暑熱順化(しょねつじゅんか)

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  • 暑い夏の日のスポーツであっても、暑さに負けずに力を発揮したいと思っていませんか?
  • トレーニングを積んで、どんなに暑くても本来の力を発揮したいと考えていませんか?

それは無理なのです!

この記事では、暑さに負けないようにトレーニングしても限界があることをお伝えします。体形による暑さへの適応についても触れています。可能な範囲で暑熱順化させる方法にも言及しています。

本記事をご覧になり、あなたの暑さ対策に役立つことを願います。

40度が限界

深部体温が40度に近づけば、誰でも疲労困憊な状態になり運動を継続できなくなります。この件は、常識になっているほど再実験で確認されているでしょう。

運動継続時間を長くするためには、以下のことが考えられるでしょう。

  • 運動開始時の深部体温をなるべく抑える
  • 深部体温がなるべく上がらないようにする
  • 運動中に深部体温を下げる

とはいえ、運動する環境の温度が40度に近かったり、40度を超えているならば、それはムリな環境でしょう。「過酷な環境」などと安易に表現するものではないと思います。

気化熱による冷却(汗をかくことによる冷却)

カラダは汗をかくことで体温を下げようとします。ていねいに説明すると、皮膚の汗が蒸発するときに気化熱を奪うので冷やされます。

とはいえ、蒸し暑い(湿度が高くなればなる)ほど、汗は蒸発しにくくなります。

融解熱による冷却(アイススラリーの摂取)

スラリーは液体と細かい氷の混合物です。「融解熱」の説明は省略しますが、氷が解けるとき、融解熱の作用で高い冷却効果があります。アイススラリーを摂取することで、深部体温が上がらないようにする実験が行われています。

とはいえ、アイススラリーは冷た過ぎて、たくさん摂取できるものではないと思います。胃腸への影響もあるでしょう。

小さくて筋量が少ない方が有利

カラダに占める体表面積の割合が大きいほど、冷却効果が高いですから、カラダが小さい方が有利です。

同種の定温動物において,寒冷地に生活するものは温暖地のものより体が大きい,また近縁の異種間において寒冷地にはより大きな種が分布するという説。ドイツの動物学者 C.ベルクマンが唱えた (1847) もので,これは体重に対する体表面積の割合を減じて,寒地で熱放散を少くするという適応的意味をもつと説明されている。

ベルクマンの規則 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

筋肉は発熱量が多いので、筋量が多くなればなるほど不利になります。また、脂肪は断熱材として働きますので、皮下脂肪は薄い方が有利でしょう。

手足が長いこと、耳が大きいことも有利に働きます。

寒い地方に生活する定温動物ほど耳,翼,脚,吻,尾などの体の末端部が小さくなるという法則で,ウサギの耳などで実例が知られている。これは体表面積をできるだけ小さくすることにより,体温の発散を防ぐ適応であると説明されている。アメリカの動物学者 J. A.アレンが 1877年に唱えた。

アレンの規則 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アレン・アイバーソンみたいな体形が有利でしょう。耳は大きくないですが。

【アレンアイバーソン】小さな巨人

ヒート・トレーニング

暑い中でトレーニングを積めば、血流量が増えて冷却効果が上がるとのことです。継続して鍛錬しないと効果は持続しません。

アメリカ陸軍が開発した、「暑さに順応するトレーニング計画案」は、暑さに慣れたい人にとっての良い手引きです。この計画案によると、毎日最低でも2時間は外で活動し、その一環として、心血管運動(ランニングやサイクリングなど、心拍数が上がるエクササイズなら何でも)を行わなければなりません。

2週間ほど経てば、暑さに慣れてくるでしょう。(途中省略)

また、暑さへの耐性をキープするためには、引き続き暑い環境下でトレーニングを積まなければなりません。数日なら休んでも構いませんが、1週間サボったら、暑さに耐える驚異的なスーパーパワーが失われ始めます。陸軍の推算では、3週間サボるとスーパーパワーの75%が失われてしまうそうです。

暑さに負けずトレーニングをしたほうがいい理由 | ライフハッカー[日本版] から引用

暑熱順化の方法

暑熱順化で暑さに強い体を作る | CramerJapan」ではトレーニングではなく、普段の生活を少し変えることで暑熱順化する方法を説明しています。リンク先には、以下の3点についての説明があります。

  • 冷房に頼らない生活を心がける
  • 入浴
  • 有酸素運動

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