反復練習の誤解(2)

調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習する

以前、調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習するのが、正しいと書きましたが、ここでは少しだけ補足します。

以前書いた通り「調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習する」は、ラニー・バッシャム著「メンタル・マネージメント―勝つことの秘訣」が教えてくれました。興味があって、ちゃんと理解したい人は、この本をオススメします。本をご覧になる方には、以降は不要です。

背景

なぜ、反復練習が必要か?なぜ「調子の良いときほど、徹底して繰り返し練習する」のが正しいのか?について、触れていませんでした。

動作が未熟なうちは、動作を「意識」にのぼらせないと上手く行なえません。

動作が未熟なときは、動作そのものについて意識を向けて考えながら行なわないと上手くできません。細部に注意を払いながらの「ぎくしゃくした」動作です。

反復している内に、細部について注意を払わなくても動作できるようになってきます。調子の悪いときに、徹底して繰り返しては「悪い動作」について注意を払わなくても動作できるようになります。これは誰も望まないことでしょう。

意識、下意識

意識にのぼらせることができるのはただ一つのことです。

意識を向けられるのは、ただ一つのことなので、正しい反復練習により意識を向けなくても、下意識で動作できるようにします。

物事に熟練する、技術を身につけるというのは下意識の領分です。

「下意識」は心理学などの用語で使われますが、ここではそれらを気にせずに受入れるべきだと思います。

「意識」と違って、「下意識」の場合は、一度にたくさんのことができます。

正しく反復練習を行なって、(正しい動作を下意識に収め)競技の最中に動作の細部に意識を向けなくて済むようにし、意識は競技で必要なことに向けられるべきだという考えです。

本のオススメ

たった98ページしか無い本書には、「プレッシャーのもとで力を出し切る法」が簡潔に分かりやすく書かれています。「意識」「下意識」「セルフ・イメージ」の三つの精神活動のバランスを注意深く維持することが中心になっていると思います。