「スマートバイク」という言葉を目にする機会が増えてきましたが、今一つ、その実体が分かりませんでしたので、スマートバイクと、その周辺を調べました。
ただの自転車である
環境省の取り組みでは「スマートバイク」が何かを明確にはしていないけれど、明らかに「自転車」であり、エコに厳しく言及しているので「電動アシストサイクル」さえ含まれていないかのようです。
環境省中部地方環境事務所が提唱する人と環境に優しい乗り物である自転車の
スマートバイク・イニシアチブとは | スマートバイク … – 中部地方環境事務所 から引用
利用を促進し、ライフスタイルの変革を通じて持続可能な地域や社会づくりを
目指すコンセプトです。
次世代スマートバイク
「次世代スマートバイク(新しい貸し自転車サービス)」の説明をみる限り、やはり「スマートバイク」は「自転車」に過ぎないようです。
スマート機能を搭載した自転車である
バンムーフ(VanMoof)
『持ち主を認識し、盗難から「自ら身を守る」スマートな機能をもったシティバイクとして注目を集めた。』らしいのですが、「セキュリティ機能付き自転車」とか「セキュリティサービス付き自転車」ではダメなのだろうか。
フレーム内に電動アシスト用バッテリーや3Gトラッキング機能、Bluetoothモジュールを内蔵しており、アプリをもったオーナーが自転車に近づくと自動的の盗難防止システムを解除し、離れると施錠する自動ロックシステムが搭載されている。一方、オーナー以外の人間が車体を動かそうとすると、段階的に警告音の音量を上げて自ら「自転車泥棒」を“威嚇”する。
オランダ発の次世代スマートバイク「Vanmoof」 東京・原宿にブランドストアをオープン から引用
さらに盗難にあった場合、位置トラッキングモードを作動させると、ヴァンムーフの「バイクハンター」に通知され、自転車のライトが「SOS点滅モード」になり、全ての機能を停止させる。その後バイクハンターが捜索に乗り出し、2週間経っても発見できなかった場合は無料で新車を提供する「ピース・オブ・マインド」サービスも付帯する。
SmartHalo・・・自分の自転車がスマートバイクになる
『SmartHalo』は自転車のステム(ハンドル取り付け部分)に取り付け、スマホアプリと連動して上部のLEDが曲がる方向を指示する仕組み。走行距離や平均速度、消費カロリーも計測できます。トレーニングモードも搭載しており、アプリからは自転車の駐車位置を探すことも可能。
自分の自転車がすぐスマートバイクになる『SmartHalo』が登場 – 週刊アスキー から引用
その他
折り畳み電動バイク
「スマートバイク」って、「折り畳み電動バイク」のことかと思っていました。名称に「スマート」を入れた「ブレイズ スマートEV(BLAZE SMART EV)」のネーミングが紛らわしくさせていたのかもしれません。
個人的にはとても欲しいです。わたしは普通のバイク(自動二輪車)が好きで、所有していますが、ほんの数キロの移動には不便です。カバーを外して、暖気して・・・たった数キロなのに、という感じです。
「折り畳み電動バイク」は、持ち運び出来るので、電車移動との併用もとても魅力的です。オイル漏れの心配も無用です。
最近は、似た形状の折り畳み電動バイクが大手通販サイトなどで販売されていますが、BLAZE SMART EVは、十分な試験を行っている製品です。
01.塩水試験
プレスリリーズ から引用
車体、ネジの一本にまで塩水試験を行い充分な耐久性が認められるかの試験を行います。
BLAZE SMART EVに使用される全ての部品での試験を行っています。
02.車体、ハンドル荷重試験
ハンドル、座席にかかる荷重に対して5千キロを超える試験を行い
充分な耐久性が認められるかの試験を行います。
03.最大荷重試験
車体に掛かる圧力に対して、最大何キロまで耐えられるかの試験を行います。
BLAZE SMART EVは瞬間最大荷重にたいして320kgまでの耐久実績があります。
04.電装、配線試験
電気信号に異常がないか、全ての車両において電気信号の試験並びに
保護回路機能が動作するか確認を行います。
05.リチウムイオンバッテリーの試験
条件下にて充分な充電性能、走行時の消耗に対しても徹底した試験を行います。
ショート防止並びに、低電圧試験、過充電試験、容量試験を行います。
PSEマークを取得しています。
06.完成検査
ブレーキ、走行中の衝撃に耐えられるかの試験を出荷前に全車両行います。
完成検査のチェック項目だけでも100点を超える完成検査を行います。
試験内容は一部にはなりますが、各種走行試験並びに品質試験を徹底して行います。
ただし、現行の法律では、原付となってしまうのが残念です。地方都市の人通りの無い、広い歩道を走れるようにして欲しいです。ヘルメットも軽量なものが認可されれば、と思います。自転車のように使うのなら、ヘルメットを義務付けなくても、いいように思います。
「ラッタッタ 〜 パッソル」(古過ぎて伝わらない?)のように、何かの切っ掛けで大流行する予感がします。
電動キックスクーター
「電動キックスクーター」は「スマートバイク」と呼ばれることはなさそうです。「電動キックスクーター」もとても魅力的な移動手段だと思います。
日本の法律では、ほぼ使い物にならないのが、残念でなりません。オーストリアでできるのですから、日本でも何とかならないものでしょうか。
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