グリッドフォームローラー(GRID Foam Roller)のレビュー

4.5
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このページは、グリッドフォームローラー(GRID Foam Roller)のレビューです。

グリッドフォームローラーは、一般的な形状をしたフォームローラーです。

製品ラインナップを紹介した上で、使用感、専用アイテムなどを記載しています。

最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。


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はじめに

近年、「筋膜リリース」という言葉が流行しています。そのため、グリッドフォームローラーも筋膜リリースと関連付けられることが多いです。

筋膜リリースに関する議論
筋膜リリースに関する議論では、「そんなやり方ではリリースされない」とか「◯◯しないと筋膜には影響しない」などと言われることがあります。

具体的には、フォーム・ローラーやマッサージ・スティックがその対象になっています。 確かに、そうなのかもしれません。そして、その拘りが医学的な研究には大切なことだと十分に理解できます。

しかし、私のようにセルフ・マッサージやストレッチをするスポーツ愛好家には、良好なコンディションこそがとても大切であり、その原因が筋膜かどうかは二の次です。

私は、筋膜リリースについて神経質になり過ぎないようにしています。
 

わたしは自分の筋膜を感じることができないので、グリッドフォームローラーで筋膜リリースできたかどうかを気にし過ぎないようにしています。

なぜフォームローラーを使うか?

増え続けるフォーム・ローラー

わたしは、フォームローラーを使った後の、カラダがリセットされた感じが好きです。リセットとは、例えば、立ったときに余計なところが力むこと無く、スッと立てているような感じです。

似ているけど異なるフォームローラーをいろいろと試していますので、写真のように増え続けています。

Stretch Pole(写真、一番上の青くて長いポール)は、練習会場などへの移動には長過ぎるので、持参できるサイズとして購入したのがGRID Foam Roller(グリッドフォームローラー)のスタンダード(33cm)です。

既にランブルローラーを持っていましたが、ランブルローラーは時には刺激が強過ぎます。

ランブルローラーは、突起が特徴の刺激があるフォームローラーです。

ランブルローラーの詳細は、ランブルローラー(Rumble Roller)のレビューをご覧ください。

私にとっては、ランブルローラーよりもグリッドフォームローラーの方が使える範囲が広いです。

グリッドフォームローラー(GRID Foam Roller)

グリッドフォームローラーは正統的と言いますか、とっても普通の形状のフォームローラーです。

グリッドフォームローラーはカラダに当てて転がしやすく、中空構造のため、端をしっかり掴めるので位置を変えるのも容易です。

作りは大変しっかりしていて、5年以上使用していますが、割れないのはもちろんのこと、表面の脆そうなクッション部分さえ削れていません。耐久性抜群です。

製品ラインナップ

グリッドフォームローラーは製品ラインナップは下記の通りです。

製品ラインナップ
  • 長さは、33cm/66cm/10cm
    それぞれ、スタンダード/2/ミニと命名
  • 柔らかい「コア」のシリーズは、2種類のサイズ
  • 球体の「グリッドボール」
33cmをスタンダードと命名して、長いのを”2″(66cm)短いのを”ミニ”(10cm)としています。

2倍の硬さの”X”があります。長さはスタンダード(33cm)の1種類です。

柔らかい”コア”は、2種類のサイズ(45cm*14cm、30cm*9.8cm)

グリッド・ボール(直径13cm)は球体。驚くほど軽い48g、スマホの1/3程度の重さです。
 

製品ラインナップをまとめると下表になります。

モデル硬さ全長直径重量
グリッド・スタンダード33cm14cm604g
グリッド・X2倍の硬さ33cm14cm814g
グリッド・2(ロングモデル)66cm14cm1,300g
グリッド・ミニ10cm14cm212g
コア45cm14cm316g
コア・ミニ30cm9.8cm221g
グリッド・ボール13cm48g

カラー・バリエーション

グリッド・スタンダードのカラー・バリエーションは、ピンクブラックオレンジカモフラージュグリーンの5色と、日本限定カラーのカモフラージュ・ブルーがあります。

冬は暖かさを感じる「オレンジ」、初夏は「グリーン」、真夏は涼しい「ブラック」、それ以外は「カモフラージュ」と使い分けたいところです。
 

硬いグリッドフォームローラー・Xは「ブラック」の1色です。

グリッドフォームローラー・2は「オレンジ」の1色です。

グリッドフォームローラー・2のカラバリは、並行輸入品や販売代理店によって増えます。
オレンジピンクブラックがあります。
 

コア・フォームローラーは「シルバー」の1色です。

グリッド・ボールは「オレンジ」の1色です。

グリッド・スタンダードの感想

所有しているスタンダードについての感想を含めて、特徴を説明します。

重さ

大雑把にはフォーム・ローラーは軽いほど扱いやすいです。

ランブルローラーよりも重たいグリッドフォームローラーですが、突起が無いので転がしやすく、端を掴めるのでとても扱い易いです。

ランブルローラーよりも、グリッド・スタンダードは約250g重たいです。スマホ1, 2台程度の違いです。

軽い方が転がしやすいのですが、グリッドフォームローラーにはランブルローラーのような突起が無いので転がしにくいことは全くありません。むしろ、ランブルローラーより転がしやすいです。

硬い「グリッド・X」は、グリッド・スタンダードより約200g重くなります。

グリッドフォームローラーは、類似品と比較すると同等か、少し軽いと思います。

長さ

予算が許すなら、グリッド・スタンダード/グリッド・2の両方を購入しても困ることはないでしょう。

競輪選手並の脚の太さだと、33cmのスタンダードでは両方の大腿を乗せられず、小さ過ぎるかもしれません。その場合には、グリッド・2しか選択肢がありません。

しかし、NBAの2m級の選手がスタンダードを使用しているのを映像で見たことがあります。

硬さ

このような製品を購入するとき「どのような感じがするか?」が分からず、悩みます。

店頭で試用しても今ひとつ分からないのではないでしょうか。やはりある程度の期間、リラックスした状態で使ってみたいです。

わたしは(柔らかい)Stretch Poleと(刺激のある)ランブルローラーを既に使っていたので、硬さで悩むことは無く、スタンダードを購入しました。

スタンダードで痛過ぎて使えないことはまず無いと思いますが、柔らかいコアの説明に「痛みに敏感な方やシニアの方に」とあります。

遠征先で時間が十分過ぎるほどあり、ゆったりと身体に当てたいときに「もう少しだけ柔らかいのが欲しい」と思ったことはあります。

寝起きは刺激に敏感です。でも、スタンダードで「痛い」ことはありません。

コメント

グリッドフォームローラーについての雑感を述べます。

グリッドフォームローラーはバッグになる

グリッドフォームローラーには魅力的なオプションパーツ(フタとストラップ)が用意されています。

TRIGGERPOINT GRID CAPS & STRAPは、とてもスタイリッシュなアイテムです。

キャップは、ただはめ込むだけの単純な構造です。
それなのに、中に物を入れても、簡単には外れません。
ただし、バッグのようには、開け閉めが容易ではありません。
TRIGGERPOINT GRID CAPS & STRAPは、グリッドフォームローラーのサイズによらず使えます。
詳細は「GRIDフォームローラーはバッグになる」をご覧ください。

もちろん、自分で適当なストラップを用意すれば、(中にものを入れることは出来ませんが)肩に掛けることができます。

ときどき、スポーツバッグに紐でぶら下げている人を見掛けます。

グリッド・スタンダードにコア・ミニが入りそう

サイズを見る限りでは、グリッド・スタンダードの中にコア・ミニがすっぽり入ります。

調べても、そんなことを試した人はいないみたいですが、多分入ると思います。仮に新品のときは入らなくても、コア・ミニは少し潰れそうな素材に見えます。

ホントに入るのなら、コア・ミニをスタンダードに入れて、遠征時に両方を持って行きたいです。

表面の形状(パターン)

表面のパターン(3種類)は、製品説明によれば「手のひらのよう/指のよう/指先のよう」などと表現されていますが、違いを気にして使ったことはありません。

服を着たままグリッドフォームローラーを使っても、表面のパターンを感じにくいです。

高額?

ランブルローラー同様、周囲のみなさんからは「高価だ!」という意見があります。

芯は配管みたいだし、外側は脆いものに見えるからでしょう。

確かに、材料費や加工代しか考えなければ、高額に感じるでしょう。

しかし、そのように考えてはいけない製品なのではないでしょうか? 次のように考えてはいかがでしょう?

  • オリジナルのアイディア
  • 開発費、大量には売れない製品の販売コスト
  • 使う人に何をもたらすか?

特に最後の「自分にとって、何をもたらすか?」を考えると、私にとってはむしろ安く感じます。

グリッドフォームローラーの耐久性は優れていますし、安全/安心して使える製品です。長い間使うことを考えれば、紛い物との価格差は気にならないでしょう。

類似品が割れているのを、何度か見たことがあります。

フォーム・ローラーを一つに絞るとしたら

「もしも、所有できるフォームローラーが一つだけならグリッドフォームローラーを選ぶか?」と問いかけられたら、迷わず、だけど仕方なく「選びます」と回答します。

グリッドフォームローラーは使える範囲が広いので、一つだけしか使えないのであれば選びます。

背中にはランブル・ローラーを当てたいときが多いです。

時間があれば、もう少し柔らかいフォームローラーでゆっくりほぐしたいです。
 

まとめ

グリッドフォームローラー(GRID Foam Roller)のレビューをお届けしました。いかがでしたでしょうか?

私は、カラダの部位により好みの道具を使用しています。

下表は、部位別によく使う道具をまとめました。表中、道具に貼付けたリンクは、関連記事へのリンクです。

大雑把には、刺激を比較的繊細に感じる部位にはグリッドフォームローラー、比較的鈍感な部位にはランブルローラーを使うのが好みです。

グリッドフォームローラーしかなければ、ほとんどすべての部位にグリッドフォームローラーを使います。
他のものは、使える範囲が少し狭いです。
 

あなたも、ランブルローラーを使って、カラダがリセットしませんか?
立ったときに余計なところが力むこと無く、スッと立てているような感じを味わいませんか?