JBA登録の義務は、やっぱり迷惑だ!

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バスケットボールに限らず、フツーのクラブチームが継続して活動していくのは大変です。長い年月に渡って活動し続けているチームが少ないことから、その大変さは明らかです。

メンバーは一般の社会人ですから、生活環境の変化を乗り越えて活動を継続するのに苦労します。

さて、メンバーやチーム内部の課題はさておきまして、大会に参加するには、ときには選手登録が必要です。

バスケットボールでは、大会によっては選手のJBA(日本バスケットボール協会)登録が必要です。

地区のバスケットボール協会が主催する大会に参加するために、なぜJBA登録が必要なのだろう?

これは古くからある疑問ですが、オトナ社会ではハッキリと声を上げる人が少ない疑問です。

JBAが主催する大会に参加するならまだしも、どんなに勝ってもその地区止まりの大会なのに、なぜJBAが絡むのだろう? JBA登録を必要としない大会もあるのに…

この問題を細分化すると、次のようになります。

  • なぜ、お金を納める必要があるのか?
    • 2017年度までは地区協会への登録金の影に隠れていたと思われる(地区協会がまとめて上納金を納めていたのでは?)
    • 2018年度からはシステム化されたので、選手個人がJBAに登録金を納めている
  • なぜ、選手個人を登録する必要があるのか?
    • 2017年度までは地区協会へ、選手の個人情報を登録していた(地区協会が取りまとめて日本協会に送付していたのだろうか?)
    • 2018年度からはシステム化されたので、選手個人がJBAに個人情報を登録している
  • なぜ、システム化したのか?
    • 一度作ったシステムをなぜ作り直したのか?(2019年度から新システム)
    • なぜ、システム利用料を選手が払うのか?

下記は、システム化された2018年度の登録についての不満を書いた「チーム運営の課題(2)JBAへの登録」からの転載です。

  • これまで何もせずに済んでいた選手に面倒な手続きが生じました。
  • 登録の代行作業がとりまとめをする人に生じました。
    • さらに「代行者は自分のメールアドレスに届いた情報を確実にご本人に連絡」

地区協会の事務作業が(無用に)増えたのも明確です。  

JBAについては、これまでも「我々にとっては登録する必要性が、まったく見えないのだが・・・」なんて言われていましたが、もう少しだけでもこちら側のことを考えてくれないと不満が爆発するんじゃないかなぁと思います。

2019年度からは新システムとなり、多少システムが改善された部分はありますが、概ねあまり良くなっていないと思います。

チーム運営の課題(14)JBA登録から見る情報格差社会」では、JBAの登録システム全体・・・つまり、利用者(選手)まで範囲を広げての感想を書きました。


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シニア世代がWebサイトを使えない?

世代間のデジタルデバイドは、社会での深刻な問題に発展する可能性があると思います。JBAの登録システムは、システム化が今ひとつなので、例としてふさわしくないでしょう。しかし、シニア世代の登録システムに向き合う姿勢、具体的には、システムの使用を試みることなく「拒否/逃避/あきらめ」には驚きました。

世代を問わず、ごく一握りの人は「拒否/逃避/あきらめ」などの拒絶を示すと思います。しかし、シニア世代では「ごく一握りの人」ではなく、もっとずっと多いです。

情報格差という言葉が使われ始めた頃は、実感がない話でしたが、自分がシニア世代になって、周りの人々を眺めると、実感を伴って心配になってきます。

拒絶を示す人の中には、例えば、勤務している会社がWebサイトでサービスをしています。でも、自らはそのWebサイトを利用できないのです。利用する気がないのではなく、「できない」のです。「する気がない」ようにしか見えませんが、実態として「できない」のです。

こんな現実、誰も望んでいないと思うのです。チーム云々という小さな問題ではなく、幻滅する社会になりつつある気がします。

シニアチームだと利用者が年配者になるので、なお一層、問題があるのかもしれません。

ところで、2019年度も終わろうとしている2020年2月、ムダな作業が生じました。

  • 選手登録が完了していないチームに地区協会が最終通告&呼び出し
  • 完了しているはずの私のチームにも最終通告?!
    • 該当の選手に問い合わせたら、情報は登録済みだけど支払いが完了していなかった!

せっかくシステム化したのに、個人情報を登録している選手に、システムを通じて支払いの催促ができないんですよね〜!

(チームの登録処理を担当している私の確認が不十分であることは、承知しています)

該当の選手は、(私に選手登録の代行を求めるのではなく)自ら積極的に登録処理に挑んだのでした。だけど、所属チームの紐付けができなくて、支払いまで処理を進められなかったのでした。

年を重ねても、”自分でやってみる!”という姿は美しいです。いくらでもお手伝いします。実際、少し手伝っただけで、支払いを無事完了できました。

  • ”所属チームの紐付け”が放置できるシステムに問題があるのでは?
  • それとも、チームに所属しない選手登録に意味があるの?

さて、最終通告に従って決められて日時に出向いたところ、私が担当しているチームは全員の登録&支払いが完了していますので、挨拶だけして終わりでした。不備は私の責任ですが、時間をかけて出向かなければならない問題なのでしょうか?

ところで、出向いたチームの半数程度は、”何名もの選手が、未登録や未納”なんです。そして、出向いた人が、状況を把握できていないという信じられない光景でした。

シニアチームでなくても、システムを使えないのでしょうか? 社会生活を送れているのだろうか?

昔はこんな問題なかったのに。

システム化以前には生じていなかったムダがたくさん生じています。

  • 地区協会の担当者2名は、ほぼ1日最終通告に関連した処理に対応していました
  • 最終通告で出向いたチームの約半数は、登録処理が完了する見込みが立たない状況でした
  • 最終通告に従って処理が完了しているにもかかわらず、呼び出されたチームがたくさんありました

システム化される前には、選手の情報を取りまとめた上で必要な金額を振り込んでから、必要書類を地区協会に提出していました。地区協会は、登録時に必要書類をチェック。これなら、「登録が完了していない選手がいる!」なんて問題は生じません。

春の登録時点で全て終わっていますので、年度の終わりにバタバタすることなど起きません。

一体、誰のためのシステム化だったのでしょうか? 見える範囲の関係者にとっては、システム化により作業が増えているように見えます。

なぜ、上納金を納めるのか?

なぜ、システム使用料を選手が払うのか?

そもそもJBAに登録する価値が理解できないし、システム化による恩恵が何もありません。

日本におけるバスケットボールの発展のためにお金を出すのが嫌なのではありません。選手登録することが嫌なのではありません。私のような末端の登録者からすると、ムダが生じているのが嫌なのです。まさか私の誤解でしょうか?

システム化を担当されている方々、何卒よろしくお願いいたします。

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