チーム運営の課題(14)JBA登録から見る情報格差社会

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今年度、日本バスケットボール協会(JBA)への選手登録は、「チーム運営の課題」という小さな問題ではなく、もっと大きな社会的な問題を表している気がします。気が付いている範囲で、少しだけ細分化してみると、次のようになります。

  • 日本バスケットボール協会
    • 登録システムはなぜ、新調されたか?
  • メンバーがなぜ協力的でないか?
  • 世代間のデジタルデバイド
    • シニア世代がWebサイトを使えない?

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登録システムはなぜ新調されたか?

新システムにおける、多くの疑問は既に書きました。

新調された登録システムで、処理を先に進めることが出来ずに連絡してきた人が2名いました。今年度、初めての登録システムを使う人と、昨年度は自分で出来た人の2名です。

内心「わたしは電話サポートですかぁ?」などと思いながら、丁寧に対応しましたが、2人とも同じ箇所で、何をすべきか分からずに連絡してきた次第です。別に配布されているpdfの資料をじっくり眺めれば分かるであろうことを、連絡してきました。

でも、何万人もの登録者を予定している、一般の人向けのシステムなのですよね? だとすると、もう少し処理の流れが明確に分かるように「フツーに作ってくださいよー!ベンダーさん!」と言いたくなります。

特殊な処理ならまだしも、「自分が所属するチームを登録する」だけですよ。(少ないサンプル数で申し訳ないですが)1割以上の選手が困惑するのは、迷惑です。

そして、今年度もシステム使用料を取るのは、とっても奇妙に感じます。登録選手にとっては、システムを使用する必然性がありませんし、システムを使用しても、恩恵がありません。私のような市民レベルの管理者には手間ばかり増えて、とっても迷惑です。

例えば、「チームを登録することで、テーブルオフィシャルズが使用するスコアシートが、選手名と背番号入りでダウンロードできます」など、利便性があるのならシステム使用料も納得できます。

だけど、昨年度は障害で登録システムの稼働時期が遅れて、今年度は(こっそりシステムを新調して)1割の選手が登録システムで迷って悩んでしまったのに、「システム使用料」と言われましても困惑します。このような状況で、利用者から使用料をとる例を他に知りません。

システム使用料の件は、わたしが知る限り、みなさん気付いていても面倒だから、質問したり意見したりしないだけです。(「課長を困らせても仕様がないから、部長の横暴さは放っておこう」みたいな感じです)

メンバーがなぜ協力的でないか?

自分で登録システムを使えないから代行してもらう、自分で出来たけど電話サポートをしてもらった、という問題はありますが、それはさておき、登録に関する連絡が途絶えるメンバーがいます。

(そんなことでは、フツーの仕事でも困ると思いますが・・・)理由は分かりません、という思いで書いたのが下記の記事です。全体に、だらしない行動が目立つようになってきました。

シニア世代がWebサイトを使えない?

世代間のデジタルデバイドは、社会での深刻な問題に発展する可能性があると思います。JBAの登録システムは、システム化が今ひとつなので、例としてふさわしくないでしょう。しかし、シニア世代の登録システムに向き合う姿勢、具体的には、システムの使用を試みることなく「拒否/逃避/あきらめ」には驚きました。

世代を問わず、ごく一握りの人は「拒否/逃避/あきらめ」などの拒絶を示すと思います。しかし、シニア世代では「ごく一握りの人」ではなく、もっとずっと多いです。

情報格差という言葉が使われ始めた頃は、実感がない話でありましたが、自分がシニア世代になって、周りの人々を眺めると、実感を伴って心配になってきます。

拒絶を示す人の中には、例えば、勤務している会社がWebサイトでサービスをしています。でも、自らはそのWebサイトを利用できないのです。利用する気がないのではなく、「できない」のです。「する気がない」ようにしか見えませんが、実態として「できない」のです。

こんな現実、誰も望んでいないと思うのです。チーム云々という小さな問題ではなく、幻滅する社会になりつつある気がします。

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