勝敗を賭けて戦う、競技スポーツは、プロ/アマを問わず、社会に必要な文化だと思います。しかし、社会がスポーツを大切にし続けないと、簡単に廃れていくおそれがあると感じます。
一方、プロスポーツ組織は、継続的に、社会貢献をしていくのが適切に感じます。NBA caresのように。
プロスポーツでなくても、社会貢献できる仕組みがあれば良いのですが、仕組みがない中での貢献は、何をして良いか分からず、難しいです。
eスポーツ
「eスポーツはスポーツか?」みたいなタイトルで、何を議論したいのか分からない、ワイドショー番組がありました。ワイドショーなので、気にする必要ないのですが、気になります。
既存の競技スポーツを理解した上で、eスポーツの将来像を描いて、市民の理解を得ないと、社会に対して悪影響・・・若者の貴重な時間をムダにする、反対派との亀裂など・・・が生じると思います。
企業の事業に過ぎなかったり、個人が稼ぎ口として目指す、というだけの流れになると、心配は増すばかりです。
チェスボクシング
チェスボクシングについては、もう、ご存知の方も多いでしょう。
チェスボクシングの試合は、チェスとボクシングを交互に行うことによって進められる。最初はチェスのラウンドから始まり、最大11ラウンドまで続けられる。チェスは1ラウンド4分間であり、ボクシングは1ラウンド2分間である。それぞれのラウンドの間には、1分間の休憩がとられる。チェスの持ち時間は12分であり、これが切れると負けとなる。持ち時間切れのほかボクシングでのノックアウトまたはチェスでのチェックメイト、審判の決定によって試合は終了する。
Wikipedia から引用
チェスボクシングでは、呼吸と脈拍が上がっていく中で、チェスを行いますので、冷静な判断が難しくなる点が面白いのでしょう。既に世界大会も行われています。
初めて知ったときには、自分の常識を打ち破られ、思考が停止しました。しかし、「スポーツとは何か?」を考えると、納得できます。
スポーツ(アメリカ英語: sports、イギリス英語: sport)とは、一定のルールに則って勝敗を競ったり、楽しみを求めたりする身体運動の総称である。
Wikipedia から引用
「欧米人にとっては、思考も身体運動の一種である」と友人から教わり、その考えに従えば、チェスボクシングは立派なスポーツだと思います。もちろん、囲碁・将棋・オセロ、それに、eスポーツもスポーツになると思います。
では、楽器の演奏も身体運動で、スポーツなのだろうか?
競技規則
いわゆるレース(陸上競技の短距離、スピードスケートのタイムレースなど)や、コンペティション(フィギュアスケート、スキーのジャンプなど)ではなく、球技などのチームスポーツにおける競技規則の決め方について、
「スポーツのルールは、勝ったり負けたりするように変更し続ける」
という、欧米社会の考えを聞いたのは、若い頃でしたので、理解できずに困惑しましたが、今では、その考えに賛同します。
この考えに従うと、あるチームが「長い間勝ち続ける」ことは、そのスポーツが未熟か、競技人口が少な過ぎるか、競技規則が間違っていることになります。
大切なことは、競技規則の変更頻度が頻繁になりすぎないことだと思います。コーチや選手は競技規則に合わせて、工夫し、トレーニングを積んで準備するのですから。
バスケットボール
ペイントエリア
バスケットボールでは、ペイントエリア(オフェンスが3秒しかいられない領域)の規則は、良い例だと思います。ペイントエリアがなければ、優秀なビッグマンが有利になり過ぎます。
元々、ペイントエリアは台形だったのですが、近年、長方形に変更されました。
3ポイントショット
3ポイントショットは、もちろん、3点入りますが、少し多過ぎると思います。調整のために、3ポイントショットのラインは、ゴールからの距離が変更され続けることでしょう。
3ポイントラインは、近年、50cm程度、ゴールから離れました。
3 x 3
3×3は、1on1などに優れた選手の存在が勝敗を左右しすぎるという点で、競技が未熟に感じます。大きな大会が開催されることに、違和感をおぼえます。
オリンピック競技
オリンピックは大金が動くためか、歪んだ現実になっていると思います。これ以上、政治の具になるのなら、オリンピックは無くなった方が良いと思います。
何でもオリンピック競技にしようとする活動も、私的には理解できないです。地球上の限られた地域で行われている競技を、オリンピック競技にする意味や価値が分からないです。
一方、世界中で行われている、競技人口が多い、歴史があるスポーツは、プロ選手がオリンピックに参加する前から、国別の世界大会が行われています。そして、今も行われています。オリンピックが無くなっても、国別の世界大会は残ります。
eスポーツ
少なくとも、今しばらくは、オリンピック競技にはならないようです。
国際オリンピック委員会会長(IOC)がeスポーツはオリンピックの価値観に矛盾しており受け入れることはできない(「Killer Games」は暴力を助長するから)と発言したため不採用が確定した。また国際カジノ研究所の木曽崇はオリンピックに採用されない理由としてゲームソフトメーカーの著作権が問題になるからと理由を挙げている。
Wikipedia から引用
健康
人は、ヒトである前に動物です。動物としてのメンテナンスが必要で、エクササイズが欠かせないハズです。義務教育で保健体育を学んでいるハズなのに、生活習慣病が社会の深刻な問題です。
もう少しだけオトナ社会の理解が進んで、エクササイズする文化が根付くことを望んでいます。そうしないと、健康寿命が延びることはないでしょう。
大学には、専攻によらず、体育の時間があります。企業が就業時間内に体育の時間を設けてもいいのではないでしょうか。
エクササイズを行える人々の先に、スポーツがあり、スポーツを行える人々の先に、競技スポーツがある。「先を望むか否かは、個人の選択」そんな風に考えています。
コメント