神話のウソ「注射した日に入浴してはいけない」というよりも、神話のウソ「注射の当日にお風呂に入るとバイキンが入る」なのかもしれません。あるいは、迷信「注射の当日にお風呂に入るとバイキンが入る」といった感じでしょうか。
取り上げる話題としては、時代遅れで無用なことだと思っていましたが、今でも「注射の当日にお風呂に入るとバイキンが入る」と思い込んでいる人がいそうです。
この記事は、「注射した日に入浴してはいけない」に関する雑感です。わたしは医師でも医療関係者でもありませんので、わたしの雑感を鵜呑みにすることは、ご遠慮ください。
真実は?
滋賀県のまつもと整形外科、「まつもと院長のひとりごと」が真実としてわかりやすいと思います。
患者さんに注射をしたその当日に「今日、お風呂に入っていいですか?」と、かなりの確率で尋ねられます。その答えはもちろん(意外にも?)「入っていいですよ。」です。
松本院長のひとりごと(1) | まつもと整形外科 から引用 赤は追記
古くから『注射の当日にお風呂に入るとバイキンが入る』などといった迷信がいいつたえられてきました。いまでも多くのお医者さんがそういわれます。しかし、科学的に考えてください。注射のあとの細い穴からバイキンが入るには注射と同じくらいの圧力をその穴にかけないといけませんし、また、お風呂などの水中にいる細菌は体を化膿させたりする力がないことが証明されています。ですからお風呂を我慢することはナンセンスです。
キズを負ったときも全く同様です。キズを水にぬらしても化膿しません。キズが化膿するのは別の感染源があるときです。よく、キズに消毒液を塗る人がいますが、これも「百害あって一利なし」です。消毒液はキズを修復する細胞を破壊することが知られており、キズを負ったときは大量の水道水で洗ってやるほうがよっぽどキズに優しいし、早くキズがなおります。
お風呂にはいってはいけないのは…
・体力が著しく低下しているとき
・平熱より2℃以上体温があがっているとき
・キズからだらだら出血しているとき
などに限られます。
お風呂は一番手軽で安上がりな健康維持器具です。安心してお風呂につかってください。
お風呂に入るとき、痛い手足を湯船につけないようにがんばっている方もお見受けしますが、あたたまった血液は心臓から体中にまわっていきますので、無駄な努力といえます。かえってバランスをくずしてひっくりかえってしまう可能性もありますので、注意してください。
神話?迷信?
上記の引用文にある、「いまでも多くのお医者さんがそういわれます」の箇所も残念ながら正しいです。検索して、病院のサイトを見てみれば、実にたくさんの「注射の当日にお風呂に入るとバイキンが入る」という主旨の記事が見つかります。
どうしたものなのでしょう? 私にとっては、たくさんの記事が見つからなければ、本記事を書くことはありませんでした。なぜなら、誤認している人がいなければ、わざわざお知らせする価値などありませんから。
普段、医師による記事を拝見することがよくありますが、いつも感心しています。特に、厳密さを犠牲にして、分かりやすさを優先した文章に感心いたします。しかし、「注射の当日にお風呂に入るとバイキンが入る」に関しては、とても困惑してしまいます。
入浴するか?
迷信を信じているワケではありませんが、わたしは入浴することはないと思います。予定されている注射なら、事前に入浴しておくでしょう。急遽、注射するような場合にも、不快感がなければ入浴やシャワーを浴びることはないと思います。
そもそも、わたしにとって入浴やシャワーは疲れます。日に何度もシャワーを浴びると、とても実感します。わたしは体温の維持管理能力が劣っているため、とても疲れるもでしょうか。
ワクチン
注射に関連してワクチンの話題を取り上げます。ワクチンをめぐる論争は、極端なものばかりが目立っています。しかし、お子さんがいるご家庭では無視できない話題でしょう。一見過激に見えるものでも、丁寧に耳を傾けるしかないと思っています。そんな過激な書籍を紹介しましょう。
商業主義的な面が見え隠れするような状況があると、どうしても懐疑的になるのではないかと思います。
ワクチン不要論
「ワクチン不要論」の著者、内海聡医師は有名でしょう。
内海 聡(うつみ さとる、1974年(昭和49年)12月9日 – )は、日本の内科医、漢方医。数々の著書を出版している作家。キチガイ医と名乗っている。
Wikipedia から引用
ワクチンに対する主張は、独特です。
「ワクチンは、すべて全く効かない。効かないどころか全て必ず病気が増える。独立系の研究機関の研究を見たら一目瞭然です。すべてのワクチンは無駄なんですね。じゃあ なんで こんなものが売られてるのという話なんですが。なんで こんなものが売られているのかということを皆さんに考えていただきたいということですね」と語っている。ただし、これらの主張は科学的根拠に乏しい。
Wikipedia から引用
ワクチン副作用の恐怖
「ワクチン副作用の恐怖」の著者、近藤誠医師も有名でしょう。
近藤 誠(こんどう まこと、1948年10月24日 – )は、日本の医師。慶應義塾の中高一貫、医学部を経て癌の放射線治療の専門家となり、元慶應義塾大学医学部専任講師。現在は近藤誠がん研究所の所長である。1980年代に乳房温存療法を日本で提唱した第一人者、1996年の『患者よ、 がんと闘うな』はベストセラーとなり近藤の名を一般に広め、その他『医師に殺されない47の心得』など。基本的に「がんは放置」という現代医療の価値観を揺るがす方針を提示しており、2012年には文化的業績に対し菊池寛賞を受賞、他方でこの放置療法について批判も寄せられている。
Wikipedia から引用
「ワクチン副作用の恐怖」は、ワクチンに対して批判的な立場をとる、著者の主張です。
反ワクチン運動の真実
「反ワクチン運動の真実」には、アメリカでのワクチンを巡る社会問題が書かれています。
今も、静かな、命に関わる戦争が続いている。戦線の一方には、毎週のようにワクチンが危険だという話を聞かされている親たちがいる。もう一方には、ワクチンを打たない人々に毅然とした態度を取り始めた医師たちがいる。対立の真ん中にいるのは、免疫がないまま取り残された子どもたちだ。人々を救うはずのワクチンを恐怖の対象にしてしまったのは誰なのか? アメリカで最も成功した市民運動の歴史と真実。
出版社のサイト から引用
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