バスケットボールでは、「リバウンド」と言えば、ゴールからのこぼれ球を拾う行為なので、「リバウンドジャンプ」は、こぼれ球を拾うために跳ぶのかな?と思ってしまいます。しかし、トレーニングにおいては、「降りて、すぐにジャンプ」の動作を指します。
Depth Jumps
デプスジャンプ( Depth Jumps to the next box )というトレーニングは、台から静かに降りて、すぐに跳び上がります。動画をご覧になれば一目瞭然でしょう。
このトレーニングにおける、「降りて、すぐにジャンプ」の部分が「リバウンドジャンプ」と呼ばれる動作です。バスケットボール以外では、この動作を指す方が一般的でしょう。
伸張―短縮サイクル(SSC)運動
「リバウンドジャンプ」のように筋肉と腱を伸ばしてから縮める運動は、SSC運動(伸張―短縮サイクル、Stretch-Shortening Cycle: SSC)と呼ばれ、掛かる時間の短縮が、パフォーマンスにつながると考えて、トレーニング方法が研究されています。
下記は、国立スポーツ科学センターの解説記事です。
プライオメトリックス・トレーニング
デプスジャンプは、プライオメトリックス・トレーニングの一種で、効果が期待される反面、ある程度、身体が出来上がっていないと、故障につながるとされています。
歳をとっても、負荷が強烈なため、故障が怖くて、やる気がしません。そもそも、関節が痛いときに、実行するワケないのですが。
バスケットボール
バスケットボールでSSCが発揮されるのは、すぐに跳ぶ「2回目のリバウンド」ばかりではありません。もちろん、2回目、3回目のジャンプでリバウンドが確保できるのは、優秀なリバウンダーに間違いありません。
リバウンド以外では、コースの切り返しや、ストップ&ダッシュなどでも、SSCが発揮されます。
図子らの研究ではデプスジャンプのトレーニングでジャンプ高は有意な変化は認められなかったが、フットワークにおける接地時間が有意に短縮していた。つまり、デプスジャンプからのリバウンドジャンプは接地時間の短縮に効果があり、フットワークを素早いものへと導くことが分かっています。
http://www.sakamako.jp/entry/2018/07/13/095539 から引用
デプスジャンプよりは安全な「なわとび」にも、同じような効果があると思うですが、いかがでしょうか。調べても、今一つ、はっきりしません。これから成果が分かってくる分野なのでしょうか。
「なわとび」でしたら、歳をとっても「デプスジャンプ」よりは、安全そうに思います。
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