チーム運営の課題(3)TOなど

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実情

バスケットボールの大会で、試合をするには、選手の他、コーチ(選手兼任も可)が必要です。 そして、前の試合のハーフタイムには、メンバー表(選手氏名、背番号の一覧)をオフィシャルのテーブルに提出する必要があります。 また、別の試合の運営として、審判、テーブル・オフィシャルズ(TO)なども行ないます。  

TOなどの要員調整で苦労しているチームは多いのではないでしょうか。 他所のチームを観察すると、多くの場合、毎回同じメンバーが担当しているように見えるますが、理想は違いますよね?ホントは持ち回りしたいのですよね? 上手く持ち回りできれば良いのですが、なかなか難しいのが実情だと思います。

役割

どのような役割があるか

さて、審判、TOなどの役割について今一度、考えてみたいと思います。まず、各役割について簡単に説明します。

  • 帯同審判員・・・審判。ただし、公認審判員が割り当てられ、担当しなくて良い場合がある

続いて、テーブル・オフィシャルズ(TO)。大会によっては地域ボランティアが行なってくれます。

  • スコアラー・・・スコアシート記入
  • アシスタント・スコアラー・・・各選手のファール数カウント、掲示
  • タイム・キーパー・・・試合時間の計測、タイムアウト&交代のブザー
  • タイム・キーパー(24秒)・・・24秒の計測

それ以外にも、

  • 得点板操作係・・・TOと離れた場所の得点板操作
  • モップ係・・・審判の指示で、濡れた床の清掃など

役割の特徴と「担当することの難しさ」

以上の役割について、「担当することの難しさ」を考えるために、評価項目として次の観点を挙げます。

  • 即時性・・・試合の進行に伴って、即時に対応しなければならない度合い
  • 競技規則の知識・・・担当するためには、規則規則の知識が必要で、その理解の度合い
  • 作業の熟練・・・担当するためには、事前にトレーニングが必要で、その熟練の度合い

それぞれを3段階(◎:すごく必要、◯:そこそこ必要、△:そんなに必要じゃない)として、表にまとめると、こんな感じではないでしょうか。 私見に過ぎませんが。

役割即時性競技規則の知識作業の熟練
帯同審判員
スコアラー
アシスタント・スコアラー
タイム・キーパー
タイム・キーパー(24秒)◎(狭い知識)
得点板操作係
モップ係

まとめてみると、持ち回りし易い役割と、そうでない役割が明確に見えてくると思います。 誰でもすぐに担当できる役割がありますよね?  

課題

持ち回り

「チーム運営の課題」として考えると、持ち回り出来ていないことは多少問題かもしれないけど、それだけでは雰囲気などが悪くなることはなく、持ち回り出来るように行動しないことが、長い目で見て問題だと思っています。  

担当する気がない人

担当する気がない人の行動は、次のようになるでしょう。

  • いつも遅刻する人
  • いつもTOなどをやろうとしない人
  • 試合前にTOがあるのに、担当を気にもしない人
  • 試合前にTOがあるのに、遅刻する人(なのに試合には間に合う)
  • 集合時間に遅れるのに、連絡さえ出来ない人
  • ・・・

みなさん社会人ですから、いろいろな用事などがあり、束縛の中で生活しているのは全員が承知していると思います。 だけれども、必要な連絡や調整に気を遣わずに行動されると、だんだん雰囲気が悪くなって、歪みが生じてくると思います。 なので、例外は認めずに、根気よく働き掛けていくしかない・・・のだろうか・・・

向き不向き

偉そうなことを書いてきましたが、わたしはほぼスコアラーしか担当しません。 スコアラーは人気がない役割なので、これで勘弁してくださいという気持ちですが、甘えでしょうか・・・ (日常生活で困ることはないですが、生来の性質により、即時性を求められる役割はストレスに感じます。アスペルガー・スペクトラム指数が高いです)  

人にはそれぞれ事情や特徴がありますので、考慮や配慮が必要だと思います。 例えば、大き過ぎる人や太り過ぎている人はTO席で邪魔になりますので、審判/得点板操作係/モップ係が適切でしょう。 会場によっては、TO席が本当に狭く入れない場合もあるのではないでしょうか。

視力に問題がある人は、競技用に矯正しています。 そのため、スコアシート記入のように手元を見るのは難しいみたいですから、スコアラーは不適切でしょう。 老眼の度合いによっては、矯正するとゲームの進行が見えないし、矯正しないと手元が見えないでしょう。なので、老眼が進行している人もスコアラーは難しいでしょう。  

いい加減さ

さて、世の中にはいい加減な人がいます。すべてがいい加減なのではなく、ところどころいい加減な世渡り上手な人が存在します。 というワケで、先ほどの役割について、いい加減さが許される度合いを3段階(◎:いい加減でOK、◯:そこそこOK、×:いい加減じゃダメ)で表にまとめると、こんな感じではないでしょうか。 私見に過ぎませんが。

役割 いい加減さが 許される度合い コメント
帯同審判員 ヒド過ぎると選手から文句が出ますが・・・
スコアラー×
アシスタント・スコアラースコアラーに従えば問題無し
タイム・キーパー×
タイム・キーパー(24秒)稀に神経質になる試合がありますが・・・
得点板操作係TO席から修正指示があるから問題無し
モップ係審判に従えば問題無し

マジメに補足すると、

  • 審判は真実をすべて見抜くことは無理なんだけど、ハッキリとした態度が求められます。
  • スコアラーは、完璧に遂行することが必要になります。曖昧さの入る余地がない役割です。
  • タイム・キーパーも完璧さを求められますが、即時性がとても厳しいので現実的にはムリです。
  • タイム・キーパー(24秒)は、真実が不明なとき(ボールがリングに触れたかどうか見えないときがある)にも、即時に判断することが求められます。だけれども、ほとんどの場合、試合の進行に影響しません。

というワケで、人それぞれ、向き不向きがあるでしょう。 個人の事情や特徴を考慮しながらも、いろんな役割を持ち回れるようにチームとして行動していくことが大切だと思います。

失礼いたしました。