38名の科学者が緊急声明(後述)を出された行動に感銘を受けました。
声明の内容は、すでに理解している人が少なからずいるであろうものです。誰でも実践できます。それを所属と関係なく個人の連名で声明を出したのです。
それなのに、メディアがあまり取り上げないのはなぜなのでしょう?
本ページでは、声明の内容に基づいて、誰でも実践できるマスクと換気について説明します。
最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。
マスク
新型コロナウイルス感染症の主たる感染経路が、空気感染と考えられるようになっている現在、マスクの役割は重要です。
- ウイルス対応マスクで、
- 自分が放出するウイルスを減らす
- 他者からのウイルス吸入を減らす
そのための適切なマスク、不適切なマスクが明確にわかっています。
- すきまの少ない不織布マスク:OK
- ポリウレタン製マスク:NG
- 布製マスク:NG
なお、屋外で人から離れているときはマスク不要です。
マスクについて、国や自治体からの周知が今ひとつな感じです。
罰則付きの義務化などしなくても協力的な国民なのだから、適切なマスクの着用をお願いするだけでいいのに。
不織布でも装着の仕方が悪く隙間があると、そこから空気が出入りしてしまいます。ピタッとフィットさせることが大事です。
「ウレタンマスクはほぼ効果なし」緊急声明の教授が空気感染対策に警鐘 | 女性自身
(途中省略)
ただ、やはり1枚だと脇が開きがちです。CDCも推奨しているように、マスクは2枚重ねにするのがよいです。どうしても息苦しければ内側が不織布、外側はウレタンでも構いませんが、不織布の2枚重ねなら医療用マスクに匹敵するほどの効果が得られます。
わたしにとって、2枚重ねはとても面倒に感じます。KF94規格で販売されているマスクの方が装着が容易で楽に感じます。
KF94(韓国)ならば入手も容易です。
日常的に使える価格です。
偽物にご注意。
海外では医療用マスクの着用が義務付けられている場合があります。
常時換気
換気(外気の取り入れと排出)は、むずかしい話です。
バイク好きなら、ヘルメットの後方に(ヘルメット内部を通った外気が抜ける)穴が独特の形状で開いていることを知っています。
気体は負圧になっている方に、引っ張られるように流れます。
さて、声明では不十分な換気について、簡潔に説明しています。
屋内で感染者から放出されたエアロゾルは長時間空間に滞留しうる.窓開けやドア開けが有用な換気方法だが,1時間に2回程度の短時間の窓やドアの開閉では必ずしも十分な換気は確保されない.
最新の知見に基づいたコロナ感染症対策を求める科学者の緊急声明
「こまめな換気」ではなく「常時換気」をすすめています。例えば、
「このときに意識したいのは“空気の通り道”です。空気が部屋をくまなく流れるためには、対面の窓を1カ所ずつ開けるのが望ましい。開ける幅は5~10センチで十分です」
38人の科学者が提言「空気感染」から身を守る方法 | 東洋経済ONLINE
(途中省略)
この常時換気をサポートするのが、マンションやアパートなどでは各部屋についている丸や四角の換気口(通気口)。ここはつねに開けておくことで、換気の効果が高まるという。
よくある丸型の通気口を吸気口に使うのなら、外壁側にフィルターがないと昆虫などの小動物が入り込むかもしれません。
排気口に使うのなら、ファンが必要です。
空気が流れない場所の対策
空気が流れない場所の対策には空気清浄機をすすめています。また、HEPAフィルターなどによる空気清浄もウイルス対策に意味があるとのことです。
「ひと口でいえば、高性能の製品を選ぶ必要はないです。空気清浄機の基本的な役目はあくまでも空気をろ過することであり、付加価値をつけた機能の部分ではありません」(本堂さん)
38人の科学者が提言「空気感染」から身を守る方法 | 東洋経済ONLINE
それでも扇風機や温風機が必要な人にとっては、リーズナブルな選択でしょう。
現在、市販されているほとんどの空気清浄機に用いられているのが、HEPAフィルターだ。かなりのエアロゾルをキャッチしてくれる。
ただ目が細かい分、一定の空気抵抗があるため、ある程度の大きさのモーターがついていないと、十分な風量を確保できない。風量が小さければろ過できる空気の量は少なくなるので、空気清浄機は大型で空気をどんどん吸い込むものがいいという。
38人の科学者が提言「空気感染」から身を守る方法 | 東洋経済ONLINE
緊急声明
「最新の知見に基づいたコロナ感染症対策を求める科学者の緊急声明」をご存知でしょうか?
短い声明なので、あなたも是非一読してほしいです。
万策尽きたかのように見える政府や一部の医学関係者に対して、まだ出来ることはあるでしょう! 主に空気感染するとわかった現在、まだ出来ることはあるでしょう! マスクと換気はまだ対策の余地があるでしょう!
という当たり前の観点から、国や自治体に以下の対策を速やかに検討するよう提起しています。
この声明は、現状の対策を見るに見かねた38人の科学者によるものです。
これはとても異常な事態ですよね?
対策に従事している専任者や専門家チームが機能していないことに言及することなく、このような対策ができますよ、と伝えているのですから。
そして、声明(2021年8月18日)に対して、記事(9月28日)に淋しいことが書いてあります。
現時点では、事務局である本堂さんのところには、政府から連絡はない。
38人の科学者が提言「空気感染」から身を守る方法 | 東洋経済ONLINE
メディアでもあまり取り上げられない印象です。
・38人の科学者が提言「空気感染」から身を守る方法 | 東洋経済ONLINE
・「ウレタンマスクはほぼ効果なし」緊急声明の教授が空気感染対策に警鐘 | 女性自身
ご覧になれば、国や自治体からの案内を待つことなく、あなたの実践をサポートしてくれます。
おわりに
国や自治体が(最新の知見に基づいた当たり前の)対策を市民に周知していない印象なのに、万策尽きたかのよう、(仕方なく38名の科学者が)具体的に対策を列挙して、速やかに検討するよう提起したけれど政府から反応がない。メディアもあまり取り上げない。
異常な事態ですよね?
あなたの判断で実践できることをやる時期なのかもしれません。
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