- フリースローの調子が悪くて、イップスのせいかと悩んでいませんか?
ほとんどの場合、違うと思います。
この記事は、「イップス(Yips)」についての駄文です。
イップス(Yips)
「イップス(Yips)」という言葉が、一般でも認識されるようになってきました。
イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。
Wikipedia から引用
現在はまだ研究中で、治療法が確立されていない段階でしょう。ですから、「イップス(Yips)」の定義もこれからまだまだ変わると思います。
イップスがどのようなものか、ご存知無ければ、次の動画が分かり易いでしょう。イップスの例として度々紹介される、バスケットボール界の重鎮チャールズ・バークレー親分のゴルフ・スイングです。
真面目なプレイとは思えないほど、動作に支障をきたしています。
バスケットボールにおけるイップス
野球では、イップスが深刻かつ大きな問題となっているようで、良質な記事があります。しかし、バスケットボールでイップスが語られることは、ほとんどありませんでした。
下記の引用では、その理由を明確に説明しています。
ハーバーストロウの「イップスは、正確さを要求される仕事に直面し、それに失敗するリスクを意識するときに起こる」という説明のほうがより一般性がありますが、「止まったボールに力を与えるスポーツは、みんなイップスがあると思います」という岩本選手の理解は、バスケにおいてFTが他のプレーとは異質なプレーであることの端的な説明になるものです。バスケは常にプレーヤーとボールが動き、状況の変化が複雑かつ早いため、「考える間がある」「止まったボールに力を加える」プレーをする機会は殆どありません。それ故に通常のプレーにおいてイップスが発生しうるようなプレーが存在しないため、バスケとイップスは縁遠いものになります。バスケにおいて「考える間がある」「止まったボールに力を加える」があるプレーはインバウンドパスとFTに限られますが、インバウンドパスは全く精神的プレッシャーのないプレーか、ディフェンダーに妨害されパスする相手が流動的な実際のところ反射的な状況判断を必要とされるプレーです。結局のところ、野球の投手がピッチングをするように、ゴルフ選手がボールを打つように、テニス選手がサーブをするように、妨害されることなく固定された一定の目標に正確にボールを打ち込むプレー、それもそのプレーのためにじっくり考える時間のあるプレーとなると、バスケにおいてFTしかないわけです。故にFTにはイップスが起こりうるわけですが、バスケはそもそもイップスに縁遠いスポーツであるため、FTとイップスが結びつきにくい状況だったのかもしれませんし、そのために手がでかいから論や練習不足論などの見当違いの議論が幅を利かせてきたのかもしれません。
イップスについて から引用 色は追記
大筋、その通りだと思います。
でも、手がでかいから論、練習不足論はあると思います。さらに「背が高いから論」を付け加えたいです。わたしは、次のように感じているので、背が高くて手が大きい人は、FTにおいて不利だと思います。
- 小さいボールにバックスピンを掛けて、まっすぐシュートするのは難しい
- フープが低いところにあると、シュートにアーチをかけにくい
- 視覚的にフープまでの距離を感じるには、フープの手前と奥が適度にズレて見える方が楽に感じる
「手が大きいけど、FTが上手い選手」、「手が小さいけど、FTが下手な選手」などがいても反証にはならないと思います。「手が大きいけど、FTが上手い選手」は本当に上手いだけの話ではないでしょうか。
ドワイト・ハワード(Dwight David Howard)
ドワイト・ハワードは、とても好きな選手です。だけど、FTの不味さはイップスじゃないだろうと思っています。
なぜなら「自分の思い通りの動きが出来ない」ようには見えません。
彼のスピン・ムーブからのジャンプ・フックは、滑らかで美しい動きだと思います。つまり、洗練された動きに見えます。でも、FTの動作には洗練された美しさを感じません。
下記の引用では、イップスかもしれないとして庇っている雰囲気の記事中で、ドワイト・ハワードの言葉を引用したものです。
ハワードいわく「フリースローのことをより多く考え始めると、入らなくなり始める。それでミスしないようにたくさん練習すると全く入らなくなる。フリースローは完全に心理的な問題。練習じゃ外さないのに、試合になって「あいつまた外すぜ」って声が聞こえると、それが脳裏にこびりついてしまう。フリースローになると会場の注目が一点に集まって、チームの欠点(=ハワードのフリースロー能力)が全世界に広がってしまう。他の選手だって欠点はあるけど、フリースローみたいな注目のされ方はしないんだよ」
どうしてビッグマンはフリースローを決められないのか から引用
真面目さが伝わってきますが、心理的な問題を乗り越えて、結果を残して欲しいです。
ドワイト・ハワードにとっては、ラストチャンスとなるかもしれない2019-20シーズン、レイカーズでの活躍を願っています。
イップスになる選手の特徴
イップスになる選手は幾つかの特徴があります。
イップス治療 野球 送球イップス ゴルフ テニス 卓球メンタルトレーニング から引用
それは 真面目で 責任感が強く 心の優しい 選手です。
この要素は他の選手も同じように持っていますが、特にイップスの選手はこの力が強いです。
その理由は 真面目さ 責任感の強さが完璧を求めたり、強迫観念を引き出します。
優しさが周りへの気遣い、迷惑をかけたくないという気持ちを引き出しています。
ドワイト・ハワードは、まさにピッタリ当てはまる気がします。
そもそもビッグマンは、「心の優しい選手」が多いです。優しさは、後天的なものかもしれませんが。
おわりに
わたしは「心の優しさ」が足りないので、イップスにはなりません。
わたし:先輩はイップスにはなりませんよ。
タツさん(仮名):なんで?
わたし:マジメに練習しないし、責任感が希薄です!
だからシャック並みのFTは、練習不足によるものです!
冗談はさておきまして、チームメイトのビッグマンでイップスかな?と疑っている選手がいます。本人に迷惑が掛かったらいけないので詳細は書けませんが、「FTに不自然で不合理な動作が含まれている」ように見えます。FTが入らないというより、成功率が不安定です。
それ以外の多くのビッグマンにも、FTが入らない選手がたくさんいますが練習不足にしか見えません。7フッターじゃないし、手もシャックより小さいので練習を積んで改善して欲しいです。
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