台風からバイクを守る 〜 暴風でも倒れない置き方と必要な道具、実践し成功した記録 〜

5.0
この記事は約6分で読めます。

バイク(モーターサイクル、自動二輪車)を屋外で保管している人にとっては、台風が悩みのタネでしょう。

  • 暴風でも倒れない工夫をしていますか?

バイクは倒れるだけで部品が破損するときがあります。わたしも何度か被害にあっています。

このページでは、屋外で保管しているバイクの台風対策を説明しています。

実際に台風対策を行なって、大型で猛烈な台風19号(2019年)を乗り切りました。その前後写真も掲載しています。

台風対策に使えるグッズも紹介しています。

最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。


スポンサーリンク          

はじめに

千葉に大きな被害をもたらした台風15号(2019年)は、記録的なものでした。

ここ横浜では、台風の左側であったにもかかわらず猛威を振るいました。近所の保土ヶ谷公園では、巨木が何本も倒されました。

台風15号の爪痕がようやく片付いたと思ったら、今度は、大型で猛烈な台風19号の接近です。

台風15号では、わたしのバイクも被害を受けYSP横浜戸塚さんのお世話になりました。19号については、バイクが倒れないように対策するつもりです。

バイク屋さんのアドバイス

YSP横浜戸塚さんは、情報発信に熱心なバイク屋として有名です。台風対策についても分かり易い説明を公開してくれています。

13分の動画でやさしく説明してくれています。ご覧になれば、どなたでも理解できるでしょう。

ポイントは次の通りです。

動画のポイント
  • センタースタンドではなく、サイドスタンド
  • バイクカバーは外す
  • 近隣の風を普段から観察し、可能な限り暴風を避けられそうな場所に置く
    • 風除け(壁など)側にサイドスタンドを出す向きに置く
    • 紐などでバイクを支持(スタンド側&下側に向かって)
    • サイドスタンドと反対側に補強(2×4の角材などでつっかえ棒)

私が特に参考になったのは、つっかえ棒(9:20〜)の説明です。

台風対策と必要な道具

理屈に合った対策をすれば、驚くほどの強風でもバイクが倒れることはなく、無傷かもしれません。

大型で猛烈な台風19号(2019年)では、内心あきらめていましたが、バイクは無事無傷でした。

つっかえ棒

サイドスタンドとは反対の方向に風で押されたときに、車体を支えるつっかえ棒を設置しておこうというものです。

サイドスタンド側に倒れることは、まずほとんどないという考えです。

つっかえ棒は、角材などでOKです。

私は、必要な長さを測って、ホームセンターでツーバイフォー(2×4)のカットサービスを利用しました。

台風対策にしか使えない角材を保管する必要があるのが、小さな問題です。
 

整備用簡易スタンドの流用

チェーンなどのメンテナンスで活躍するつっかえ棒のようなスタンド、デイトナの「イージーリフトアップスタンド」の方が、角材より便利です。

デイトナの「イージーリフトアップスタンド」なら収納にも、かさばらないメンテナンス道具です。
 

メンテナンス時は、リフトアップしますが、つっかえ棒の代わりにはバイクが持ち上がらない程度に支えればOKです。

チェーン車に乗っていて、メンテナンス・スタンドを持ってなければ、デイトナの「イージーリフトアップスタンド」はメンテナンスにも使えて一石二鳥です。

前輪のロック

前輪のロックは、つっかえ棒よりも重要な印象です。

ギアを入れておけば後輪はロックされますが、前輪もロックした方がより台風対策になります。

強風でバイクがわずかに浮き上がった時に、両輪がロックされていれば持ちこたえられるかもしれません。

AT車でパーキングブレーキ機能がなければ、両輪をロックした方が良いでしょう。

ロックは、ブレーキ・レバーを握った状態にすれば良いので、ゴムなど特別な器具無しでも可能です。

大きい輪ゴムがもしあれば、しっかり固定できて、セットも簡単です。
しかし、1シーズンしか持ちません。
普通に保管したのでは、翌シーズンは劣化して簡単に切れてしまいます。
 

デイトナのフロントブレーキロックは便利

専用の道具、デイトナのフロントブレーキロックなら、簡単にセットできます。

デイトナのフロントブレーキロックは、フロントブレーキをロックするための専用の道具です。

フロントレバーを握った状態に固定するだけの道具です。
耐久性があり、必要な時に使えます。
 

デイトナの「イージーリフトアップスタンド」を使ってメンテナンスをするときには、フロント・ブレーキのロックが必要です。

デイトナの「イージーリフトアップスタンド」と合わせて揃えると便利です。

2019年台風19号前後

台風19号では、なんとか転倒せずに耐えることができました。YSP横浜戸塚さんのお陰です。ありがとうございました。

事前の準備

つっかえ棒(スタンド側)

つっかえ棒は、本来、スタンドとは反対側に設置すればOK。

だけど、背が高くて軽いバイク(MT-09)であること。また、台風15号ではスタンド側にひっくり返された経験からスタンド側にも設置しました。

紐でハンドルを引っ張って固定しています。

つっかえ棒(スタンドの反対側)

もちろん、スタンドと反対側にもつっかえ棒を設置。

紐でハンドルを下方に引っ張って固定しています。

前輪のロック

前輪のロックは、ゴムで簡易的に行いました。長さ140mmのゴムです。ご参考まで。

After

事前に厳選した置き場所では、暴風は少しは弱かったのかもしれません。しかし、つっかえ棒4個のすべてが残るとは思いませんでした。

乾いているときにシッカリと差し込んでおいたので、木が濡れて外れにくくなったのかもしれません。

さらに、風でバイクが揺すられる力で、つっかえ棒が抑えつけられたのかもしれません。

タンクの保護をしてくれた段ボールは吹き飛んでいます。

風をはらむことがないように、しっかりと密着させてテープでしっかり止めていたのに、残骸がわずかに残っているだけです。

吹き飛んだ分は周囲を探しても見つかりませんでした。ゴミを散らかしてごめんなさい。

2020年台風14号

台風14号は(台風の移動を決定づける)偏西風の影響がなかなか分からなかったことから、どの程度用心すべきか、いつまでも判断できない台風でした。

結局のところ、東海道新幹線はダイヤ通りに運行する予定です。

しかし、「そんなに影響ないでしょう」と軽んじて備えないよりは、無駄に備えることを選択しました。

紐でハンドルを下方に引っ張る固定は省略しました。

事前の準備

前輪のロックだけで済まそうかと悩みましたが、やらずに後悔するのは嫌なので、つっかえ棒もしっかりセットしました。

1年経つとセットする場所を忘れてしまうので、写真を残しておくのが良いでしょう。

つっかえ棒(スタンド側)

つっかえ棒(スタンドの反対側)

写真は角度を変えて残しておくのが良いでしょう。見る角度によって、印象が大きく変わります。

次の3枚の写真は、同じものを角度を変えて撮っています。

前輪のロック

After

結果的に台風14号は偏西風に乗ることができず、終始ゆっくりと移動しながら再度南下しました。大きな被害がどこにも生じなくて良かったです。

無駄な備えに終わりましたが、台風対策は必要な知識と準備が大切であることを再認識しました。

慣れれば対策は、時間をかけることなく簡単です。

おわりに

台風対策を説明いたしました。いかがでしたでしょうか?

近年、記録的暴風の台風だとか、何十年に一度の自然災害が頻繁に起きるような気がします。

ご説明した台風対策は、万能ではありません。

それでも、そこそこの勢力の台風ならば耐えられるでしょう。

あなたも試す価値があるでしょう。

コメント