「自然に行う」という行為が間違っていることは、たびたびあります。投球フォーム、テニスのサービス、ストローク、ボレーなど、私にとってはほとんど全てです。
スポーツで「自然に行う」では上手くいかないことが多いです。もちろん、上手くいく人たち(センスが良い人たち)がいることは知っていますが、わたしには無縁です。
この度、呼吸についても認識に誤りがあり、改善する必要があることが分かりました。
誤解
「トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法」を読んで、認識が間違いだらけであることに気が付きました。
正しいこと(誤解していたこと)
- 安静時に大きく息をしても、血中の酸素は増えない
- 大きく息をするのは、むしろパフォーマンスの低下につながる
- 正しく呼吸するには、肺の中に適量の二酸化炭素が残っていることがカギになる
- ヘモグロビンが体内に酸素を放出するのは、血中に二酸化炭素があるときだけ
- 口呼吸は慢性的に呼吸過多になる
他にも沢山ありましたが、これ以上は本書をご覧ください。あるいは、本書に関連して別に記事を書くつもりですので、それまでお待ちください。
本書では、呼吸法の改善として鼻呼吸を勧めています。
LSDで鼻呼吸
LSD(ロング・スロー・ディスタンス)が退屈であることは、これまでも書いてきました。
そこで、呼吸法のトレーニングも合わせて行ってはどうでしょうか。具体的には鼻呼吸のトレーニングです。
ねらい
LSDに適した心拍数で走る、かつ、鼻呼吸で走ると運動パフォーマンスが向上する
- LSDの成果で持久力が向上するから、徐々にペースを速くする必要がある
- 鼻呼吸の成果で少ない心拍数となるから、徐々にペースを速くする必要がある
方法
単純に鼻呼吸でLSDを行うだけです。LSDは強度が低いので、鼻呼吸だけでも走れます。
わたしは睡眠時に口呼吸であり、運動時も口呼吸を躊躇無く取り入れていました。しかし、鼻呼吸でLSDを走ることは、割と無理なく実行できました。
どうしても口呼吸したい衝動に駆られたら、少しの間、口呼吸をしてから再度、鼻呼吸にチャレンジすれば良いと思います。そうするうちに無理なく鼻呼吸で走れるようになると思います。
参考
本書は本当にためになります。無意識に常識的に考えていたことが、ことごとく間違っていたことに気付かされます。
下記は出版社のプレスリリースですが、これを読むだけでも学べることがたくさんあると思います。
最後に目次を引用します。
推薦の言葉 ジョゼフ・マーコーラ医師
上記の記事から引用
Prologue 呼吸を減らすとすべてが変わる
PART1 呼吸の秘密
Chapter1 誰もが誤解している酸素のパラドックス
Chapter2 体内酸素レベルを自分で測定する
Chapter3 鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある
Chapter4 軽い呼吸こそ、身につけるべき正しい呼吸法
Chapter5 人間本来の呼吸のしかたを取り戻す
PART2 フィットネスの秘密
Chapter6 自然で合法的にパフォーマンスを上げる方法
Chapter7 低地にいながら高地トレーニングをする
Chapter8 鼻呼吸で集中力を高め意図的にゾーンに入る
PART3 健康の秘密
Chapter9 呼吸法を変えるだけで簡単にダイエットできる
Chapter10 呼吸量を減らすことで疲れない体をつくる
Chapter11 呼吸量を減らすことで心臓を強化する
Chapter12 呼吸量を減らすことで喘息を治す
Chapter13 鼻呼吸に変えると顔が正常に発達する
実践編 酸素アドバンテージ・プログラム
Epilogue 体を動かすことは命を救う
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