- PRP(Platelet Rich Plasma)療法をご存知ですか?
- 検査した上で、予防的にPRP療法を受けたいと思いませんか?
この記事は、PRP療法についての雑感です。
わたしは膝の状態を検査した上で、PRP療法を受けたいと思います。もちろん、保険適用で。
怪我
先日、チームメイトが試合中にアキレス腱断裂のケガを負いました。痛みはなかったそうで、すぐに救急搬送されました。
順調に回復すれば、半年〜1年後には再びコートに戻れるはずです。順調な回復をお祈りします。
アキレス腱骨化症
アキレス腱を断裂したことがある先輩が経験を話してくれました。両足のアキレス腱断裂を経験しているそうで、片脚については骨化/石灰化の症状もあったらしいです。
石灰化(英: calcification)とは軟部組織にカルシウム塩が沈着する現象あるいは沈着した状態。様々な生物で見られ、結果として硬化した組織などが形成される。
Wikipedia から引用
石灰化した部分があると、再度、アキレス腱断裂に見舞われる可能性があることから、アキレス腱の修復手術を受けて、回復した後、石灰化した部分の除去手術を受けたとのこと。
腱付着部に繰り返しストレスがかかり続けると、アキレス腱には微細な損傷が生じます。
アキレス腱骨化症(アキレス腱が痛い!) | 古東整形外科・内科 から引用
この部位では線維軟骨組織でできているため、損傷に対する修復能力は低いとされています。
さらに、繰り返す牽引ストレスがかかると、腱の付着部では腱の変性が起こると考えられています。
これが腱付着部での炎症がおこる病態であるといわれています。
アキレス腱の石灰化は、このアキレス腱にかかるストレスから修復しようとする治癒過程で、カルシウム成分がコラーゲン線維に沈着し、その結果起こると考えられています。
また、内科的な疾患の関与もあるという説もあり、糖尿病や腎不全などと合併して骨化が生じやすい条件があるのではないかともいわれています。
アキレス腱断裂を受傷しなければ、(検査を受けない限り)石灰化に気が付かず、アキレス腱を傷める可能性が高いままであったことがうかがえます。
腱や靭帯、関節組織の修復には、なぜ時間が掛かるのか?
ヒトのカラダについて、どうしてそのような組織で構成されているのか? という観点では、必ず理にかなったワケがあると思っています。
しかし、腱や靭帯、関節組織を損傷すると、自然界の動物なら治癒しないのかな?という状態ですし、ヒトのように医療の処置を受けても、とても長い時間を必要とします。このことは、私にとって直感的に理解できない仕組みです。
多血小板血漿(PRP)による治療
それでも、多血小板血漿(PRP)による治療は、期待させる治療法です。
もしも、腱や靭帯を断裂する前に、良くない状態を検知することができれば、内科的改善も併せて行って、多血小板血漿(PRP)による治療を受けることができればいいのに、と思います。
人の血液の中に含まれる血小板には、傷んだ組織の修復を促す物質(成長因子)が含まれています。PRP療法はこの働きを利用し、患者さんご自身の血液から特殊な技術で血小板が多く含まれる血漿を取り出して患部に注入。患者さん自身が持つ修復力をサポートする治療法です。 採取する血液は20CCほど。自分の血液ですから副作用もありません。あえて言えば、患部に注入するときに注射針を刺す痛みがある程度。
関節の痛みから患者さんを解放する整形外科のPRP から引用
受傷後のPRP療法は、すでに行われています。でも日本では保険適用ではありません。
わたしの拙い考えでは、「湿布薬を保険適用外」にするよりも、検査&PRP療法を保険適用にする方が、医療費削減につながりそうな気がするのです。そもそも「市販薬で代用できるものは保険適用外とする」案は、QOL(quality of life)を考慮していない近視眼的な感じがします。
アキレス腱断裂縫合術におけるPRP療法の 有効性と安全性の検討
「アキレス腱断裂縫合術におけるPRP療法の 有効性と安全性の検討」では、14名を目標として参加者を募っています。まだ、有効であるエビデンスが足りない状況です。
どの部位でも有効であることが明確だと思います。
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