
市民参加のある地区大会では、帯同審判制を採用しています。このような地区は多いことでしょう。しかし、我々の境遇は少しだけ特殊かもしれません。
- シニアクラス(40歳以上)は、派遣された公認審判員が審判を担当
- だけれども、帯同審判向けの研修会には出席が義務
- その目的は、新ルールやルールの解釈についてチームへ伝達
この記事では、帯同審判研修会にまつわるチーム内のゴタゴタを例に、チーム内での役割分担が実際には難しくて、わずらわしいことを述べます。
本記事を最後までご覧になり、あなたのチームで運営が上手くいくことにつながりましたら幸いです。
地区協会への感謝
地区協会で働いているみなさまには、いつも感謝しています。その中でも、更新し続ける競技規則の解説と、審判の観点での判断の説明は、競技を理解する上でとても助けになっています。
帯同審判研修会は、対象の市民大会についてだけ影響を及ぼすものではなく、研修を受けた帯同審判員や参加チームのメンバーを通じて、他の市民大会などにおいても恩恵を受けています。
いくつかの県で市民大会に参加してみると、審判の判断基準が異なることに気付かされます。
選手に求められる「審判の判断基準」に対する適応能力は、試合の終盤に向かって調整していき、「勝利を邪魔する無駄な失敗(えー!、これがファールかよぉー! なんでファールじゃないのー!)を避けること」だと捉えています。
ある地区の判断基準について説明を受けることで、他の地区での判断基準を捉えやすくなり、試合中に調整することにつながりやすくなる気がしています。
地区協会への希望
シニアクラスは、派遣された公認審判員が審判を担当してくれます。つまり、帯同審判が審判を受け持つことがありません。
このような状況では、帯同審判研修会への出席よりも、解説記事を拝見した方が分かりやすく、チームへの伝達が容易です。
教育用のサンプル動画も用意されているときがありますし、出来ましたら解説付き動画で「審判の判断基準」を知りたいのが、率直な希望です。
出席のノルマが厳しい
帯同審判は2名登録、帯同審判研修会は2回開催(別の日程で、別の場所)されています。出席のノルマは、最低でも1名が1回参加です。
しかし、社会人にとって出席は、少々厳しく感じています。
比較として、試合の出席者を見ると、プレイヤーの出席率は5〜8割程度です。大雑把に見て、まぁ、なんとかやりくりして出席できています。というのが実情です。
シニアクラスは公認審判員が担当してくれるという甘えから、審判実技はそれほど大切ではありません。研修会への出席以外の手段があれば、とてもありがたいです。
帯同審判員の人選
チームにとっては、シニアクラスであってもシッカリした人を帯同審判として登録しなければなりません。
チームのメンバーは、社会人ですので誰でも役割を果たせそうに思いますが、実際のところ、なかなか上手くいきません。
ケーススタディ
ある日、突然(チームの登録上の代表者である)わたしにメールが届きました。
2019年9月10日(火) 18:35
> 15日審判講習なんだけど2日間あって●●さんは既に出ててるけど、俺が行けない場合、どうなるの?
必ず二人でなきやダメなんだよね
いきなり読んでも意味が分かりませんよね? 多分、共有している知識があるから、私には分かるだろうと推測されるかもしれません。しかし、実際に共有している知識はそんなに多くないのです。
こんな粗末な対応と、いい加減な態度を黙認してしまっては、今後のチームの運営に悪影響があると思うのです。
そのため、仕方なくていねいに説明して、本人の気付きを促すしか手が無いのかなぁ・・・
まずは、誤解させないよう必要最低限の回答をします。
◯◯ちゃん、おはよう。
連絡ありがとう。
◯◯ちゃんを子ども扱いして回答するならば、次のような単純なものになるでしょう。
(9/8は仕事で横浜市民大会を欠席した)●●さんが(台風が心配される中)9/8にAスポーツセンターで開催された帯同審判研修会に(遠方からわざわざ)出席されたのでしたら、◯◯ちゃんは、9/15(日)Bスポーツセンターで開催される帯同審判研修会に出席しなくても構わないです。
連絡をくれた「◯◯ちゃん」は、9/8(日)朝一の試合に参加していたメンバーです。そのとき、話する機会が何度もあったのに、当日の審判研修会についてはまったく触れずに、後日、問い合わせをするだろうか・・・
まさか、忘れていたのかな? それとも、台風に気を取られていたのかな? 体調不良?
「●●さん」は、急遽仕事で試合に参加できなくなり、だけども審判研修会に出席してくれました。当日は、台風の影響が心配される中、無理して出席してくれたのだと思います。感謝しています。
さて、面倒であっても誰かがていねいに教育しなければならないでしょう。
でも、◯◯ちゃんは子どもじゃないんだから、もう少し自分の立場と役割を把握して、責任ある行動をして欲しいです。
(1)問い合わせは、もう少していねいに説明して欲しい
帯同審判研修会のスケジュールを私は知らないです。
私は横浜市民大会に参加している、チームの代表者に過ぎません。
私宛に、帯同審判研修会のスケジュールは届きません。
(調べれば分かりますが)
(2)帯同審判研修会、出席のルールを把握して欲しい
異なる日程で、別々の会場で開催されますよね?
協会は、2名登録している帯同審判の2名とも参加して欲しいと考えています。
どうしてもダメなら1名でも可、という考えです。
◯◯ちゃんの問い合わせを見る限り、協会の考えも出席のルールも把握していませんよね?
それでは困ります。
私はたまたま把握しているだけで、帯同審判に登録している人が把握して欲しいです。
いや、把握していないとチームに迷惑が掛かります。
出席のルールは、協会から届く、帯同審判研修会の案内に記載されてますよね?
(3)帯同審判の◯◯ちゃんは、研修会の内容を把握して欲しい
研修会の内容を把握していますか?
その中で、この市民大会に参加しているメンバーに伝達すべき内容は何ですか?
伝達は◯◯ちゃんがやりますか?私に依頼しますか?
この市民大会に登録していないメンバーにも伝達したい内容はありますか?
伝達は◯◯ちゃんがやりますか?私に依頼しますか?
オトナなら普通に分かるだろう?な内容です。◯◯ちゃんが単純にだらしないだけの人であるならば、手を差し伸べる必要はないかもしれません。
しかし、◯◯ちゃんはプレイを見る限り、優れています。1〜5番までのオフェンス/ディフェンスができる上、戦況を認識し、状況に応じた策を立てられるのです。ですから余計に問題を難しくしているのかもしれません。
これらがすべてちゃんと遂行されることを願っています。
そうすれば、いろんな良いことがあるでしょう。
・◯◯ちゃんがコート外でも尊敬され、
◯◯ちゃんがコート内にする指示に、
皆が真剣に耳を傾ける
・チームにルールと、ルールの解釈、運用が周知される
(ファールが減る。相手を追い込める)
・私の雑務が減る
さて、帯同審判の登録は、チーム内で持ち回りで担当するものかもしれません。
我々シニアクラスは、実際に帯同審判をすることがありませんので、持ち回りが容易なのかもしれません。
で、◯◯ちゃんは2019年度担当したから、次年度は次の人!
としたいところですが、現状を顧みて、◯◯ちゃんは担当したと言えるでしょうか?
前回、研修会に参加したときには、実技研修に必要なシューズなどを忘れて迷惑を掛けていますよね?
がんばれ!シンちゃん!
もしも、ここまで読んだのなら、読みっ放しはダメですよ。
(3)については、ちゃんと把握して、私に回答すべき内容ですよ。
がんばれ!◯◯ちゃん!
チームが心地良く存在し続けるためには、失敗を避けるばかりではなく、改善し続けようとする姿勢が大切なのではないでしょうか。
それができない場合、誰かが働きかけ続けないとダメですよね・・・
失礼いたしました。
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