ケトルベルなら両側性欠損を実感できるかもしれない

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ケトルベル・オルタネイト・プレス、下げている手のひらは開いた方が良いかも
Taco FleurによるPixabayからの画像
  • 両側性欠損を実感してみたいと思いませんか?

わたしは両側性欠損という人体の不思議を感じてみたいです。

この記事では、ケトルベルを使用した両側性欠損を実感する試みを紹介します。

フロアプレスを例として、ケトルベルの安定性とトレーニングのバリエーションも紹介しています。

本記事をご覧になり、あなたのトレーニングのヒントになりましたら幸いです。なお、本記事には個人的な感想が含まれますので、すべての方に当てはまるものではありません。


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両側性欠損はピンとこない

両側性欠損とは次のようなものです。

両側性の筋力発揮をするときは、片側ずつ筋力発揮をしたときの足し算よりも、合計が小さくなってしまうという生理学的な現象があることです。これを専門的な言葉で「両側性欠損(バイラテラルディフィシット)」といいます。

 例えば、左右の手で握力を測り、それぞれ30kgという数値が出たとします。そこで両手同時に握力計を握ると60kgという値が出るのではないかと期待してしまいますが、実際にはそうならず、左右の合計の90%程度の筋力になってしまいます。

左右の筋肉がアンバランスだと感じる人のトレーニング法 から引用

両側性欠損は「そうなのかもしれない」程度の感触を持って受け入れることができます。でも、ここで説明されている例を考えてみると、わたしは今ひとつ具体的な実感ができませんが、いかがですか?

そもそも実際に、両手同時に握力計を握ることは出来ないと思います。そんな大きな握力計は見たことがありません。

仮に、大きな握力計があったとしても、計測結果の数値を見て感じるのはツマラナイです。実感できる方法はないのでしょうか?

(もしかしたら、同じ握力計を握らなくても両側性欠損が生じるのでしょうか?)

ベンチプレスで想像する

例えばバーベルでのベンチプレス40kgは、ベンチプレスをしたことがある人なら大雑把に感覚が想像できるでしょう。

比較対象として、20kgの片手でのダンベル(ベンチ)プレスはいかがでしょう? とても不安定だと思います。標準的な体重の人はできないか、試みる気もしないと思います。

ベンチプレスとダンベルプレスを想定したのが、間違いなのでしょうか。

ダンベルフロアプレス

ダンベルベンチプレスはあきらめて、フロアプレスにしてはいかがでしょうか? フロアプレスならば身体の不安定さは無くなります。

下記の動画をご覧になれば、身体の安定が確認できます。しかし、動画を見るだけで腕の不安定さが感じ取れます。

バーベルがバーの両端にウエイトがあることで安定しているのに比べて、ダンベルは不安定です。ダンベルの全角度に自由度があるので、ダンベルを持っている手が不安定になります。

片手で行うダンベルフロアプレスは、ウエイトが不安定になり(危険である)点も含めた、安定性も鍛えるトレーニング・メニューです。

つまり、ベンチプレスとダンベルプレスを想定しても、両側性欠損について実感が湧かないと思います。

ケトルベルのフロアプレス

片手で行う、標準的なケトルベルのフロアプレスは、動画で見るだけでもダンベルフロアプレスよりも安定しているのが分かります。

ケトルベルでトレーニングしている人は、当然よく知っていることですが、ケトルベルを触ったことがなくても、動画から安定している感じが良く分かると思います。

ウエイトを”やかん”の形状にし重量の大半が手首より下に来ると、これほど安定するのです。

両側性欠損

片手でのケトルベル・フロアプレスを片側性のトレーニングに想定する場合、比較する両側性のトレーニングはベンチプレスではなく、両手で行うケトルベル・フロアプレスでしょう。

言われてみれば、片手でのケトルベル・フロアプレスに比べて、両手ではキツくなるような気がします。

でも”そんな気がする“程度で、確信が持てるほどの違いは感じられません。

オルタネート

両手にケトルベルを持ち、互い違いに挙上するフロアプレスは「オルタネート・フロアプレス」と呼ばれます。

両手を同時に挙げるフロアプレスに比べると、確かに楽に挙がる気がします。

多少、実感できましたが、もっと実感できる方法があれば知りたいです。

トレーニング・メニューとしてのオルタネート

両側性欠損の話からは外れますが、”ケトルベルの良さ”について補足説明します。

ケトルベルで行う「オルタネート・フロアプレス」は、先ほど紹介した”おとなしい”動作よりも、もっとボディを連動させた「オルタネート・フロアプレス」が”普通の(良く行われる)トレーニング・メニュー”かもしれません。

ケトルベルはとても安定しますので、ボディを動かしても不安定になる危なさを感じません。ボディも連動させることで、機能的に使えるようにトレーニングします。

このトレーニング・メニューをダンベルで行うのは危険です。

下記のトレーニングは交互に動作しますが、動かさない方は挙上している状態にします。こちらはダンベルでも可能ですが、とても不安定に感じると思います。

ケトルベル

16kgと12kgの使いやすいRKCのケトルベル

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もしもこの機会にケトルベルを購入されるのでしたら、伊藤鉉鋳工所さんのをオススメします。ケトルベルは、形状が使い易さに大きく影響します。

ケトルベルは、各社から多数の製品がリリースされていますが、その中には扱いにくいケトルベルもあります。グリップ部の形状と、グリップ&球体の重量バランスが適切でないと、扱いにくいです。

伊藤鉉鋳工所さんは、代表者がSFGケトルベルインストラクター資格を保有しているほど、ケトルベルに熱心です。唯一の国産品です。

重さは成人男性であれば、16kgか12kgが良いでしょう。両側性欠損についての実験はできなくなりますが、12kgと16kgなどをそれぞれ1個でもトレーニングできるのがケトルベルの良い点です。

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