ボールの手入れ(1)磨こう!

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  • バスケットボールの手入れをしていますか?
  • 磨かなければならないけど、サボっていませんか?
  • 磨こうと思っているけど、磨き方が分からずに困っていませんか?

バスケットボールは、磨かなければ汚れが蓄積して、ボールの寿命が短くなるばかりでなく、滑るのでプレイに悪影響があります。

このページでは、クリーナーで汚れを落とし、ワックスを掛ける方法を説明します。

わたしは一度に時間をかけるのではなく、ひんぱんに手入れすることでボールを良い状態に保っています。

本記事では、実際の手入れについて具体的に説明しています。どなたでも簡単に汚れを落とし、磨くことができるように説明しています。ボールの手入れを怠らなければ、ボールを良い状態に保つことができますので、気持ちよくプレイできます。

最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。


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規格「ボールはオレンジ!」

公認球について「日本バスケットボール協会バスケットボール施設・用器具規格」から引用します。

ボールは:
• 球体で、幅6.35mm以下の最大12本のシーム(つなぎ目)があり、オレンジ1色、あるいはFIBAが承認した色の組み合わせでなければならない
• サイズ(号数)が表記されていなければならない
男子の全カテゴリーの大会で使用するボールの大きさは周囲749mm以上、780mm以下とし(7号サイズ)、重さは567g以上、650g以下とする。

日本バスケットボール協会バスケットボール施設・用器具規格」から引用

公式検定球には「オレンジ1色、あるいはFIBAが承認した色の組み合わせ」という決まりがあるのです。ご存知でしたか?

現実「これはオレンジ?」

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汚いボールを試合球として審判に渡して「これじゃ茶色!オレンジじゃないからダメ!」もあり得ます。ルールはオレンジなのですから。

ボールは汚すぎると重くなります。汚いボールの中には、650gを越えているものもありそうです。650gを超えたら規格外です!

なぜ、メンテナンスされていない汚いボールが多いのでしょうか? そもそも、汚いボールはハンドリングが悪くなるし、シュートタッチも冴えません。

年配の方ならイヤな経験があるからかもしれません。

学校のクラブ活動でバスケットボールをした人は、ボールを磨いた経験があるでしょう。多くの人は先輩に磨かされたのではないでしょうか。先輩に言われる前に、自ら率先して磨いた人なんて知りません。

1年生のとき、チームが所有するすべてのボールを手分けして磨いた思い出があることでしょう。いっぺんに多くのボールを磨かなければならないし、先輩にダメ出しされたりして苦痛だったと思います。

時間が掛かるから疲れるし、飽きてしまうし…

そんなイヤな思い出のためでしょうか、ボール磨きを敬遠している人が多いと思います。

だって、見掛けるのは、手入れされていないボールばかりですから。

頻繁に磨く

家事もそうなのかもしれないけど、たまにやるから大変なんです。頻繁にやれば、慣れも手伝い手際よく済ませられると思います。

というワケで、昔の思い出は一旦忘れ、マメに手入れをするのが良いと思います。まず、乾拭きする習慣、熱心に拭く必要はなくて、表面を観察する習慣はいかがでしょうか?

下記の写真は、使いやすいと評判のボールの表面です。(劣化が目立つので使えないような印象でしょう?) このようにアップにして見るとシボは潰れ、革のひび割れの酷さが目立ちます。でも、まだもう少し使えます。

手入れを怠らなくても、汚れるしヒビ割れてきます。しかし、手入れを怠らなければ、革が乾燥して傷むことはありません。しっとりした革を維持できれば、手に馴染むので扱いやすい感じが続きます。

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扱い易いと評判の約2年使ったボール。

週末プレイヤーなら、使い終わった後に(つまり週に一度)、表面をよく観察してみては? そうすると、表面の汚れ具合、革のひび、乾燥してカサカサなのか、などが見えてくると思います。

気になる状態なら、まずクリーナーで拭いてみてはいかがでしょう?表面が気にならない状態なら、その週はメンテナンスしなくて良いと思います。

クリーナー

天然皮革

昔の思い出にクリーナーが登場する人はあまりいないと思います。昔は使いませんでしたから。

メーカーさんの使い方を下記に引用します。

1 天然皮革用ボールクリーナー(BC/BCL)をよく振ってから付属のスポンジまたはやわらかい布(ボール用汗ふきグローブTT0010でも可)に適量とり、ボール表面の汚れている部分をこすります。

2 汚れが浮き上がったら、別のやわらかい布(TT0010でも可)で拭き取り、風通しの良い日陰で乾かします。

モルテンのサイト から引用

メーカーさんの説明は上記の通りですが、実際に頻繁に磨くと汚れが浮き上がる感じはあまりないです。

  • クリーナーをよく振ってから、スポンジまたは布につけて、ボールの表面をやさしくこする。
  • 最後に乾いたやわらかい布で軽く拭く。
  • ボール表面を覆うことなく、日陰に置く

クリーナーで磨くと、表面はベタベタして、ビッグマンでなくても片手で持てるようになります。ベタベタは、翌日以降にはほぼ無くなります。そのとき、テキトーに乾拭きすることをお勧めします。

習慣になれば、ボール1個あたり3〜4分で済むと思います。磨いていない人からすると、想像よりずっと楽でしょう? 所有するボールが1個なら、クリーナー1瓶で数年持ちます。

ご注意

最新のモルテンのボール、BG5000(B7G5000など)では、天然皮革の吸水性が高くなっています。そのため、クリーナーも染み込みます。

ワックス掛けの前に十分に乾かしましょう。

合皮

合皮の場合には、合皮用のクリーナーがあります。使い勝手も、磨いた後の状態も天然皮革とは異なります。ベタベタしません。

直接スプレーすると、泡がボール表面に乗ります。それをスポンジでやさしくなでまわします。
きれいな布で拭き取ります。

ワックス掛け

クリーナーで磨いた翌日以降に、乾拭きしながら観察して、革がワックス掛けを望んでいたら(乾いた感じなら)ワックス掛けをしても良いと思います。面倒なら、先延ばしにして次回また観察すれば良いと思います。

ご注意
最新のモルテンのボール、BG5000(B7G5000など)では、天然皮革の吸水性が高く、クリーナーが染み込んで残ります。
ワックス掛けの前に、クリーナーが残らないよう、十分に乾かしましょう。
 

冬の寒すぎる部屋ではワックスが固まっているので、暖かい部屋でワックスがけすることをオススメします。

ボロ切れ(古いソックスでOK)でワックスを撫でるように少量とり、革にゆっくりていねいに塗り込みます。ボロ切れは、いつも同じものが使えます。

ワックス掛けは、極少量のワックスを表面に延ばすだけです。 たまにやると、熱心になり過ぎて、ワックスをつけ過ぎた上、時間を掛け過ぎることになると思います。

「足りなければ翌週以降に」くらいのつもりで、極少量にすれば、短時間で済むと思いますし、つけ過ぎの失敗もないでしょう。

習慣になれば、1個あたり3〜4分で済むと思います。

翌日以降、表面を観察しながら簡単に乾拭きすれば、尚一層良い状態になると思います。

できれば2〜3日は使わずに、風通しの良い日陰に置き、乾いた柔らかい布でやさしく磨くことをオススメします。

磨いていないあなたには、驚くほど簡単で短時間な作業でしょ?  

ワックスが布に染み込みますので、ワックス掛けに使う布は、ずっと同じものが便利です。

ご注意

最新のモルテンのボール、BG5000(B7G5000など)では、ワックスを塗った感じあまりしないので、つけ過ぎに十分注意しましょう。

BG5000より前の天然皮革では、写真で光を反射しているように、ワックスを塗ったのがよく分かります。
直接見れば、ベタベタした感じがよく分かります。
BG5000では、同じ光源での写真なのに光の反射がハッキリしません。
直接見てもベタベタした感じがしません。
ワックスをつけ過ぎないように、ごく少量をすばやく塗り広げる感じでちょうど良いでしょう。

ボールの保管

天然皮革のボールは、それなりの保管が必要です。

通気性の悪いボールケースに入れっぱなしはNGです。車のトランクに入れっぱなしもNGです。

物を載せたりして、無用な圧力を掛けるのも良くないです。

ワックス掛けした後、通気性の悪いボールケースにしまうのもNGです。

陽が当たらない、風通しの良い場所に置きましょう。

道具

クリーナー

molten(モルテン)ボールクリーナー

ボール1個なら数年使えるでしょう。

チームで購入するのなら、徳用サイズ(500cc)があります。(上は、100cc)

molten(モルテン)ボールクリーナー(人工皮革用)

磨いた後、少しだけすべるのが気に入らないです。すべるのは一時的です。

ワックス

molten(モルテン)バスケットボール 天然皮革用ワックス

次に紹介するWHITE BEAR(ホワイトベア)より少々高価です。

WHITE BEAR(ホワイトベア)バスケットボールワックス

モルテンさんのより、缶のデザインがやる気を感じさせます。

おわりに

バスケットボールを磨く話をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか? 「ボールの手入れ(1)’磨いた結果の写真」には、クリーナー、ワックス掛けの写真(ビフォアー&アフター)を載せました。必要に応じてご覧ください。

バスケットボールのメンテナンスは、磨くばかりでなく空気圧の調節も大切です。「ボールの手入れ(2)空気圧を調整しよう!」では、空気圧を調節する話を載せています。

その他、「バスケットボール関連グッズ2019」にはバスケットボールに関連するグッズのページを紹介しています。