ケガの防止

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

スポーツにはケガがつきものです。でも、できることならケガをしたくないことでしょう。

スポーツの道具の発展、防護の道具などの発展があり、ケガをすることは徐々に減っていると思います。しかし、ケガを完全に無くすことはできません。

実は、完全にケガを無くすことは無理であっても、まだまだ減る余地があるのではないかと考えています。

スポーツの道具や技術的な話ではなく、試合に取り組む姿勢や対戦相手を尊重する姿勢を考え直してみるだけで、少しだけケガが減るのではないかと思います。


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バスケットボールでの脳震盪(脳しんとう)

バスケットボールの試合中、転倒して頭を床に強打することは、稀に生じます。

硬い頭が木の床を「ゴーン」と反響させ、その瞬間、時が止まったのように試合が中断され、見学者も含めて静かになります。独特の静かな緊張感が漂う空間が、突然現れます。

試合は続行されますが、全員がナーバスになるように感じます。

もしも、脳震盪の処置について不安がありましたら、サポーター・メーカーとして有名なザムストさんの記事が分かり易いと思います。

脳震盪 |SPORTS MEDICINE LIBRARY|ザムスト(ZAMST)
「SPORTS MEDICINE LIBRARY」は、2001年から雑誌「コーチングクリニックに連載され、その後ザムストブランドサイトに掲載し、多くの読者を集めたコンテンツ「スポーツの鉄人に聞け」を最新の情報に刷新・改訂したものです。自分の...

本当に不測の事態だったのか?

わたしが目撃した脳震盪の内、結構な件数が勝敗が決まった後に発生しています。

スポーツでは、試合終了を待たずに勝敗が決定することがあります。バスケットボールでは、最終ピリオド開始時点で30点差があれば、ほぼ勝敗は決まっているでしょう。それより点差が少なくても、残り時間が減れば減るほど勝敗は決まったも同然です。

有効そうな策が残されていなければ、尚一層、勝敗が決まっていると思います。そのような時間帯なのに、次のような頭の強打を目撃したことがあります。

(1)勝っているチームの選手が、華麗だけど少し無茶なインターセプトを狙って、相手選手に下半身を払われる形になり、頭から床に落下

(2)負けているチームの選手が、速攻を防ごうとして、オフェンスのコースに立ち塞がり、(チャージングを取ったけど)激突して、後頭部を強打

(1)は、「インターセプトなど狙わなくても、ていねいに守ってさえいれば、(時間を消費するので)自然に勝つでしょう? なぜ、そのような無茶なインターセプトを狙うの?」というのが、そのときの感想です。負けているチームが、何かを変えたわけではないのに。

(2)は、点差が開く一方の状況で、何か策を試さないことには、負けが決定している場面にしか見えませんでした。仮にチャージングを取れても、勢いを止められない感じがしました。

つまり、(1), (2)共に「勝敗が決まった後に無益な努力(無茶なプレイ)で生じた頭の強打」に見えました。

当事者はどう感じていたのか?

当事者に「そのとき何を考えていたのか?」を尋ねたわけではないので、真意は分かりません。もしかしたら、次のようなものでしょう。

(1)価値を決定づけるインターセプトを決めたかった

(2)逆転の糸口になるハッスルプレイを決めたかった

でも、第3者である私は下記のように感じていました。

(1)勝ちが決まっているのだからギャンブルせずに、ていねいに守るのが得策

(2)連発しているターンオーバーを無くさないことには、ディフェンスでハッスルプレイを決めても無駄

無気力プレイ

スポーツは、無気力にプレイしてはいけません。スポーツの大原則です。

しかし、論理的に勝敗がひっくり返らないと思う時間帯にまで、熱心にプレイするのはオトナにはムリだと思います。

戦況の理解が乏しい子どもにとっては、試合終了まで熱心にプレイすることは、教育的に価値があることだと思います。しかし、オトナにはムリです。

オトナには、試合をシッカリと締めくくるプレイが相応しいと思うのです。それは、無知な人には、無気力プレイに見えるかもしれません。

勝っても負けても、対戦相手を尊重する気持ちがあれば、戦況を見誤ること無く理解でき、「無茶なプレイ」をすることが無くなるのではないでしょうか? そうすれば、無駄なケガが減ると確信しています。

つまり、コンシードの精神こそ、ケガを減らすことが出来る、一つの大きな要因だと思います。相手を見下すこと無く、次のプレイを考えれば、無茶は無くなるのではないでしょうか。

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