「なわとび」をトレーニングに取り入れると、スポーツの動作に悪影響がありませんか?
なわとび愛好家のみなさんは、なわとびが習慣なので、なわとび後であっても何の悪影響もないのかもしれません。しかし、なわとびが習慣でない私にとっては、困ったことが起きました。
本記事では、「足ネバネバ歩き」が「なわとび」の悪影響を消し去ったことを報告いたします。なお、個人的な実験と感触に過ぎませんので、ご参考まで。
なわとび直後は長距離シュートが入らない
下記の記事で紹介した通り、有名選手がシューティングの合間になわとびを取り入れている動画を見たことで、試しに、シューティングの合間になわとびをしてみました。
すると、長距離のシュートが入らなくなりました。まったく想像していない事態です。慌ててしまいそうになるショックな出来事です。
何が起きているのか?
若い頃でしたら、「シューティングの合間になわとびを絶対にしない」と判断したかもしれません。過剰に反応したくなる現象で、それくらい、単純なバカでした。歳を重ねて、少しだけ考えられるようになると、「長距離が入らなくなる」現象の原因を追求し、「長距離が入らなくなる」現象を排除できるようにする価値を考えるようになりました。
長距離について、感覚的な側面を大げさに表現すれば、「ボールの重さを感じながら、ゆっくりと加速させて放る」ような感触を持っています。
短い距離〜中距離には悪影響がないことから、上体や腕の動作には悪影響がないと考え、なわとびが脚に課すプライオメトリックス・トレーニングな面が、「ゆっくりと加速させる」部分を困難にしているのだと仮定しました。
プライオメトリックスについては、下記で少し触れています。
なわとびによる、プライオメトリックス・トレーニングが、下半身の「ボールをゆっくりと加速させる」動作を困難にしているのだと考えました。
なわとびを打ち消す
「ボールをゆっくりと加速させる」動作を困難にしている感覚を、下半身から取り除くことが仮説が正しいことの証明になることにして、その手段は?
感覚的に想起された「足ネバネバ歩き」をほんの少し行う、あるいは、「足ネバネバ歩き」をしっかりと具体的に思い出すだけで、簡単に打ち消すことができました。
「足ネバネバ歩き」
「ゆる体操」については、以前少しだけ触れました。
その「ゆる体操」の中に「足ネバネバ歩き」があります。スポーツオノマトペに従い「ネバネバ」と言いながら、その場歩きをします。創始者の高岡英夫先生による動画が公開されています。
プライオメトリックス・トレーニングが原因か?
「足ネバネバ歩き」が解決してくれたのなら、「足ネバネバ歩き」の効果にメカニズムが隠されているのかもしれません。ここで、ゆる体操に詳しい方の言葉を借りると、「足ネバネバ歩き」の効果が見えてきます。
本来なら、歩くという動作では常に重心線が前で支持線は後ろにある状態なのですが、足ネバネバ体操ではつま先がくっついているので、重心線が前に行かずつま先あたりに支持線がくることによりこれが逆転し、前に進めなくなるのです。
足ネバネバ体操とフルクラムシフト ~ゆれるとは?~ | 究極の体・ゆる体操のブログ 〜毎日ゆる大層な日々〜 から引用
踵を挙上して前方に向かおうとしている時は感じられない支持線が、つま先をくっつけることによって鮮やかに感じられるのです!
足裏という限られた空間の中で、支持線が行ったり来たりすることで、身体が「ゆれる」のです。
つまり、この体操に習熟しますと「フルクラム(=支持線)シフト」の質が劇的に向上するのです。
運動の根本原理である「フルクラムシフトの上達=フリーフルクラムの形成」が行えるのです!
これを読むと、「なわとびは、鉛直線に沿った運動」であり、「足ネバネバ歩き」が、鉛直な動きが染み付いたカラダに、シューティング動作の感覚を思い出させてくれる気がします。
「シューティングは、カラダがほぼ鉛直線に沿った運動でありながら、ボールを放る動作が加わる」ことを感覚的にカラダに思い出させてくれる気がします。
「長距離が入らなくなる」現象を排除できるようにする価値
言い換えると、シューティングの合間になわとびをする価値はあるのだろうか?
一旦、下意識で動作できるようになっているシューティング動作について、(「足ネバネバ歩き」のような)意識して行う動作により補正できることは、動作の正確さを追求する上で、価値があるような気がします。
なわとび
なわとび愛好家になるのでなければ、長時間のなわとびや、技の追求はしないと思います。その場合、ベアリングを使用した滑らかさと、少し重たいなわとびが扱いやすいと思います。
下記は、「切れる」との悪評もありますが、わたしはもう何年か使っています。
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