新型コロナ対策!部活禁止中の生活ガイド

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ヨガができれば、運動施設が使えなくてもコンディションを維持できるかも
  • 突然の休校で、クラブ活動が禁止されて途方に暮れていませんか?
  • スポーツセンターまで休館となり、運動施設が使えないので困っていませんか?
  • 競技の練習がまったくできなくなったので、スキルを失う恐怖に怯えていませんか?

新型コロナウイルスの感染拡大を恐れた施策のため、急に休校となりました。クラブ活動も禁止されていることでしょう。

社会人のスポーツ愛好家にとっても使える運動施設が無くなり、とても迷惑に感じていると思います。

このページは、老人スポーツマンのわたしが若者に贈る助言です。もしかしたら、オトナのあなたにも参考になることがあるかもしれません。

本ページを最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。

はじめに

公園は野球の練習場ではありません

休校になり早朝の運動公園で、野球部らしい若者数名がノックを受けていました。捕球の動きが洗練されているので、野球部に間違いないです。

でも、そこは「バット禁止」の場所なんですよねー。看板に書いてあるでしょ?

早朝だから、誰の迷惑にもならないと考えているのかな?

バッティングの練習ではなく守備の練習だから安全なのかな? 安定したプレーでボールを逸らさない自信があるのかな?

わたしは理解あるオトナですから、見なかったことにするし、どこかに通報したり、SNSに晒すようなことはしません。でも、そんなオトナばかりでないことを理解して欲しいです。

むしろ、「規則で禁止だから禁止!」みたいな正義を振りかざすオトナがたくさんいます。

そういうオトナは、学校や役所に苦情電話を掛けますよ。

もしかして、近くの県立高校の生徒さんなのかな。野球部や学校に迷惑が掛かるかしれませんよ。そこまで想定できているのでしょうか。

学校で練習できないの?

野球の練習をしていた若者は、どうして休校になったのか理解しているのだろうか? なぜ、急に休校になったのか理解しているのだろうか?

根拠はとっても希薄なんです。(論理的に理解できる理由が、明確ではないのです)

せっかくの機会ですから、参議院インターネット審議中継を視聴してはどうでしょう? 実態を自分で確認することができます。地上波の番組を見ていては分からないであろう、珍事を目にすることができます。

高校生ならば間も無く選挙権を得ます。選挙結果によっては、今回の”急な休校”は無かったかもしれません。投票する覚悟はできているのだろうか。

さて、今回の休校の措置は、自治体や学校の裁量で調整できます。だから交渉次第では、学校の練習場で練習できるかもしれません。制限されたやり方で限定された練習メニューの練習になるかもしれませんが。

感染防止だけが目的ならば、広い屋外で人がばらけた方が良いのは明らかです。公園は一般市民も使いますので、野球の練習をしている若者は学校の野球場を使うのが適切だと思います。

なぜ、スポーツセンターが使えないか?

感染場所と思われる場所の一つに、民間のジムが挙げられています。民間のジムでは、狭い場所にトレーニングマシンが所狭しと設置され、人と人の距離が近いです。

スポーツセンターのトレーニング室も民間のジムと同様に、狭い場所にトレーニングマシンが所狭しと設置され、人と人の距離が近いです。そのため、トレーニング室の一時的な閉鎖は仕方ないことなのかもしれません。

しかし、スポーツセンターには屋外テニスコートなど屋外の施設もあります。そこは使っても問題ないのでは? 更衣室が危険ならば、更衣室だけ使用禁止にすればいいように思います。

近隣の利用者は、更衣室を利用できなくても運動施設を利用したいです。スポーツセンターは地域に作られているものなので、地域の方々に可能な限り開放すべきだと思います。

私的には、体育館も広い空間だから利用しても問題ないと思っています。必要なら空間除菌をすれば良いのではないでしょうか。

そもそも、いつまで続くかわからない曖昧な自粛を、市民にしわ寄せをする形で実施するのは間違っています。

横浜市のスポーツセンターでは、2020年3月2日から(16日までの予定で)休館しています。ところが、3月4日現在でも、東京都では(全部かどうか不明ですが)体育館を貸し出しています。

トレーニングを続ける

ジムが使えなくても、ケトルベルなら1畳のスペースで鍛錬できる

新型コロナウイルス対策の施策に疑問があろうとも、運動施設が使えなくなっているのは現実です。

運動施設が利用できないのは、自分ではコントロールできない外部の原因と捉えられます。コントロールできないことに囚われていては、時間を無駄にするかもしれません。

潔くトレーニングの工夫に切り替えるのは、良いことです。

ジムの代わり

今回の件が長引いてしまうと、民間のジムは閉じてしまうかもしれません。そうならないことを願いますが、突然の休業状態は死活問題でしょう。

ジム通いをしていた人にとっては、このトレーニングできない期間が精神的にも身体的にもダメージを与えると思います。

仕方がないので、ホームジムの検討を進めてはいかがでしょう?

ホームジムでは器具が異なるばかりでなく、計画立案、実行、結果を見てのプランの変更という愉しみが加わります。オトナはPDCAサイクルなどと呼ぶのかもしれませんが、そんな概念などなくても自然に工夫して改善を続けることができます。

本ブログでこれまでに書いたホームジム関連の記事は、下記をご覧ください。ただし、カラダが大き過ぎる人や力があり過ぎる人が自宅でトレーニングするのは、ムリがあるかもしれません。

ケトルベル

ホームジムの構想は、ジム代わりとなる直接的な代替手段です。

代替手段からは一歩離れ、この機会を利用して、これまでのジムとは異なるトレーニングを試すのも愉しい試みだと思います。

ケトルベル・トレーニングは特殊な形状のウエイトを使用する、歴史あるトレーニングメソッドです。

ホームジムとして器具を揃えると費用がかかりますが、ケトルベルならばホームジムよりはずっと少ない費用で器具を揃えることができます。壊れることもありませんので生涯使える道具になります。

本ブログでこれまでに書いた記事は、下記をご覧ください。

ケトルベル
ケトルベルのやさしいガイド

お金を掛けずに室内でトレーニング

自宅にトレーニング器具を置くのが嫌いなタイプの人は、どうすればよいでしょう? あるいは、金銭的な理由で器具を揃えられない人がいるかもしれません。

下記で紹介しているSeiyaさんは、器具を使わない自重トレーニングを数多く公開しています。トレーニングメニューとトレーニングの構成を用意してくれているので、すぐに始めることができます。

ただし、ハイプランク・トゥ・ロープランクのように、馴染みのないモノがありますので、事前に正確な動作を身につける必要があります。

1人で走る

1人、屋外で走るのは、感染拡大の心配がまったく無い行為です。インターバルトレーニングに熱心に取り組むこともできるでしょう。

ところで、運動時の心拍数について理解していますか? そして、自分の心拍数を把握していますか?

この機会に心拍数の理解と、心拍数の計測をしてはいかがでしょう。

心拍数は、運動強度の尺度に使えます。心拍数に着目した運動で、学習成果も向上することなどが分かってきています。

本ブログでは、心拍数に関連することを多数書いてきました。下記はその一部です。

1点だけ補足説明します。最大心拍数は古くて使い物にならない知識が広まったままです。「最大心拍数の測り方・計算方法」をご覧になれば、現状を知ることができるとともに、トレーニングに展開する足掛かりになるでしょう。

スキルを維持する

スキルの鍛錬方法は、実践練習以外もある

学校のクラブ活動で毎日のように練習してきた人は、その競技ができないことで「ヘタクソになる」恐怖があるでしょう。

学生でなくても毎週のように試合形式の練習をしてきた人も、「ヘタクソになる」恐怖があるでしょう。

いつまで続くか分からない自粛ムードが、憎くてしょうがないと思います。

イメージトレーニング

世界各地で素人にフリースローをさせる実験が行われていますので、イメージトレーニングの効果はご存知の方が多いでしょう。

ハーバード大学で行われた実験で、バスケのフリースロー練習を3つのチームに分けて、
①Aチームは3ヶ月間毎日20分フリースローの練習をしました。
②Bチームは3ヶ月間毎日20分フリースローのイメージトレーニングを行いました(失敗したら狙いを修正するところもイメージさせる)。
③Cチームは何もせず3ヶ月間過ごしました。

結果は…
Aチームのフリースロー成功率24%UP。
Bチームはというと、ほぼ同率の23%UP。
Cチームは変化なし。

実験は繰り返し行い、約1万人から取ったデータだそうです。
「イメージトレーニング」には、ボールを使った練習とほぼ同じだけの効力があったというわけです。

イメージ力を効果的に使う から引用

引用元では、イメージの仕方について丁寧に解説してくれています。

時間を省略して考えず。まずはスローモーションで想像してみることだ。バスケットのシュートを打つ時、まずはボールをキャッチする。ストップ! そこで時間をもっとスローモーションに。ボールはどのように持っただろうか? どの指に力が入り、手首の角度はどうなっている。身体の重心は下っ腹にあるか、足は両足で着地したのか、片足か。

動きをスローモーションにしてみると、細かい部分に気がつくことができる。これこそがイメージのリアリティに必要な、肝心な要素たちだ。これらに気づかずによいイメトレはできない。コツは架空の友人に説明するように、言葉で自分の動作を説明していくことだ。何をどのようにどのくらいの力で動かし、その結果何が起こるのか。わかりやすい言葉にすることで細部が具体的に埋まっていく。

スローモーションで細かい部分を想像の世界に足していったら、徐々に時間の流れを現実と同じ速さに戻そう。一番初めの漠然とした状況よりも、はるかに具体的で手触りのあるイメージが完成しているはずだ。それを何度も頭の中で繰り返そう。繰り返した分だけイメージは定着してくれる。

イメージ力を効果的に使う から引用

競技ができないときでも、プレイを思い出してイメージを組み立てることができます。つまり、競技ができないときに競技スキルを向上させられるかもしれないのです。

下記の書籍は1991年に出版されたのに、そのエッセンスはまったく古臭くない名著です。メンタルトレーニングというよりも、イメージを含めた実践的なアプローチが書かれている印象です。

バスケットボールに関する名著だと思います。

バスケットボール以外の競技についても同様な書籍があると思います。

八村塁選手に学ぶ

八村選手の著しい成長には常に驚かされます。NBA選手として通用しているだけでも驚きなのに、故障による長期離脱からの見事な復帰は、信じられない適応力です。

スコット・ブルックス・ヘッドコーチは「2か月近く離脱して、何もなかったように活躍している。選手によってはそういうすごいことができる」と、復帰から2試合連続で二桁得点をマークした八村を称賛した。

離脱中も自宅で「一日中バスケの試合(映像)を流していた」という八村は、「どういうところでもっと活躍できるかというのを見ながらやっていたので、そういうところがよく出てきているんじゃないか」と話している。

八村塁の26試合目~30試合目までの全記録|まいける23番 から引用

競技経験があれば、映像で競技を見るだけで(実際に参加しているつもりで見れば)比較的容易に、競技を行なっているときと同じ脳の部位が働くことが知られています。

つまり、プレイできない期間には試合映像を数多く見る必要があります。

復帰直後から安定した活躍ができている理由を問われると、「休んでいた時にビデオで試合を見たりして、今まで見ていなかった部分を自分で分析できて、それが今活かされているんじゃないかと思う」と話した。

八村塁の26試合目~30試合目までの全記録|まいける23番 から引用

八村選手の言葉からもプレイできないときにこそ、競技の映像を見るべきであることが示唆されています。

学ぶ

まとまった時間がとれるなら、プレイしたい衝動も手伝って関連することを真剣に学ぶことができます。例えば、下記の新書はいかがでしょう? 電子書籍も用意されています。

出版社のサイトから紹介文を転載します。

なぜ、超人的なスーパープレイが生まれるのか?
なぜ、厳しい練習に耐えられるのか?
なぜ、突如としてスランプに襲われるのか?
すべての答えは「脳」にある。
 脳は、肉体を動かす司令部である。一流アスリートの驚異的なパフォーマンスは、脳との絶妙な連携によって可能となる。アスリートたちの厳しい練習は、肉体だけでなく、脳を鍛えるプロセスなのだ。
 本書は、錦織圭をはじめとする超一流テニス選手の事例を中心に、運動=肉体と脳との具体的な関連を解き明かす。スポーツの現場で集めた証言と、神経行動学の最新の知見が結び合わされることで、脳と肉体をめぐる知られざるメカニズムが明らかになる。また、トラウマやイップスなど、いわゆる「メンタル」の問題にも新たな視点を提示する。

出版社のサイト から引用

わたしは「第3章 脳が肉体を裏切る時――トラウマやイップスはいかに克服すべきか」が一番面白いです。

【目次】
はじめに
第1章 脳とは何か?――鍛えられ、変化し、強化される司令部
第2章 脳に生まれるプログラム――練習とモチベーション
第3章 脳が肉体を裏切る時――トラウマやイップスはいかに克服すべきか
第4章 世界を知覚する力――未来を知り、次の世代へ手渡すトーチ
おわりに
引用文献・参考文献

これに限らず、開いてみれば面白い本はたくさんあります。

おわりに

作られた自粛期間をボーッと過ごすと、気がつけば蝶が鼻先に留まっているような失態になるのでは?

新型コロナウイルスの感染症対策による生活の変化は、短くても今年度一杯続きます。元どおりに運動施設が使えるようになるのは、いつになるのでしょうか。春?梅雨?初夏?

次に運動施設を使えるときに備えて、やれることはたくさんあります。

結果から足を引っ張るのは自分だけである

ティム・S・グローバー

このページは、初稿が2020/3/3です。今後については悲観的に考えていたつもりですが、現実は想像よりも悪そうです。

新型コロナで、もうバスケットボールはできない?!」は、2020/5/10時点の情報で今後の見通しを書いたものです。スポーツは今後制限され続けると思います。

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