「リセット・トレーニング」と聞いて、ピンとくる人はあまりいないでしょう。わたしの周囲で、知っている人はほとんどいません。
この記事は「リセット・トレーニング」についての案内です。わたしは「リセット・トレーニング」として公開されている情報を利用して、毎日、膝関節のマッサージをしています。
記事を最後までご覧になれば、「リセット・トレーニング」の概要が分かり、情報源が明確になることでしょう。なお、本記事には個人的な感想が含まれますので、すべての方にあてはまるものではありません。
リセットトレーニング? リセット・トレーニング?
名前が少々紛らわしいです。
「リセットトレーニング」ではない
ここで取り上げたいのは「リセットトレーニング」ではありません。「リセットトレーニング」はパーソナルトレーナーの佐久間健一氏が提唱しているメソッドで、著作「体幹リセットダイエット」でも有名でしょう。
リセット・トレーニング
「リセット・トレーニング」があまり認知されていないのは、そもそも「リセット」と「トレーニング」が、一般的な用語なため、準備運動や整理運動の一種を意味するように感じられ、固有のモノを指すとおもわれないからかもしれません。しかし、「リセット・トレーニング」は、独自に開発された方法です。
リセット・トレーニングの一部だけでも、Webサイトや動画で公開されていれば、簡単にお伝えできるのですが、公開されていません。それは多分、秘密主義的に非公開にしているのではなく、単に動画や記事が用意されていないだけだと思います。
リセット・トレーニングのメソッド、そのポーズは容易です。「痛くない範囲で」などの説明がありますので、不調なときにも実践できるメソッドです。また、カラダに負荷を掛けないので、安心して回数をこなせます。
情報源(新書)
「腰・肩・ひざは「ねじって」治す – 魔法のリセット・トレーニング (中公新書ラクレ)」では、イラストを使って、リセット・トレーニングが説明されています。イラストと言葉による説明は平易ですが、きっと半信半疑のまま実施することになると思います。根気よく、カラダに向き合うことが求められるでしょう。
本書は、「親指はなぜ太いのか 直立二足歩行の起原に迫る (中公新書)」で有名な島泰三(しま たいぞう)理学博士が、山内英雄氏の開発した「リセット・トレーニング」を紹介しています。お二人の共著となっています。
「親指はなぜ太いのか 直立二足歩行の起原に迫る (中公新書)」は、知の冒険として好評です。出版社の紹介を引用すると、
一本だけ離れて生えている太くて短い親指、ガラスさえ噛み砕くほど堅い歯。人類の手と口は、他の霊長類に例のない特異なものである。霊長類の調査を長年続けてきた著者は、サルの口と手の形、移動方法は、その主食によって決定されることを解明し、「口と手連合仮説」と名づけた。なぜアイアイの中指は細長いのか、なぜチンパンジーは拳固で歩くのか、そして人類は何を食べ、なぜ立ちあがったのか。スリリングな知の冒険が始まる。
出版社の紹介 から引用
この手の本は、好みが分かれるところでしょう。わたしはまだ読んでいませんが、早く読みたいです。
「腰・肩・ひざは「ねじって」治す – 魔法のリセット・トレーニング (中公新書ラクレ)」は、知の冒険ではありませんが、「リセット・トレーニング」のやり方以上のことが書かれています。そのため、本書は次の楽しみ方があるでしょう。
- リセット・トレーニングの教本(自分で試してみることが可能)
- リセット・トレーニングの解説書(山内氏の経歴とリセットトレーニングの背景)
- 読み物(としても楽しめると思います)
教本として
本書を教本として、一人でリセット・トレーニングを行うことができます。本書のタイトルにある、腰・肩・膝はもちろんのこと、アゴや指などのリセット・トレーニングも記載されています。目次を転載します。
0 「リセット・トレーニング」について
1 「呼吸」編-全てはアクビからはじまる
2 「指」編-指先に力がみなぎれば老化が止まる
3 「肩」編-「こり」を取るには「こつ」がある
4 「腰」編-腰痛は治る。ただし治す気さえあれば
5 「ひざ」編-痛みを軽くする確かな方法
おまけ 「デスクワーク」編-体が「ゆるむ」と仕事は「しまる」
解説書、読み物として
山内氏の経歴、ウエイトリフティングやヨガの話を挟みながら、山内氏の貴重な発言を通して、島博士が解説してくれます。「リセット・トレーニング」というメソッドに限定されずに、カラダに関する話題が広がっています。
しかし、190ページの新書ですから、それほど濃い内容はありません。
リセット・トレーニングは、変わった動きの動的ストレッチと捉えることができます。不調があれば楽になります。動作と効果が直結しない・・・この筋肉をストレッチすると、この筋肉がゆるむ、みたいには動作と効果が直結しないメソッドが多いです。
カラダの仕組みを考えながら、本書を熟読することで、少しだけカラダの仕組みが分かったような気にさせられます。
ご参考
山内氏は、ジャパンヨガカレッジの学長です。わたしはヨガの精神性を排除することに少々抵抗を感じますので、このスタンスは割り切りすぎに感じます。
私たちは、ヨガは単なる健康法の一つだと考えています。
http://www.vista-osumi.com/service.html から引用
いろいろなヨガ理論(ヨガの哲学・宗教・瞑想・悟り・チャクラ・呼吸・ヨガ食等)は取り上げる事はありません。
また、あくまでも身体の可動域を大きくし筋力を増し持久力を高めた結果、身体の変化を感じる事はありますが何かのポーズを行えば何かの病が治るなどと、医学的に根拠のない事柄には一切触れることはあません。
下記は、本書についてのインタビュー記事です。
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