ボールの手入れ(2)空気圧を調整しよう!

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このページでは、ボールの空気圧の調整方法について、やさしく説明します。

バスケットボールの用器具規格では「およそ180cmの高さからフロアに落下させたとき、ボールの最上部が120cmから140cmの高さまではずむ程度」です。

つまり、空気圧(bar, hpa, kpa, psiなどの単位)が決まっているわけではありません。

プレイする場所、床の材質やつくりによって、はずみ方が違いますので必要に応じて調整しなければなりません。

以降では、調整する目的とボールの規格について説明した後、空気圧の正しい調整方法を説明します。

最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。


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何のために調整するのか?

ボールのはずみ具合は、規格に合わせることが大切です。

規格には幅(120cmから140cmの高さまではずむ程度)がありますので、チームのために調整する余地があります。

試合球は調整していますか?

試合で、試合球を提出するのなら、チームの好み(よくはずむ/はずまない)に合わせていますか?

バスケットボールの用器具規格では「およそ180cmの高さからフロアに落下させたとき、ボールの最上部が120cmから140cmの高さまではずむ程度」です。

はずみ具合を調整することができるのです。チームのために、できる準備はすべきです。

ドリブルを多用するポイントガードや、リバウンドの強いチームメイトの意見を参考にした方が良いでしょう。

ボールは手入れしてますか?

ボールの空気圧、調整をサボっていませんか?
扱いやすそうなボールをチョイスして、練習や試合に使うことの繰り返しで、実はボールの手入れをせずに、ごまかしていませんか?

もしもボールの手入れをサボっているのなら、ボールの手入れ(1)磨こう!もご覧ください。

特別な目的がない限り、試合球の規格に合うボールで練習すべきです。

特別な目的とは、下記のようなものです。
・ドリブルをしっかり突くためにはずまないようにする
・リバウンドの練習で、ゴールから外れたボールが跳ねるようにする
 

規格

規格は、はずみ具合で定義されています。

圧力計付きの空気入れがあり、空気圧(bar, hpa, kpa, psiなど)が必要なら、経験的に知ることが必要です。

ただし、気温やボールの温まり具合で、はずみ具合が変わります。

JBAの規格

「日本バスケットボール協会バスケットボール施設・用器具規格」から引用すると、

ボールは:
• ボールの最底部までがおよそ1,800mmの高さからフロアに落下させたとき、ボールの最上部が1,200mmから1,400mmの高さまではずむ程度に空気を入れる

日本バスケットボール協会バスケットボール施設・用器具規格」から引用

この規格、昔から嫌いです。その理由は「そんなにはずむ必要ない」からです。

公式試合球GL7X(BGL7X)の感想」に書きましたが、特にモルテンの12面体は空気圧が高いと扱いにくいです。もっと弾まなくていい規格に変更して欲しいです。

それはさておきまして、規格では温度、特にボールの温度について記載されていません。

ボールケースから取り出した直後のあまり弾まないボールでも、ウォーミングアップでしばらく使えばそれなりに弾むようになりますよね?

規格の意味するところは、多分「しばらく使って温めた状態の弾み具合」なのでしょう。

わたしは激しく使って、ボールの温度がゲームコンディションになった状態で1.2m近くはずむ程度が良いと思います。

空気圧の目安は経験から

規格は空気圧ではなく、はずみ具合で定義されています。つまり、空気圧の規定(bar, hpa, kpa, psiなど)ではありません。

学校などでたくさんのボールをメンテナンスすることを考えると、空気圧の目安がないと大変ですよね。

もしも圧力計付きの空気入れを使っているのでしたら、季節ごとの経験値を把握した方が良いでしょう。

空気圧の調整方法

規則通りに空気圧を調整するにせよ、好みのはずみ具合にするにせよ、空気入れが必要です。

でも、携帯できる空気入れを持っている人はほとんどいません。だって、いつも貸してますから。

チームに一つくらいあってもいいのではないでしょうか。

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わたしは割と頻繁に空気入れを使っています。季節の変化で、はずみ具合が変わりますから。いつも気にしていれば、少しの調整で済むと思います。

ところで、空気針はそのまま挿してはいけません。潤滑剤を使いましょう。

潤滑剤を使う

(昔は「空気針を水で濡らす」となっていましたが、空気針がさびる怖れがあるそうで)空気針に潤滑剤を付けます

水とは比較にならないほど、抵抗がありません。

潤滑剤を使わないと、ボールのバルブを傷める可能性が高くなります。 潤滑剤はボールメーカーから、専用のものが発売されています。

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空気入れの道具

自分の道具を持てば、手入れが習慣になると思います。

molten(モルテン)ボール空気入れ ペンタゴン

いつもバッグに入れておくのなら、荷物として収まりが良いモノをオススメします。

モルテンのペンタゴンは、使わないときに空気針とチューブが本体に収まります。この点が特徴の空気入れです。

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カラーバリエーション(黒/赤/青/ヴァイオレット/ウルトラマリン)があります。メーカーさんが、もっと楽しめるデザインにしてくれれば、持つことが流行るかもしれません。

交換用空気針

空気針は、容易に壊れるものではありません。まれに曲げてしまうことがあります。

普及している空気入れを使用すれば、交換用の空気針の入手が容易になります。

molten(モルテン)ボール空気入れ用 潤滑剤

中身は「グリセリン」です。グリセリンはドラッグストアでも購入できますが、大量なので持ち運べるように小分けする必要があります。

少量ですが、個人で使用するのなら何年も使えるでしょう。

molten(モルテン)ハンドポンプ ペンタゴン 潤滑剤セット

潤滑剤と空気入れのセット商品もあります。

おわりに

バスケットボールの空気圧の調整について、説明いたしました。いかがでしたでしょうか?

道具を大切にすること、道具をよく知ることは、上達のために欠かせない心掛けだと思っています。