神話のウソ「関節の水を抜くとクセになる」

IADE-MichokoによるPixabayからの画像

「関節の水を抜くとクセになる」という話は、昔から良く聞きます。膝の存在をまったく意識しなかった若い頃は、わたしも「そうなのかなぁ・・・」と特に気に留めることもない話でした。

特に注意しなければ「関節の水を抜くとクセになる」という話は、盲信してしまいそうな感じが漂います。実際に何度か「水を抜く」処置をした人を聞きますし。

クセにならない

しかし、クセにはなりません。 簡潔に説明すれば、「(水がたまった原因を解消せず)ただ水を抜けば、再び水が溜まるでしょう」といったもので、言われてみれば、その通りの話です。原因が解消されていれば、再び水がたまることはないでしょう。原因が分かっていても解消(治療)に時間が掛かかれば、何度か水を抜くかもしれませんが。

というワケで、クセとか、そういう話ではありません。 もちろん、わたしは医者ではありませんので、盲信しないでください😃

参考資料

現代は便利なもので、検索すればいくらでも整形外科医の解説が読めます。わたしが拝見した記事を紹介します。

「膝の水は抜くとくせになりますか?」整形外科医が答えます。 | 整形外科とブロック注射の専門外来 │ 江戸川区小岩駅前の整形外科・かおるペインクリニック
かおるペインクリニック整形外科は、整形外科の診断と治療だけでなく、ペインクリニック(麻酔科)による専門的な神経ブロックが受けられる数少ないクリニックです。
関節穿刺との入浴の是非

原因が動作のとき

さて、水(関節液)を抜く話をもう少し考えてみます。 水がたまった状態だと(1)炎症による痛みと、(2)腫れによる痛みがあり、水を抜くと当然(2)が緩和されて楽になりますが、直接の原因である(1)の炎症はそのままだし、炎症が起きた原因を(追求して)解消していないなら、(苦痛の緩和はさておきまして)ほとんど改善していない状態です。 なので、この段階での安堵感は無用で、危険だと思います。

炎症の原因が整形外科の領域外の場合、具体的にはランニング・フォームなど、スポーツの動作が原因の場合、改善は困難だと思います。

例えば「バスケットボール シュートは理論でうまくなる!!」の中で著者の鈴木良和氏は、スペースメークで使うブレーキやプルバック(つまりステップバックなど)と膝の故障について、因果関係があるのではないかと心配しています。

身体の状態を確認しながら使用するようにし、リスクを下げるためにも必要以上に多用することは避けたい。

そうは言っても非力なチビは、多用せざるを得ないです。どうすればよいのでしょうか?

恐怖

最後に水を抜く行為について、わたしの恐怖を告白しましょう。 関節穿刺・・・針を刺して膝の関節液を抜き出す・・・わたしはこれが怖いです。人間ドックの採血でさえ怖いのに・・・

関節穿刺は、無菌の関節包の中に針を刺します。関節包の中は細菌を排除する機能を持たない器官です。このような要らない知識も恐怖を後押しします。