膝窩筋(しつかきん)と向き合う

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Thomas HoangによるPixabayからの画像

この記事は、膝窩筋(しつかきん)をセルフ・マッサージしてみた雑感です。

関トレで膝の調子は、著しく良くなったのですが、それでも、深くしゃがむことや正座には難があります。

膝窩筋(しつかきん)をセルフ・マッサージしたところ、十分ではないけど深くしゃがむことができました。また、良い感じに膝の力が抜けました。

本記事を最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。なお、本記事は素人の雑感に過ぎません。


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膝窩筋(しつかきん)はタグボートのようなもの?

膝窩筋(しつかきん)は膝の裏側にある小さな筋肉です。明らかに、大きな力の源ではないし、「何のためのもの?」な存在です。

そもそも、その存在を感じられないし、「膝窩筋(しつかきん)だけに力を入れること」もできません。

Wikipediaを見たって、説明は質素です。一部の引用ではなく、これが全文です。

膝窩筋(しつかきん、Popliteus muscle)は人間下肢筋肉膝関節の屈曲・下腿の内旋を行う。大腿骨の外側上顆から起こり、脛骨後面で停止する。筋繊維は対角線になっており、膝関節背面に於ける最も深い層にある。[1]

Wikipedia から引用

素人には、難解過ぎる存在ですが、多分、専門職に就いている方にさえ、難しい部分があるのだと想像します。

整形外科を受診しても「膝窩筋は問題ないね・・・」などと膝窩筋に触れられた記憶はありません。理学療法を受けていて、療法士が「膝窩筋が少し緊張しているね・・・」などと言われたことはないです。マッサージされた記憶もありません。

理学療法士が公開してくれている下記のnoteは、機能的に難しいものであることを表現してくれていると思います。

https://note.mu/tennis_ttyy/n/nb55a7a780119

下記の解剖学の動画をご覧になれば、膝窩筋の位置について、その複雑さが良く分かると思います。ただし、機能的な説明はほぼありませんので、スポーツする人のセルフ・マッサージに直接役立つ情報はあまり無いと思います。

大塚接骨院さんが一般向けに公開してくれている「膝のこわばり」では、大腿四頭筋、ハムストリングに続いて、膝窩筋を取り上げ、(十分には理解できないけれども)分かった気にさせてくれます。

3つ目は膝窩筋です。
膝を曲げる時に下腿を内旋させる作用があります。
この筋肉が緊張を起こしてしまうと膝を曲げづらくなってしまいます。
よく曲げた時に挟まるような感じがするのはこの筋肉が原因かもしれません。
膝のこわばりは筋肉の緊張から起こります。
筋肉の緊張=柔軟性不足=膝のこわばり=痛み
ストレッチを行い身体をやわらかくて柔軟性の良い身体にしましょう。

膝のこわばり – 大塚の接骨院 から引用

膝窩筋について、結局、機能的なことは良く分かりません。膝窩筋の働きはタグボートのようなものかもしれないと考えてしまいます。

大型客船は、タグボートがなければ寄港も出港もできません。膝窩筋も膝関節の大切な機能のほんの一部に関わっているだけなのではないでしょうか。

膝窩筋(しつかきん)の緩め方

膝窩筋(しつかきん)の緩め方は、理学療法士が行う方法を含めて多くの方法が公開されています。ここでは、公開されている方法の内、自分で行えるものについて、わたしがやってみた感想を添えて列挙します。

圧迫

千賀整形外科さんのOHP資料では、正座と膝窩筋の関係に触れて、膝窩筋の緩め方も記載されています。一部転載します。

正座ができるようになるために!
・膝窩筋の機能改善!
膝窩筋が働かないと・・・
・膝の後ろで挟み込まれる。
・筋肉自体の圧が上がって曲げた時に痛みが出る。
・外側半月板が滑ってこない。

膝窩筋を緩めてみよう!
膝裏のセルフマッサージ
(1)ひざ裏を指や棒で圧迫する
(2)膝を左右に動かしながらひざ裏をほぐす
(3)一か所につき10~20回程度動かしたら場所を横方向へずらす

リンク先の資料は「『膝の痛みについて』変形性膝関節症のトレーニング・日常生活動作編」というものです。膝へのアプローチがたくさん載っていますので、オススメです。

指や棒で圧迫することを試してみましたが、私には今ひとつ「圧迫している感じ」がつかめませんでした。

ランブルローラーを使う

ランブルローラーに両足の膝裏を載せて、ほぐすようにゆっくりと左右に足を振ってみたところ、とても良い感じです。ランブルローラーの突起が指や棒の代わりになっているのでしょう。

圧迫する部位を変えるために、ランブルローラーの位置を少し変えながら実施しています。

まんべんなく圧迫するには、コントロールしにくいやり方ですが、両足をいっぺんに出来て時間も短縮できます。

私には、このやり方が一番合っていました。

揺する

筋肉の付着部を抑えておいて「ゆする」のは、常套手段なんだと思います。膝窩筋について、自分でゆするやり方をていねいに説明してくれています。

やってみたところ、実感が今ひとつでした。手技が未熟だからかもしれません。

ボールを転がす

小さいボールを膝裏の下で転がす方法が公開されています。

この方法は、正確に場所をトレースするのは難しいです。その反面、大雑把ですが、手軽に刺激できます。

下記の記事で紹介した、テニスボール大のマッサージ・ボールがとても気持ちよいです。この方法もとても気に入っているやり方です。

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