静的ストレッチングのタイミング

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静的ストレッチングへの批判

近年は「競技の直前に行なうとパフォーマンスが落ちる」と言われ、少し評判を落としている静的ストレッチングですが、コンディショニングにはまだまだ必要なものだと思います。

なぜ運動前の静的ストレッチは逆効果なのか?
なぜスポーツ前のいわゆるストレッチがダメなのか?筋肉を伸ばしたまま数十秒静止する「静的ストレッチ」を運動前にするのとしないのでは、しないほうがベンチプレス、垂直跳び、陸上タイムの成績が上なことが実験からわかっています。その科学的背景を探ってみます。

ボブ・アンダーソンのストレッチング(1981年出版)

1981年出版(アメリカでは1975年出版)の「ボブ・アンダーソンのストレッチング(初版)」は、80年代のストレッチング・ブームの火付け役の一つですが、それまで「柔軟体操」として曖昧だったもの(ポーズ、反動あり/なし、続ける時間、体感、呼吸など)を明確に説明したものです。今でも、ほぼそのまま使えると思います。  

当時もこの功績に驚きましたが、2018年の今もアンダーソン氏の後世に残る活動には、敬服いたします。なんとアンダーソン氏は素人です。

http://www.lobal-stretch.com/blog/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2/

改訂版(2002年出版)

2002年には20周年記念の改訂版「ストレッチング」が出版されています。すべてのイラストを刷新してあるらしいですが、抜本的な改訂ではないと感じました。しかし、今見て驚きました。付録「ボディ・ツール」にマッサージ・スティック、マッサージ・ストーン他、フット・マッサージ、チャイニーズ・リフレックス・ボールなどが載っているではありませんか。今日では入手も容易になり、珍しいものではないですが素晴らしいまとめです。

「チャイニーズ・リフレックス・ボール」とも言うらしい

ボブ・アンダーソン以前

ストレッチング・ブームより前(80年代より前)のクラブ活動では、準備運動としてランニング〜柔軟体操が定番だったと思います。柔軟体操は、現代のストレッチング・ポーズに似ているのだけど反動をつけて力んでいたり、適切なやり方が良く分かっていない時代でした。

経験

わたしが高校生のときのクラブ活動では、準備運動らしい準備運動はせず、ゆっくりとしたクリスクロスを繰り返すことで準備運動としていました。(その後、どんどんスピードアップします)

(注)クリスクロス・・・3メンの一種で、3人で連続して交差しながら細かくパスをつなぎ、シュートします。

「体育館を利用できる時間に(体育館の施設を必要としないランニングや柔軟体操のような)ムダなことで、貴重な時間枠を浪費しない」という明確な目的に沿ってのことでした。

私的には準備はしたかったけど何をすれば良いのか、分かりませんでした。わたしの身体は元々とても硬くて、特にハムストリングの柔軟性が決定的に欠落していました。酷いもので「体育座り」が苦しく感じるほどで、劣等感もありました。

社会人になってから「ボブ・アンダーソンのストレッチング」に従い、根気よくストレッチングを続けることができた結果、人並みの柔軟性を得ることができました。わたしにとっては、この本が無ければ、スポーツを続けることは決してなかったと思います。

静的ストレッチングのタイミング

冒頭の「競技の直前に行なうとパフォーマンスが落ちる」という点ですが、現在わたしは出掛ける前に静的ストレッチングをしています。 試合会場や練習場では、気になるときに気になる箇所だけをストレッチングします。 朝、一度実施するだけで、不調な箇所や疲労感をより具体化してくれ、ある程度身体がリセットされます。