れにしても、ご本人もチームも変わらなければならない時期を迎えているのでしょう。
謝辞
誰であってもチーム内での役割は、変わりゆくものです。いなくなる人もいれば、新しく入ってくる人もいます。新人が気持ちよく過ごせるように、取り計らうのは古い人の責任だと思います。
チームメイト/チーム/対戦相手/試合/大会・・・誰であっても敬意を払うべき対象はたくさんあって、その気持ちを継続していかなければならないと思います。
次回長老のチームを見るときには、長老もチームも生まれ変わっている姿を見たいです。
最後になりますが、貴重な地方大会と主催者に、感謝いたします。
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