- 「足が速くなるダンス」をご存知ですか?
この記事では、「足が速くなるダンス」を紹介します。
「足が速くなるダンス」には時代の流れとか、時代のギャップを感じます。それと同時に、技術の進歩を感じさせる、衝撃的な教育の取り組みです。
まずは、動画をご覧になった方が話が早いでしょう。
取り組みの背景は、ヒトという動物にとっては不自然な生活スタイルに対して、人間への教育としての自然な配慮が伺えて微笑ましいです。
児童生徒に人気のある「リズムダンス」を活用し、足が速くなる要素が詰まったダンスの練習に前向きに取り組むことにより、「少し踊れるようになった!」「速く走れるようになった!」といった小さな成功体験をきっかけに、「運動が楽しい」「体育が楽しい」と感じることが出来れば、運動を積極的に行うようになるような児童生徒を少しずつでも増やせるのではないかと思っています。
足が速くなるダンスについて から引用
昭和生まれの私にとっては、「リズムダンス」が人気なんだけど「走るのに不慣れ」という現代の子どもの実態を理解するのは容易ではありません。
1分に満たない、プロジェクトの紹介映像をご覧になれば、現代の子どもが身体を動かし慣れていない感じが良く分かります。
陸上短距離は、ツマラナイ練習メニューを淡々と日々こなす必要があると思います。しかし、考えてみれば、子どもが走ることは、陸上短距離の練習ではないのです。
陸上短距離の専門家が指導すると、ツマラナイ領域に誘い込みそうな気配がします。しかし、「足が速くなるダンス」では、練習メニューの厳密さや正確さを乗り越えて、ダンスに向かっていった方向性に驚きます。
速く走れるようになるためには、①ピッチ(足の回転数)を上げる、②歩幅を上げる、③安定した姿勢を保持する、の3つのことが重要になります。速く走るためのトレーニングとして、一般的には、「もも上げ」などの単純な動作の繰り返しや、走り方・走る姿勢を「言葉で指導」されることが多いです。しかし、小学生にとって単純な動作の繰り返しはおもしろくありませんし、言葉で説明されるのではなく、何かを模倣して動くことの方が分かりやすく、自然と動作が身につきます。
足が速くなるダンスについて から引用
短距離走を速く走るために必要なのは、歩幅を広げ、足の回転数を上げることだ。子どもたちに楽しくその力を身に付けてもらおうと、ダンスの専門家と研究者が「足が速くなるダンス」を考案した。
運動会前にいかが? 一石二鳥「足が速くなるダンス」 インストラクターと研究者が考案 から引用
この取り組みの素晴らしい点の一つは、解説動画も用意されているところです。ダンス教育の必修化における教材として、教員に活用して欲しいという狙いもあるらしいです。
現代の子どもは、スポーツに力を入れ過ぎている環境と、運動から遠ざかり過ぎている環境のどちらかに偏り過ぎているように見えて、とても心配しています。
こうした取り組みが、改善につながっていくことを願うばかりです。
最後に、東京新聞の記事へのリンク「ダンス 楽しく、足速く 専門家らが考案 平均タイム向上も」を記載します。
余談ですが、北海道新聞 動画ニュースにタイトルが紛らわしいものがあります。
ダンスの複雑さ、難易度、音楽など、どれをとっても簡素です。しかし、道産子はもやしっ子ではなさそうなので、そもそもの背景やダンスの位置づけが違うのでしょう。きっと。
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