- 「調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習する」のが正しい方法です
- 調子が悪いときに、調子を取り戻そうとムキになって練習するのは、間違った方法です
この記事は、下記の記事の補足になっています。しかし、下記の記事を参照せずに、この記事だけでも読めます。
調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習する
以前、調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習するのが、正しいと書きましたが、少し補足します。
「調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習する」は、ラニー・バッシャム著「メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣」が教えてくれました。
オススメの本です。以降の説明は、本書をご覧になる方が分かり易いでしょう。
なぜ正しいのか?
なぜ、反復練習が必要か?なぜ「調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習する」のが正しいのか?
動作が未熟なうちは、動作を「意識」にのぼらせないと上手く行なえません。
動作が未熟なときは、動作そのものについて意識を向けて考えながら行なわないと上手くできません。細部に注意を払いながらの「ぎくしゃくした」動作です。
反復している内に、細部について注意を払わなくても動作できるようになってきます。
調子の悪いときに、徹底して繰り返しては「悪い動作」について注意を払わなくても動作できるようになります。これは誰も望まないことでしょう。
意識、下意識
意識にのぼらせることができるのはただ一つのことです。
意識を向けられるのは、ただ一つのことです。意識を向けたいことに意識を向けるために反復練習により意識を向けなくても、下意識で動作できるようにします。
物事に熟練する、技術を身につけるというのは下意識の領分です。
「下意識」は心理学などの用語で使われますが、ここではそれらを気にせずに受入れるべきだと思います。
「意識」と違って、「下意識」の場合は、一度にたくさんのことができます。
正しく反復練習を行なって、正しい動作を下意識に収めます。
競技の最中に動作の細部に意識を向けなくて済むようにし、意識は競技で必要なことに向けられるべきだという考えです。
ラニー・バッシャム著「メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣」
たった98ページしか無い本書には、「プレッシャーのもとで力を出し切る法」が簡潔に分かりやすく書かれています。「意識」「下意識」「セルフ・イメージ」の三つの精神活動のバランスを注意深く維持することが中心になっています。