はじめに
チーム全体でのフリースロー成功確率が低過ぎます。フリースローを得ることは、本来、アドバンテージになるはずなのに、そこそこの確率で決めることができないと「ハック・ア・シャック」のように不利な状況になっていきます。そうならないように、フリースローの改善について考えます。
「ハック・ア・シャック」の件は下記の記事で書きました。リバースについては、再度触れます。
意識
試合の中のシュートは、コートの状況を把握してパス、ドリブルなど他の選択肢を考慮した上で、打ちます。当然、意識はシュート以外のものにも向けられますので、シュートのスキルは、シュートの細部を気にせずに打てるように繰り返し練習します。
反復練習、意識については、既に書いています。
意識にのぼらせることができるのはただ一つのことです。
反復練習の誤解(2) から引用
しかし、フリースローでは意識をシュートに向け続けて構わないと思います。フリースローでは他の選手は誰も参加していませんし、静かにしていなければなりません。審判さえも視野から外れるポジションが正しいポジションです。他に意識を向ける必要がありません。
だけど、「シュートが落ちること」を意識しはじめると、無意識のうちに「身体が覚えているシュート動作」は意識が描く方向へ導かれていきます。つまり、落ちるシュートを打つことになります。
意識をシュートに向けるとき、シュートが入るイメージに向けられなければならないです。シュートがゴールに入るイメージをいつでも正確に描けなければならないと思います。
ルーチン
繰り返し成功させるためには、すべての動作を事前に決めておくのが王道です。ルーチンの各要素は、シュート・フォームの善し悪しとは関係ありませんので、すぐに(仮)決めできます。
- ファールコールの間、どこに居るか?
- 審判に促されてから、フリースローラインに立つか?促される前から立つか?
- どこに立つか?
- フリースローラインとシューズの間は、どれくらい空けるか?
- どちらの足から合わせるか?
- ゴールの正面に立つか?利き手が正面になるようにするか?
- スタンスはどれくらいか?広いか?狭いか?
- 利き手側の足を前に置くか?両足を平行にするか?
- 審判からボールを受け取ったら、ボールをどのように保持して、どのように感じるか?
- ゴールに目を向けるのはいつか?
- 目はボールを追うか?追わずにゴールを見続けるか?
そして、しっくり来ない部分があれば、変更してはいかがでしょうか。
フォーム
ルーチンが既に決めてあって、シュートがゴールに入るイメージに意識を向けられるとします。残りは繰り返し実行できるシュート・フォームです。この件は下記の良書に譲ります。
リバース
シュートにおける身体意識「リバース」の大切さは、既に書きました。ルーチンと同じで、シュート・フォームの善し悪しとは関係ありませんので、すぐに取り組めます。
おわりに
シュート・フォームと反復練習は大切だけれども、練習時間や練習場所の制約があるので実践は難しいでしょう。しかし、フリースロー全体がルーチンになっていて、入るシュートをいつでも正確にイメージできて、意識が入るシュートのイメージに向けられたときには、チームのフリースロー確率が著しく改善されることを確信しています。
コメント