- 八幡カップでは、大会が進むにつれロースコアなゲームになると感じませんか?
この記事では、4年分の試合結果を集計して、大会が進むにつれてロースコアなゲームになっているのか確認しました。
勝ち上がる度にロースコアになる
トーナメント方式である八幡カップの試合を観戦していて、ラウンドが1回戦から2回戦、準々決勝〜と進むにつれ、ロースコアのゲームになる印象を持っていました。
今回、2016大阪/2017埼玉/2018長崎/2019静岡の各大会の結果を入手しましたので、ロースコアのゲームになる印象をデータで確認してみました。
各大会でばらつきはありますが、準決勝ではすべての大会で1回戦より得点が減っています。(約3点〜15点)

決勝の得点が増えているのは、集計して初めて気が付きました。
【グラフの見方】
・各ラウンドの全試合について、両チームの合計を求めて平均を出す
ただし、エンジョイピリオドとピリオド8分のために数字が分かりにくくなるので、3/4倍して更に8/10倍してあります。
・1回戦との差をグラフに描画してあります
【例】2017埼玉大会では、
・2回戦は1回戦より、約20点増えた
・準々決勝では、2回戦より約5点減ったので、1回戦よりは約15点増えている
・準決勝では、準々決勝より20点近く減ったので、1回戦よりは約3点減っている
勝利チーム
勝利チームに着目すると、決勝を除いて考えれば、概ね勝ち上がる度に得点が減少していくことが分かります。
準決勝ではすべての大会で1回戦より得点が減っています。(約1点〜20点)

負けチーム
一方、負けチームに着目しても、顕著な減少傾向は見られません。

おわりに
この結果を知ったチームメイトは、(真相が分からない中で)次のようにコメントしてくれました。
勝ち上がるチームは、勝ち上がるたびにディフェンスをより厳しくしていく、そのため、点数が入らなくなっていくのではないか。
負けチームの得点が(勝利チームのようには)変化が現れないのは、どんなに良いディフェンスをされても、ある程度は得点できるのではないか。
その通りなのかもしれません。
しかし、「プレイする時間が増えるにつれて、タッチが良くなり得点が増えるのでは?」という疑問が生じます。そうならないのは、3日弱で2〜5試合するための疲労かもしれません。
あるいは、ファールのコールが繊細でないために、疲れて得点が減るのでは?とも感じます。激しい接触があったのに、何もコールされない場面を良く見掛けます。
付録
グラフの元データを記載します。
前のラウンドとの差
グラフでは、1回戦との差を描画していますが、下記のデータは前のラウンドとの差になっています。
勝利チームの得点
2019 静岡 | 2018 長崎 | 2017 埼玉 | 2016 大阪 | |
1回戦 | N/A | N/A | N/A | N/A |
2回戦 | -6.3 | 10.0 | 9.3 | -0.2 |
準々決勝 | -5.8 | 1.7 | -9.0 | 0.0 |
準決勝 | -7.5 | -13.8 | -5.4 | 0.0 |
決勝 | 21.7 | 20.0 | -3.3 | -15.8 |
負けチームの得点
2019 静岡 | 2018 長崎 | 2017 埼玉 | 2016 大阪 | |
1回戦 | N/A | N/A | N/A | N/A |
2回戦 | 7.3 | 5.5 | 11.0 | -2.7 |
準々決勝 | -3.3 | -8.1 | 4.2 | 5.8 |
準決勝 | -0.4 | -7.9 | -13.3 | -12.1 |
決勝 | 3.3 | 5.0 | -1.7 | 9.2 |
両チームの合計得点
2019 静岡 | 2018 長崎 | 2017 埼玉 | 2016 大阪 | |
1回戦 | N/A | N/A | N/A | N/A |
2回戦 | 1.0 | 15.6 | 20.3 | -2.9 |
準々決勝 | -9.2 | -6.5 | -4.8 | 5.8 |
準決勝 | -7.9 | -21.7 | -18.8 | -12.1 |
決勝 | 25.0 | 25.0 | 5.0 | -6.7 |
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