気遣いのトラッシュ・トーク

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バスケットボールに限らず、ゲームの主役は選手ですが、審判などのオフィシャルあってのものです。先日、気遣いのトラッシュ・トークをする審判を目にしました。これもバスケットボールの文化なのでしょう。

トラッシュ・トークをする審判

試合の残り時間が十分にありながら、ワンサイドゲームのため、敗戦が決定した。そんなつらい時間帯に、審判が負けチームのベンチに座る長老に、

「まだ出ないんですかぁ?忖度(そんたく)しておきますよー」

「ファールやヴァイオレイションは見逃しますよ!」とか、「(ファールされてなくても)笛で守りますよ!」というつもりなんでしょう。

こうして文章にしてみると、審判の暴言だし、ツマラナイ話に感じます。しかし、現場では、知り合いの帯同審判が、敗者を気遣い、落ち込むベンチを和ませた印象でした。実際、少し気が楽になりました。

もちろん、規則に照らし合わせれば、NGな光景です。

審判の発言をただの下らない発言と捉えれば、広い意味のトラッシュ・トークだと思います。こうしたトラッシュ・トークもゲームの一部で、バスケットボールの文化なのだと思います。しかし、審判のトラッシュ・トークは珍しいです。

トラッシュ・トーク(英: Trash-talk)とは、スポーツの試合前の記者会見や試合中に汚い言葉や挑発で相手選手の心理面を揺さぶる、また相手の気を逸らすような会話で混乱させ、調子を乱させる作戦のことを指す

Wikipedia から引用

これからは、下らない気遣いも、トラッシュ・トークと呼んで欲しいです。

「忖度」は気遣い

「忖度(そんたく)」は、ほんの数年前まで、日常で使われることなどありませんでしたし、日常で使っても、意味が伝わらなかった言葉です。2017年の流行語大賞に選ばれたのは、記憶に新しいことでしょう。

しかし、意味がちょっと歪められています。「忖度」を辞書で調べれば、違和感を感じることでしょう。

他人の気持ちをおしはかること。「彼の真意を〜しかねる」

明鏡国語辞典

どちらかというと、気遣いの言葉です。それなのに、政治問題の文脈で流行ったため、意味が「権力者の気持ちをおしはかって、行動する」になっています。

そんな日本の忖度についての話で、「忖度は、ドイツの〜〜〜が元らしい」???

動画の話が良く聞こえなかったので、忖度の語源がドイツ語にあるかと思い、「そーんたっぐ」かな・・・と調べたら「sonntag(ソーンタッグ)」、意味は日曜日。アタマが日曜日でした。

ドイツの話は、深刻で考えさせられるものです。

「先回りした服従」

ドイツで使われる「先回りした服従」は、「忖度」から生じる、日本社会の行く末を暗示しているのかもしれません。

ドイツには「フォラウスアイレンダー・ゲホルザム」という言葉があります。忖度と同じように、訳すのは難しいですが、直訳すれば先回りした服従という意味です。なぜ、ホロコーストのような大量虐殺が起きたのかを説明する際によく使われます。

「先回りした服従」や「忖度」が悲劇を生むのはナゼか? – お役立ち情報の杜(もり) から引用

引用元の記事では、政治学者の言葉(朝日新聞のコラム)を引用した上で、日本の現状を簡潔に説明し、我々に発言と行動を働きかけています。

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