
台風は必ず毎年来ます。台風の暴風でもバイクが倒れないよう対策していますか?
屋外で保管している場合、”どんな台風でも絶対大丈夫!”な対策はありません。
それでも対策すれば、何もしていないのとは大違いです。備える価値は、絶対にあります。
ここで紹介する対策は、慣れればそれほど手間はかかりません。
最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。
・台風からバイクを守る 〜 暴風でも倒れない置き方と必要な道具、実践し成功した記録 〜
・台風の暴風でもバイクが倒れないよう備えましょう!
なお、オリジナルな対策はほとんどありません。
はじめに
バイクはとても便利な乗り物ですが、台風の時は乗れず、台風が過ぎ去るまでやり過ごすことしかできません。
やり過ごすといっても、何も準備せずにいつもと同じに駐車しておくと、暴風でなぎ倒されて壊れてしまうかもしれません。
さて、台風の暴風でもバイクが倒れないよう準備するのは、慣れればそんなに手間がかかりません。
事前に決めていた、なるべく安全な置き場所にバイクを移動し、下記を行うだけです。
- バイクカバーを外す
- サイドスタンドにする
- ブレーキをロックする
- つっかい棒で押さえる
- 紐などで支える
なるべく安全な置き場所
いつも使っている、屋外の駐輪場にそのまま置きますか?
台風の進路によって(大別すれば、台風があなたの南側か北側のどちらを通るかによって)、風向きは大きく異なります。
毎年の台風を観察していけば、風が弱まる良い場所が見つかるかもしれません。
そうすれば、なるべく安全な場所を事前に決めておけます。
近隣の風を普段から観察し、可能な限り暴風を避けられそうな場所に置きましょう。
スクーターは横風に弱いです。
強風がバイクの前から後ろ方向になるように!
バイクカバーを外す
バイクカバーを外すのは、ヨットの帆のようにバイクカバーが風を受けてバイクを倒すのを防ぐためです。
バイクが雨ざらしになるのは諦めましょう。
マフラーの排気口などへの雨水の浸入がどうしても心配なら、粘着テープなどで覆いましょう。
サイドスタンドにする

直感的にはセンタースタンドの方が安定しているように感じるかもしれません。しかし、実際はサイドスタンドの方が安定しています。
ただし、ブレーキをかけておかないとバイクが動き出してサイドスタンドが外される心配があります。ブレーキをロックする方法については後ほど。
センタースタンドの場合、後輪が浮いていますので、前輪とセンタースタンドの2本の足に囲まれる細長い三角形になります。
サイドスタンドの場合、前輪と後輪が共に接地しています。作り出す面積は前輪とサイドスタンド、後輪に囲まれる大きな三角形になります。
サイドスタンドが作り出す面積の方が大きいので、サイドスタンドの方が安定しています。
ブレーキをロックする
ほとんどすべての場合、バイクはサイドスタンドと反対側に倒されます。
しかし、バイクが前後に動かされてサイドスタンドが外れてしまえば、簡単にサイドスタンド側に倒れます。
バイクが前後に動かないように、ブレーキを効かせます。そのために、ブレーキレバーを握った状態にします。
しっかりしたゴムやひもを使って、ブレーキレバーを握った状態にします。


普通の駐車でも、特に坂で停めたいときはブレーキをかけたいでしょう?
そんなときにも便利に使える道具が市販されています。
転ばぬ先の杖となる、転ばぬ先のデイトナ、フロントブレーキロックです。
大きな輪ゴムはとても安価ですが、すぐに劣化しますので1シーズン限りしか使えません。
デイトナ・ブレーキロックなら、いつでも頼りになります。
ブレーキストッパーと呼ばれる装置は、いわゆるパーキングブレーキの部品です。降車時に乗ったまま簡単な操作でパーキングブレーキをかけることができます。
車種ごとの商品も多数、取り付けには苦労するかもしれません。
スクーター用のリアブレーキを対象にしたものがほとんどです。
フロントブレーキ用は、見たことがありません。
つっかい棒で押さえる
ほとんどすべての場合、バイクはサイドスタンドと反対側に倒されます。
転倒を直接阻止するために、つっかい棒で押さえる方法があります。

見た目は今ひとつに感じることでしょう。だけどもバイクを揺すってみれば、しっかりと固定された感じに驚くと思います。
ツーバイフォー(2×4)の角材で十分な強度があります。ホームセンターのカットサービスを利用すれば、安価に用意できます。
つっかい棒の長さは、つっかい棒をあてる頑丈な部分の【地上からの高さ】より少し長いものになります。
ツーバイフォーの角材は便利なのですが、保管する前に乾燥させる必要があります。
台風の準備は少しの手間ですが、木がひび割れることのないよう日陰での乾燥は面倒です。
そんな手間のいらない便利な道具があります。
ほとんどのバイクで使えると思います。
サイドスタンドしかないバイクで、後輪をわずかに浮かせるのが、主な用途です。
紐などで支える
サイドスタンド側に金網フェンスや支柱などがあれば、左ハンドルなどと紐で結び、サイドスタンドと反対側に倒れるのを防げるかもしれません。
おわりに
バイクを屋外で保管していれば、台風はやっかいな心配事です。
台風の驚くべきパワーに、私はこれまで何度か痛い目に遭いました。
ここに述べたような対策をしてからは、台風のパワーでバイクを転倒させられたことはありません。
万全な対策ではありませんが、費用はあまりかかりません。あなたも少しの手間で対策しませんか?
コメント