ユニフォーム規定のナゾ

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Keith JohnstonによるPixabayからの画像
  • あなたのチームのユニフォームは、ユニフォーム規定を意識して作ったものですか?

この記事は、バスケットボールのユニフォームについての雑感です。

バスケットボールでは、ネットで区切られたバレーボールなどとは違い、両チームの選手が入り乱れて試合が行われます。そのため、プレイヤーにとっても審判にとっても両チームの識別ができるようなユニフォームでないと、試合がやりにくい競技です。

しかし、実際のところ、どうなのでしょう? 面白いことがいろいろとあります。


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スポーツセンターの開放

味気なくてかっこ悪いかもしれないけど、試合はユニフォームでなくてもビブスで十分なのです。個人ファールをカウントしないのなら、片方のチームがビブスを着れば、十分でしょう。

Y市(ビブスあり)

Y市のスポーツセンターでは、市民に開放されたバスケットボールの時間枠が用意されています。指導員が管理してくれて、ウォーミングアップの後にチーム分けをして、ミニゲームをします。

主催のスポーツセンターがビブスを用意してくれて、ユニフォームの代用に使っています。

なお、参加費にはスポーツ保険の費用が含まれています。

K市(ビブス無し)

Y市に隣接するK市のスポーツセンターでも、市民に開放されたバスケットボールの時間枠が用意されています。しかし、指導員はいません。

適当な時間になると、親分肌のジモティーのリードでチームが分けられて、ミニゲームをします。

もちろん、ユニフォームは無いし、ビブスもありません。ウェアの濃淡を気にすることもありません。そのため、ときどき敵にパスしますが、あまり気にすることもありません。

なお、参加費にはスポーツ保険の費用が含まれません。自分でケアしろ!という意味です。参加費はY市の半額程度です。

私設

スポーツセンターの開放での荒波に懲りた面々が、スポーツセンターと似ている仕組みでプレイしています。

片方のチームが、ビブスまたはユニフォーム(濃色)を着ることで識別しています。ときどき、ビブスの購入を世話してくれます。

不思議なことに、ビブスには個人に割り当てた番号が付いてます。でも、番号を活用した記憶はありません。

また、小さくネームが刺繍されています。

不思議なリバーシブル・ユニフォーム

お世話になっているチームの一つは、不思議なリバーシブルのユニフォームです。

バスケットボールのユニフォーム規定では、「淡色と濃色」で「淡色は白色が望ましい」のですが、そのチームのユニフォームは両面「濃色」です。

大会に出ることがなくて、練習着ならば納得できます。チーム内でのミニゲームのためでも納得です。

しかし、大会に参加しているのです! 大会スケジュールでは、各チームの淡色/濃色について指定がありますが、いつも相手チームと調整して濃色を着ています。

マトモな人たちで構成されている、マトモなチームなのに、なぜなのでしょう? その地域では当たり前のことで、ジモティーには自然なことなのかもしれません。

リバーシブルはNG

確か、JBA(日本バスケットボール協会)が関係する大会だったと思いますが、大会要項に「リバーシブルのユニフォームはNG」の記載がありました。でも、思い出せないし、間違った記憶かも知れません。

VAYoreLA

「バスケユニフォームのオーダーならVAYoreLA」さんのサイトには、こんな記事が残っています。

表面にしかロゴや番号のプリントがされていないゲームウェアだと、濃色と淡色で2色製作する必要があり、単純に金額も2倍になってしまうので、公式戦用のユニホームはリバーシブルウェアにして安く済ませたいと考えると思います。しかし、ユニホーム規定では「各チーム、濃色と淡色の2種類以上のシャツを用意しなければならない。」とあります。つまり、リバーシブルウェアのように1種類で濃色と淡色ではなく、ゲームウェアのように表面のみにロゴや背番号がプリントされているものを濃色と淡色で2種類以上用意しなければならないということです。
効力は日本バスケットボール協会主催大会になりますので、各自治体などが主催している大会ではリバーシブルウェアでの出場を認めている場合もありますので、製作前に出場予定の大会主催者へ確認しておくとよいと思います。

バスケのユニホームとリバーシブル、用途に合わせた選び方。 から引用 赤字への変更は当方

該当する、ユニフォーム規定を探してみると、確かにあります。

2.1.1 各チームは,淡色と濃色の2種類以上のシャツを用意しておかなければならない.

ユニフォーム規程 から引用

2種類?2着?な疑問が生じてしまう文章で、ナゾです。何のために、リバーシブルはNGで、2種類(2着)必要だと言うのでしょう?

OFF LIMITS

ユニフォーム・ブランドのオフリミッツさんも、リバーシブル・ユニフォームについて言及していますが、説明が意地悪に感じます。

チームロゴ、背番号も入ってゲームウェアよりも安価で、荷物も少なくて済むので、公式戦用のユニフォームはリバーシブルにしよう!
日本協会のユニフォーム規程で「リバーシブルでの公式戦出場」について、OKともNGとも明記してありません。
カラーやデザイン、番号サイズなどの規程を満たしていればリバーシブルの公式戦出場はOKと解釈出来ると思います。

バスケ公式戦ユニフォームの選び方。リバーシブルでも大丈夫? から引用

と「使える!」言っておきながら、「片面しか使えない!」と後から説明しています。

では何故リバーシブルで出場しているチームがいないのか?
ここまではリバーシブルに欠点が無いような説明でしたが、実はユニフォーム規程にはこんな一文があります。
「各チーム,淡色と濃色の2種類以上のシャツを用意しなければならない。」
※注1

ということは、濃淡で同じユニフォームを使用することが出来ないのです!
つまり、リバーシブルで試合に出れないわけではないが、その場合は濃淡のどちらかでしか使用できない事になります。
(途中省略)
※注1:2018年のユニフォーム規程の改定で「各チームは,淡色と濃色の2セット以上のシャツを用意しておかなければならない.」と文言が変更になりました。

バスケ公式戦ユニフォームの選び方。リバーシブルでも大丈夫? から引用

念のため、2018年のユニフォーム規程の改定を確認すると、確かに種類がセットに変わっています。

2.1.1 各チームは、淡色と濃色の2セット以上のシャツを用意しておかなければならない。

http://www.japanbasketball.jp/wp-content/uploads/uniform_rule2018-1.pdf から引用

2セット?2着? 率直なところ、ハッキリ表現してよ! と感じます。

分かりやすくして欲しい

近年は、多くのチームがリバーシブルのユニフォームを使用しています。安価という理由ももちろんあると思いますが、濃色/淡色を気にせずにユニフォームを持参できることが良い点でしょう。さらに、2試合以上予定されていても、1着だけ持参すれば良いことがウケているのだと思います。

私的にはリバーシブルのユニフォームだから困る点など、まったく無いのですが、JBAはなぜダメだと言うのでしょう?

近年のリバーシブル・ユニフォームはとても良く出来ていて、視認性もまったく問題ないと思います。リバーシブルでないユニフォームと遜色ありません。なのに、なぜJBAはダメだと言うのでしょう?

リバーシブルをNGとするような規定から、「まさか、献金に応じて記載された本質的でない規定ではないですよね?」などとあり得ないことを考えてしまいます。

まったく分かりません。説明なしで分かる人がいるのでしょうか? 分からないとしたら、誰のための規定なのですか?

TOの経験から感じるのは、リバーシブルか否かはまったく問題ありません。それよりも、番号色と背景色の組み合わせによる視認性紛らわしい書体が困った問題です。

だけど、ユニフォーム規定の番号に関する部分(3/7ページの最後)は、ちょっとヘンな規定に感じます。視認性について論じているようで、曖昧でいい加減な記述に感じます。

視認性の問題は重要で、競技レベルによらず必要な要件は同じだと思います。だとしたら、すべての競技者のためになるような、分かりやすい規定にして欲しいです。

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