「めんどくさい」と発言することが多い人には、ネガティブな印象を抱き、そのため、周囲の人に避けられる傾向があるかもしれません。
しかし、ヒトは「めんどくさい」と言葉に出さなくても、「面倒くさい」と感じることがあると思います。
わたしは、やらなければならない単調な(事務)作業について、「面倒くさい」と強く感じます。それ以外のことについて、「面倒くさい」と感じることはほとんどありません。
繰り返しトレーニング
バスケットボールのシューティングに限らず、スポーツや技芸は、単調な繰り返しのトレーニングが必要です。
シューティング
わたしは、シューティングについて「面倒くさい」と思ったことはないです。端から見れば、シューティングは単調な繰り返しトレーニングですが、わたしにとっては単調な繰り返しではありません。1投1投、何かを試したり、感じたりして、改善しようともがいている感じですので、単調ではありません。
あるいは、「面倒くさい」と思わないのは、自主的に取り組むものには「面倒くさい」と感じにくいからかもしれません。取り組むスポーツや技芸が好きなら、繰り返しトレーニングに「面倒くさい」と感じることは少なくなるでしょう。
自主的に取り組む
「やる気」に関する脳の働きは、少し分かってきていて、やり始めることにより、やる気が生じてきます。
練習に行く/トレーニングを開始するのが「面倒」に感じるとき、「つべこべ言わずに、開始する」のが適切な対応です。
「できないからやらない」心理
自己嫌悪セラピストによれば、
「面倒くさい」と思うのには、「できるのにやらない」心理と「できないからやらない」心理の二種類があります。
面倒くさがりの心理~やらない理由と意欲の引き出し方~ – カウンセリングサービス から引用
わたしの場合、「できないからやらない」ときに「面倒くさい」と思うことはありません。それは「面倒くさい」と思わないというよりも「面倒」の意味をきちんと理解していなかったためでした。
手間がかかってわずらわしいこと。また、複雑で解決が容易でないこと
明鏡国語辞典
「複雑で解決が容易でないこと」を意味すると、理解していませんでした。そのため、「複雑で解決が容易でないこと」に「面倒くさい」と思う人がいることに、むしろ驚きました。
「面倒くさい文化」
はじめに
第一章 確かに優秀な「日本人労働者」という強み
第二章 「長い会議が象徴する効率の悪さ」という「伸びしろ」
第三章 「数字を重視しない経営者」という「弱み」
第四章 「面倒くさい文化」は「強み」か「弱み」か
第五章 インテレ層の知的レベル、woollythinking の問題
第六章 古いものと新しいものが「共存」しているという「強み」
第七章 「解決能力」と「強すぎる個人主義」
日本の「面倒くさい文化」が、戦後の復興では効果的に働いたけれども、社会の変革が必要な現在においては、「弱み」になっているらしい、言い得て妙です。
やり方や仕組みを変えることについて、根拠不明の抵抗にあった経験は、どなたにもあると思います。その根拠は「面倒くさい文化」だったのではないでしょうか?
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