バスケットボールのチームメイトの中に、すべてのポジションのオフェンスとディフェンスができる名手がいます。
彼のプレイを見た人は、よく「あの実業団っぽい人?」と表現します。それぐらい洗練された動きで、高いレベルのプレイをします。
でも、彼の弱点は足首です。素足を見せてもらえば、変形していることが明確です。
若い頃に、捻挫だと思って処置していたけど、実は骨折していて、治療が適切でなかったために予後が良くないと確信しています。
捻挫(だと思われる受傷)のほとんどは、ほぼ完治します。そのため、(稀に生じる)骨折などが見過ごされてしまうのでしょう。
彼の捻挫らしきケガに適切な処置がなされていたなら、今も健康な足首だったかもしれません。
専門的な知識
理学療法士の岡野良介氏が、専門的な知識を分かりやすく公開してくれています。下記のツイートにあるリンク先のnoteを一読することには、とても価値があると思います。
このような知識を分かりやすく、ていねいな説明で公開してくれることに感謝いたします。
専門的な知識に触れたからといって、足首をひねった現場で、責任ある判断を下せるとは思えません。いや、私を含めて普通の人が責任を持つことは無理ですし、そんな負担を背負う必要はないと思います。
専門的な知識は、どんなに上手く説明されても、十分に理解できるとは限りません。あるいは、読んだときには理解できていても、足首をひねった現場に出会ったときに、その内容をちゃんと覚えていて活用できるかどうか分かりません。
気負い過ぎず、期待をもう少し下げても良いのではないでしょうか。
捻挫した様子を見ていたとしても、(専門家であっても)受傷の様子からは捻挫か骨折かの判断ができなくて、noteに載っているテストの結果が骨折でなかったとしても、(少ない確率だけれども)骨折かもしれない・・・これだけのことしか分からなくても役に立つと思います。
厳密ではない、不安が残る曖昧な判断かもしれません。でも、潜む危険を考慮できるだけでも価値があるのではないでしょうか。
プレイヤーの年齢を問わず、是非、noteを一読されることをオススメします。
最後に、noteに記載されている「骨折を判断するバッファロールール(Buffalo Rule)」のメモを記載します。3項目のルールの内、一つでも当てはまれば骨折の疑いがあります。
- (1)変形がある
- 骨がまっすぐではなく曲がっている
- 足首が過度に曲がっている
- (2)圧痛がある(触って痛い)
- 骨折なら強く押すと痛いので、軽く触れる程度に触る
- 外くるぶし/内くるぶし/小指/足の甲の内側 の4カ所
- (3)補助なしでは、1人で4歩続けて歩けない
コメント