どのフィンガーグリッパーを選べば良いか、迷っていませんか?
この記事は、フィンガーグリッパー Epitomie Fitness社のFinger Masterのレビューです。
まず、フィンガーグリッパーに求める機能を説明します。求める機能は、実際にいくつかのハンドグリッパー/フィンガーグリッパーを試した上で、調査・検討したものです。
Epitomie Fitness社のFinger Masterは、フィンガーグリッパーとして求める機能を備えています。
本記事を最後までご覧になり、あなたがフィンガーグリッパーを選ぶ参考になりましたら幸いです。なお、本記事には、個人的な感想が含まれますので、すべての人にあてはまるものではありません。
はじめに
そもそも、フィンガーグリッパーには、定着している名称がありません。
名称
握力を鍛える道具として、ハンドグリッパー(Hand-gripper)という名称が使われていますが、指を個別に鍛える道具は、使われる名称がはっきりしません。この記事では、フィンガーグリッパーという名称で呼ぶことにします。
強さ
下記の記事で説明したように、100均のフィンガーグリッパーを使えるように処理して、リハビリ用にピアニストに渡したところ、「硬くて、必要以上に強い力が必要になるから、指が壊れそう」とのことでした。
確かに、100均のフィンガーグリッパーに限らず、強さの調節できないフィンガーグリッパーは、強度が合わない場合があるでしょう。強過ぎては使えないし、弱過ぎては役に立ちません。
人に差し上げる場合、強度の選択は難しい問題です。この経験が、フィンガーグリッパーについて調べるきっかけになりました。
なお、100均のフィンガーグリッパーと、それ以外のものでは、金額的にも機能的にも競合するものではないと思います。
100均のものは、手を加えて調整すれば使い物になりますが、性能や耐久性、使い勝手などはそれなりです。金額が大きく異なりますので、「どちらもそれなりに良い」とも言えます。
フィンガーグリッパーに求める機能
手技を磨くために指を鍛錬する目的は、ジャグリング、スポーツ、楽器演奏のためなど多岐にわたります。さらにスポーツを一括りにして考えることはできず、ボルダリング/武術/球技/ラケットスポーツ/ゴルフなど、そのスポーツ特有の指の使い方があるでしょう。楽器演奏でも、鍵盤奏者/弦楽器奏者/管楽器奏者/打楽器奏者などで異なることでしょう。
いろいろなことを考慮して、目的のすべてを網羅することはできませんが、共通に考えられる機能を挙げると次のようになりました。
- 指を動かせる
- 親指側、あるいは、手のひらを握らない用途に対応
- 親指側の形状が平らで滑らない形状
- 机上でも、胸に押し当てても使える
- 親指側の形状が平らで滑らない形状
- 親指側、あるいは、手のひらを握る用途に対応
- 親指側の形状が平らであっても、使い勝手を損なうことなく握れる
- もの凄く硬い(全力で握るもの)なら、親指側がカーブしている形状がいいかも
- 親指側、あるいは、手のひらを握らない用途に対応
- 大きさに柔軟性がある
- 手が大きい人に対応
- 通常のフィンガーグリッパーでは、小指が窮屈になるほど手が大きい人がいる
- 手が大きい人に対応
- 強さを調節できる
- 指によって強度調節できる
- 指によって、求める強さは異なる
- リハビリの段階によって、求める強さは異なる
- 指によって強度調節できる
こうして求める機能を挙げてみれば、これらの機能を持っている製品は絞られてきます。Epitomie fitnessのFinger Masterは、これらの機能を有する製品です。
Finger Master
下記の紹介ビデオをご覧になれば、製品の大まかなところが分かると思います。
親指側が平らな形状
親指側が平らな形状なので、握っても、握らなくても(机上においたり、胸に押し付けたり)して使用できます。平らな部分のラバーは、滑り止めになっています。
このラバーは取りはずせて、反対側にかぶせることができるサイズになっています。
反対側にキチンとかぶさります。
これをそのまま握ることになっています。
しかし、率直なところ微妙な使い勝手です。ラバーがとても柔らかいので、握る箇所の強弱により「グニャ」とした感じになります。
写真はわざと「グニャ」とさせてます。
「グニャ」とした感じを気にせずに使える人もいるかもしれません。
手の大きさに柔軟に対応
この製品は、指側のピストンが5個あります。親指を除くと、指は4本しかないのに。
手が大きい人は、小指に5個目のピストンを使用すると良いらしいです。
Finger Masterは、世界で最初に5ピストンを採用したとのこと。
手が大きい人に限らず、使わないピストンが邪魔にならないように、留め具で固定することができます。
この機能により、ケガをしている指があっても、包帯やギプスが邪魔になるのを避けることが出来るかもしれません。
留め具は、2個付いています。
強度調節
各指個別に(各ピストン個別に)強度調節ができます。その機構は単純で、バネの長さを調節するものです。強くするためには金属ホイールを回転させて、バネを縮んだ状態にします。
写真で一番右のピストンは、少しだけ強度を上げた状態です。
留め具で止めるときは、強度を最弱(金属ホイールが一番下がった位置)にする必要があります。考えれば、当たり前の話です。
使い方
基本的な使い方は、単に指を曲げるだけです。Finger Masterの指を置く部分は、柔らかいラバーなのでタコやマメの心配がなく、滑る不安もありません。
Epitomie FitnessがBasic Useの動画を公開しています。基本的な使い方というより、使用シーンのイメージビデオに近い感じがします。
基本的な使用方法を越える使い方は、ジャグリング/スポーツ/楽器演奏などの目的により、工夫していく必要があるでしょう。
カラーバリエーションは、5色あります。
下記の「フィンガートレーナー」も、Epitomie fitnessのFinger Masterと同様の製品で、5ピストンです。
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