放置されたゴミは何かのサインでしょうか?
この記事では、放置されたゴミから始まる不安について書きました。
試合後のベンチに残されたゴミ
わたしが所属しているチームは、バスケットボールの試合後、ベンチに残された忘れ物やゴミをきちんと回収します。
中には、1つ前の試合の「飲みかけペットボトル」があることがありますが、始末しています。
この何気ない良い習慣は、取り立てて書くほどのものではありませんが、だらしなくゴミを放置したままにするチームもあります。
しかし、概ねスポーツの現場は、治安が良いように思います。完璧ではないかもしれないけれど、悪化することも無いように思います。
集合住宅の郵便ポスト周辺に残されたゴミ
郵便ポストには、望まない入れて欲しくないチラシなどが入ってきます。どこの地域でも多かれ少なかれ、不要なチラシなどが入ることでしょう。
近年、何かが壊れているのでしょうか? それとも、近隣に越してきた人たちが壊れているのでしょうか? 郵便ポスト周辺に(不要だと思われるチラシなどの)ゴミが散乱していることがあります。
割れ窓理論とは少し異なるかもしれませんが、気が付いたら片付けるようにしています。しかし、一向に改善されません。数年前までは、まったく問題なかったのに。
割れ窓理論
割れ窓理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。破れ窓理論[1]、壊れ窓理論[2]、ブロークン・ウィンドウ理論などともいう。
Wikipedia から引用
割れ窓理論を初めて知ったときには、「何をそんなに大げさな!」と思いましたが、年を取って心配性になったのでしょうか、治安が悪くなるなど、エスカレートするのではないかと恐怖を感じます。
Wikipediaには、分かりやすい概説が添えられています。
治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
Wikipedia から引用
1. 建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
2. ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
3. 住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
4. 凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
したがって、治安を回復させるには、
・一見無害であったり、軽微な秩序違反行為でも取り締まる(ごみはきちんと分類して捨てるなど)。
・警察職員による徒歩パトロールや交通違反の取り締まりを強化する。
・地域社会は警察職員に協力し、秩序の維持に努力する。
などを行えばよい[3]。
Wikipediaには、各国で行われた実証実験などもまとめられていて、興味深い話があります。
図書館の図書が粗末に扱われる
図書館の蔵書が被害を受けているというニュースは、ときどき目にします。価値があろうと無かろうと、蔵書であろうと無かろうと、粗末に扱って良いワケがありません。
報道等でご存じの方もおいでと思いますが、
図書資料の破り取りが発生しています | 京都府立図書館 から引用
当館資料でも資料の破り取りが発生しています。
府民みなさんの財産である当館資料が乱暴に扱われたことは非常に残念です。
一般の流通ルートには乗らない資料の収集・保存・提供も図書館の大切な役割であり、
このような破り取りは、後世の人にとっても大きな損失です。
当館としては、対策を強化しております。
このようなことはやめていただきますよう強くお願いします。
誰でも分かっている筈なのに、昔はもう少し出来ていた筈なのに、何でこうなってしまったのでしょう?
匿名性はあまり関係ないのでは?
ネット社会の匿名性が、誹謗中傷を生み、炎上事件となるかのような近年の論調がありますが、ネット社会でなくても匿名性があると問題行動が現れているかのようです。
問題は、近年悪化しているかのような現象です。
でも、ここまでに挙げた話は、すべてネット社会とは関係ありません。「誰がやったかすぐには分からないけれども調べれば分かるかも」程度の匿名性があるだけです。すぐにバレる匿名性なんて、匿名性じゃないのでは?
つまり、匿名性が重要な要因ではなくて、単純に道徳・倫理の問題ではないでしょうか。誰かが見ていてもいなくても、個人が守るべき規範が守れなくなっているだけに感じます。
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