あなたがいる場所の熱中症危険度

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酷暑が年々厳しくなって、熱中症で救急搬送される人が増えています。

熱中症警戒アラートが試行されていますが、私にはとても雑なアラートに感じます。

県をひとまとめにした屋外の警戒アラートになっていますが、酷暑のとき屋外にいますか? 日陰にいますよね?

実際、屋内で熱中症になっている人が多いです。

人が生活している環境の熱中症警戒アラートに発展してほしいです。

熱中症では、湿度や日射、輻射熱が危険度に大きく影響します。あなたがいる場所によって危険度が異なります。

このページでは、暑さ指数(WBGT)をやさしく説明し、あなたのいる場所の熱中症危険度が容易にわかる、タニタの黒球式熱中症計を紹介します。

最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。


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熱中症は突然に!

熱中症は、対策すれば100%防げると考えられています。

危険を察知したら、作業をやめて安全な場所で、休めば良いのです。

1人で作業しているときが怖い

わたしが最も怖いのは、1人で作業しているときです。

体調の変化に気付かなければ、突然倒れるかもしれません。

例えば、少し暑いけど1人でランニングしているときや、日が落ちているけど蒸し暑い体育館で、1人でシューティングしているときなど。

エアコンのない倉庫で1人で作業しているときや、屋外で1人で農作業をする場合も同様な心配があるのではないでしょうか?

熱中症警戒アラート

現在、熱中症警戒アラートが試行されています。2020年7月から10月第4水曜日までが対象期間です。

熱中症警戒アラートが発表される条件は次の通りです。気象庁からの転載です。

熱中症警戒アラート
  • 前日17時過ぎに翌日の暑さ指数(WBGT)が33以上を予想する場合に発表し、当日5時過ぎにも発表します。
  • 当日5時過ぎに新たに暑さ指数(WBGT)が33以上を予想する場合には、当日5時過ぎに発表します。

ところで、暑さ指数(WBGT)は半世紀以上前に考案された指標であることをご存知でしたか?

そして、33以上がどのような値か想像できますか?

暑さ指数(WBGT)

「暑さ指数(WBGT)」は、湿度、輻射熱、気温から計算します。屋外と屋内では、計算式が異なります。

湿球黒球温度(しっきゅうこっきゅうおんど、wet-bulb globe temperature)は、酷暑環境下での行動に伴うリスクの度合を判断するために用いられる指標である。1954年にアメリカ海兵隊新兵訓練所で熱中症のリスクを事前に判断するために開発された[1]。日本の環境省では、暑さ指数(WBGT)と称している[2]。人体の熱収支に影響の大きい湿度輻射熱気温の3つを考慮しており、それぞれ湿球温度 、黒球温度 、乾球温度 の値を使って計算する。

(計算式省略)

軍隊のほか、高温となる労働環境や運動環境等での熱中症を予防するために国際的に利用されており、ISO 7243JIS Z 8504などとして規格化されている。

Wikipedia から引用

日常生活に関する指針

Wikipediaから「日常生活に関する指針」を転載します。

WBGT(°C)警戒
レベル
熱中症予防運動指針
≧ 31.0危険高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
28.0 – 30.9厳重警戒外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
25.0 – 27.9警戒運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
≦ 24.9ほぼ安全
(適宜水分補給)
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

熱中症警戒アラートを発表する基準が「暑さ指数(WBGT)が33以上」なのはなぜなのでしょう?

表からは、28とか31が適切に感じます。でも28とか31では、日本の夏では毎日のように熱中症警戒アラートが発表されてしまいますね。

運動に関する指針

運動する場合には、当然、日常生活よりも厳しい指針となります。Wikipediaから「運動に関する指針」を転載します。

WBGT(°C)警戒
レベル
熱中症予防運動指針
≧ 31.0運動は原則中止特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。
28.0 – 30.9厳重警戒
(激しい運動は中止)
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。
25.0 – 27.9警戒
(積極的に休息)
熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。
21.0 – 24.9注意
(積極的に水分補給)
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
≦ 20.9ほぼ安全
(適宜水分補給)
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

あなたがいる場所の暑さ指数(WBGT)

暑さ指数(WBGT)は、湿度(湿球温度)、輻射熱(黒球温度)、気温(乾球温度)から計算します。

暑さ指数(WBGT)の計算式
屋外
WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度

屋内
WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度
 

むずかしい計算ではありませんが、あなたがいる場所の湿度、輻射熱、気温を知るためには計測器が必要です。

タニタの黒球式熱中症計 TC-300

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公式サイトなら会員限定のサービスとして、メーカー保証と同等の内容で3年間保証!

タニタの黒球式熱中症計 TC-300の代表的な機能は次の通りです。(公式ページから引用)

機能
  • 熱中症予防指針にあわせ、「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」の4区分、11段階で熱中症の危険度を分類。 危険度に合わせて異なる警告アラームでお知らせします。
  • 警告アラームの音量は「大」「小」「無し」の3段階に切り替えられます。

自分で体調の変化に気付けなくても、黒球式熱中症計が危険を察知してくれます。

気付くことさえできれば、作業をやめて安全な場所で休めます。

仕組み

暑さ指数(WBGT)を理解すると、「黒球式熱中症計 TC-300」の仕様について容易に理解できます。公式ページから「黒球式だから、日射や輻射熱も測定」の箇所を引用します。

  • 黒球式を採用し、炎天下でも正確なWBGT値の測定が可能。
  • 熱中症発症にかかわる要因となる日射や輻射熱も測定。
  • 屋内はもちろん屋外での測定が可能。
  • 直射日光の下で使用可能。
※「黒球式熱中症計 TC-300」は乾球温度と黒球温度の差から、屋外・屋内を自動判別しています。

防水・防塵

「黒球式熱中症計 TC-300」の防水・防塵機能はIP65です。水没させることは出来ませんが、実用十分です。

IP6X:完全な防塵構造
IPX5:いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
 

運動時に使用する

「黒球式熱中症計 TC-300」には、三脚のアタッチメントが標準添付されています。体育館での使用では、三脚に取り付けて適当な高さを確保すれば、より適切な計測になるでしょう。

おわりに

暑さ指数(WBGT)を説明し、熱中症危険度が容易にわかるタニタの黒球式熱中症計を紹介いたしました。いかがでしたでしょうか?

黒球式熱中症計は、安全のための頼もしいグッズですが、安くないのが残念です。

公式のオンラインショップでは、旧モデルのセールがあります。黒球式熱中症計の旧モデルが処分価格かも・・・

旧モデルのセールであっても、公式サイト限定の「3年保証サービス」が付いています。
 

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