大会スケジュールの柔軟性

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バスケットボールは、他の競技と比較すると「スケジュール通りに進行できる」という点で優れています。しかし、時には「スケジュールを変更したい欲求」が生じるときがあります。

この記事は、大会における試合スケジュールについて、スケジュール変更にまつわる問題を書きました。


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バスケットボールの試合スケジュール

例えば、テニスのようにポイントで試合が進行する競技では、試合に掛かる時間は、見込みを立てにくいです。プロの試合であっても日没サスペンデッドのため試合を中断し、翌日に試合の続きを行うことがあります。

野球はアウトで試合が進行しますので、テニスと同様に、試合に掛かる時間は、見込みを立てにくいです。多くの競技は、時間で進行しませんので、スケジュール管理が大変な作業になるでしょう。

一方、バスケットボールのように時間で行う競技は、試合時間は概ね一定となりますので、スケジュールはあまり狂うことがありません。もちろん、ファールが多過ぎたり、大きなケガが生じた場合などで試合が中断し、想定以上に時間を消費するとスケジュールに対して遅れが生じることがあります。勝敗がつかなかった場合の延長も、遅れの原因になります。

小さな大会

小さな大会であっても、主催/主管がいて事前に試合スケジュールを組んで発表してくれています。いつも感謝しています。

先日、市のバスケットボール協会が主管するシニア大会が行われました。参加チーム数が、当初の見込みをはるかに下回る3チームだけでしたので、大会日程を短縮して実行されました。悲しい現実です。こんなことが続けば、大会が消滅してしまうでしょう

試合スケジュール

本大会は、2試合/1チームの予定で募集していました。届いたスケジュールは次のようなものでした。

開始時刻(終了見込み)対戦カード審判&TO
9:40(10:50)A vs. BC
11:50(13:00)C vs. AB
14:00 -B vs. CA

試合が連続してしまうチームへの主管の配慮だと思いますが、試合の間に1時間程度の空き時間(ウォーミングアップ時間)があります。

「10:50〜11:50」について、Cチームは初戦なので十分な時間があった方が良いでしょう。しかし、「13:00〜14:00」については、A, B, Cチームすべてにとって長過ぎる空きに感じるかもしれません。

各チームの行動

「13:00〜14:00」には、現地で主管に掛け合って、「早く始めてもいいか?」問い合わせる人が出てきます。不思議なことに、チームメイトや他チームに打診すること無く、主管に問い合わせています。

そもそも好きでやっているバスケットボールのハズなのに、「とっとと始めて早く帰ろう!」と考える人が少なからずいることに驚きます。普通、好きでやっていることは「長い間楽しもう!」と考えるのに「早く切り上げよう!」と考えるのです。

皆さん、社会人であるのでバスケットボールばかりに時間を使うのは不都合があるのでしょう。

主管の対応

当初は、頑に「スケジュール通り行います」と拒絶していたのに、時間の経過とともに「(対戦する)両チームの合意なら構いませんよ」と回答が変わりました。協会が審判を派遣する場合、スケジュールを守るのは当然のことだと思います。今回は、審判の派遣がありませんでしたので、ある程度、納得できる回答です。

しかし、審判&TOを担当するチームもありますので、その配慮も必要だと思います。

チームリーダの振る舞い

「みんな、早く始めていいよね?」

一見、問題無さそうな言動ですが、2試合目だけに参加予定のメンバーがいて、まだ姿が見えません。そのことを知っている筈なのに、どうするつもりなのでしょう? そのことを尋ねると、「『始めちゃうよ!』ってメールで知らせておけば?」と言いますが、そんないい加減なことでいいのでしょうか? わたしは間違っていると思います。結局、2試合目からの参加予定者から欠席の連絡がありましたので、問題が顕在化することはありませんでした。

試合前の時間に、試合開始時間の変更や、到着していない参加予定者のことを考えるのは、競技にとってプラスにならないと思います。少なくとも、わたしはそうしたことを考える余裕がありません。

変更に柔軟でない人

几帳面に準備する人にとっては、スケジュール変更は迷惑な話に感じ、スケジュールは変更したくないでしょう。事前に時間の過ごし方を含めて、十分に考えている人は変更したくないでしょう。わたしは不器用なので、スケジュールの変更が嫌いです。しかし、今回の場合は「想定内の変更」ですので、変更しても構わないです。長い経験の中で、スケジュールの不自然さに気が付き、もしかしたら変更されるかもしれないと思っていました。

だけども不都合が生じます。鎮痛剤の服用や軽食を摂ることは、元のスケジュールに合わせています。そのため、予定より早くに試合を開始されてしまうと、服用時間の間隔が取れないので痛み止めが切れてしまうし、軽食を摂らないため、空腹感を感じました。これらも含めて、「想定内の変更」という意味です。

ボストン・セルティックスの優勝メンバーである、ポール・ピアースとレイ・アレンは不仲です。行き当たりばったりで、そのときの気分や雰囲気で練習メニューを変えたがるピアースと、厳格にメニューを守ろうとするレイ・アレンでは、合わないことが生じるのは当たり前です。

コツコツと継続して練習する人は、間違いなく厳格にスケジュールを守ろうとします。それも精神病に近い領域であればあるほど、容易にスケジュールを守れます。そうした人々は、社会生活に対応するために、想定内の変更を受け入れているだけのことだと思います。レイ・アレンが反復練習を熱心に積んでこれた背景には、個人の特性がフィットした事実があるでしょう。

どうして欲しかったか?

スケジュールの変更が予感されるときには、変更が想定されることを知らせるだけで、事が上手く運ぶと思うのです。

主管からの案内に「試合の進行状況により2試合目以降のスケジュールは(当事者の合意を得て)前後する可能性があります」みたいな文面を入れていただければ、関係者の対応もずっと楽だったと思います。

余談

結局、30分程度早く試合が開始されました。試合開始を早めた活動は、どちらかと言うと対戦相手が熱心に働きかけていました。対戦相手は1試合空いているので、十分な休憩時間があったのでしょう。

でも、試合中に「相手は疲れて(ディフェンスに)戻れてないぞ!」とか大声で言いますかね? まぁ、チームメイトを鼓舞しただけの話だと思いますが

明らかに、我々の方が高齢者が多くて、早くに試合開始することに協力的であったのに、礼儀に欠けているのでは? 誰も気にしませんが、ベンチは失笑してましたよ。試合に勝つためには、勝者の風格として年輩者への配慮を身に付けなくてはならないのではないでしょうか。

どうして欲しかったか? (スケジュール以外)

審判&TO

ほとんどすべての大会では、通常、2チームで「審判&TO」を受け持ちます。1チームで受け持つことは、ほとんど無いでしょう。そもそも大会への登録用紙には「帯同審判」欄があり、1名を記載するだけです。(わたしはチーム事情を考えて、数名を無理矢理記載しましたが)

もしも、主管からの案内に「(今回は)1チームで審判&TOを担当してもらうので、帯同審判は2名、テーブル・オフィシャルズは4名担当してください」と入れてもらえれば、事前の手配がずっと楽でした

過去には、協会から公認審判員を派遣していただいた実績がありましたので、「多くても1名の帯同審判で十分でしょう」などと推測していました。

日程

大会日程は、2日間が予定されていました。わたしは「参加チームが少ないから、1日だけの開催にした」と大会役員に近い筋から聞いていました。

試合会場で、「もう1日あるのか? 試合があるのか?」を尋ね回っているチームがありました。もしも、主管からの正式な案内にそのことが記載されていれば、無用な疑問を抱かせずに済むのに。

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