このページは、站椿功(タントウコウ)の調査メモです。
関連リンクも掲載しています。
最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。
はじめに
站椿功(タントウコウ)がとても気になるので、調べて実践しているところです。
站椿功の見た目は単純なのですが、難解です。
5分程度しか実践していませんが、手から何かが出て来るような感じがし、丹田の存在を感じます。
しかし、まだ何も理解できていない感じです。
立禅
コンテキストによっては、站椿功と立禅が同じモノを指している時があります。
Wikipediaで立禅を見ると站椿功が登場します。
立禅(りつぜん)とは、立って行う東洋的瞑想法の名称として、しばしば用いられる言葉である。太極拳の站樁功のことをいう場合が少なくない。
Wikipedia から引用
太気拳における立禅として、次の魅力的な効果がWikipediaに載っています。
- 心身をひとつにする。
- 身体の中心感覚を養成する。
- 人間の持つ本能を呼び覚まし動物的な反応や動きが可能になる。
站椿功(タントウコウ)
起源
站椿功は、中国武術の基本的な鍛錬法として始まりました。
その後、各方面(武学、気功など)で発展、継承されていったのだと思います。
武学や気功など継承された世界の違いで説明が異なることが、站椿功をさらに難解にしている気がします。
表記
站椿功の站は「身を起こす。起立する」という意味です。
椿は、本当は木へんに春ではなく、日の部分が臼で「杭」という意味らしいです。
站椿の意味は「杭のように立ち続ける」となります。
気功における説明
気功や氣が理解できていないので、後ほど紹介するサイトから引用します。
力まずとも怒涛の氣の放出を可能にする身体を作る方法のひとつが站椿功である。
(中略)
氣がわかり、その流れがわかると、姿勢も呼吸法も心の在り方もどーでもいいということが理解できるのである。
気功真髄・站椿功 から引用
深層筋にテンションを掛け、刺激を与えて血流を促し、それにより氣を生み出すのが目的であって、深層筋を「鍛える」ことが目的ではないのである。だから、表層筋に限らず深層筋についても、筋力トレーニングと考えてはいけないわけであるが。
站椿功・手3「站樁功における手の役割」から引用
站樁功で使う骨格筋としての深層筋は姿勢やバランスを保つために勝手に働く不随意筋であるので、意識では動かすことができないということを理解しないと、表層筋中心の筋力強化のための筋肥大が目的のトレーニングになって、氣を生み出すための気功効果はなくなってしまうのである。
站椿功・立ち方5「バランス」から引用
武学における説明
下記の動画は丁寧な説明です。最後までしっかりと拝見しました。
形は分かるのですが、説明が今ひとつ理解できませんでした。
メカニズム
站樁功のメカニズムについて、私の理解(想像)を平易な言葉で説明します。
站樁功の独特なポーズで立ち続けることで、カラダを次のような状態にさせます。
- アウターマッスルを緩める
- 意識しにくい部位の血流を高める
站樁功の独特なポーズ(不動の姿勢)を長時間維持します。その結果、
- 意識しやすい筋群(アウターマッスルなど)が意識から外される
- 抗重力筋などを意識させやすくする
→ 意識できない/意識しにくい、抗重力筋などへの意識が高まる
バランスが崩れかけているので、抗重力筋などにテンションが掛かり続けます。
すると身体はより丈夫になろうとして、テンションが掛かっている部位が活性化されると思います。
站樁功の独特なポーズは静止なのですが、抗重力筋などにはテンションが掛かり続けるので、血流が生じ身体が熱くなります。
やり方
站樁功の独特なポーズの取り方のメモです。
YouTubeやWebサイトを覗くと、少しずつ異なる説明が見つかると思います。
参考資料
胆力を鍛えるブログは、更新が止まっています。次の記事がおすすめです。
下記のサイトはとても分かりやすかったです。
文章量がありますが、独特のユーモアの占める割合が多いです。
站樁功の書籍やビデオは、あまり出版されていません。あっても在庫切れが多いです。
おわりに
この站椿功(タントウコウ)の調査メモは、必要に応じて更新していきます。
それにしても站椿功は、難し過ぎます。
例えば本文中で「意識」という言葉を使っていますが、実は理解できていません。
大腰筋の存在が分からないけど、直立姿勢で大腰筋を使ってモモを上げることができます。
モモを上げているのであって、大腰筋に力を入れているのではありません。
勝手に大腰筋が稼働しているのです。
意識できているのでしょうか?
高岡英夫氏の著作に従って、身体意識が鍛えられたとしても、站椿功における「意識」が理解できるようになるとは思えません。
意識しやすい筋群(アウターマッスルなど)が意識から外される?
例えば、バスケットボールにおけるパスは「狙った空間にあるタイミングでボールを放り込んでいる」とも言えます。
このとき、意識しているのは「ディフェンスの存在と考え」であって、「パスを投げる前腕などの身体」ではありません。
つまり、パスを投げる前腕などは意識から外されています。
見方を変えると、スポーツのスキル習得は、必要なところに意識を持っていけるように、多くの動作を意識から外すトレーニングです。
詳細は、「正しい動作を下意識に収める!」をご覧ください。
出典は下記の書籍です。
站椿功は、長時間の不動の姿勢で意識から外すことを狙いますが、動作を習熟させても意識から外せるのではないでしょうか。
では、站椿功のアプローチによる狙いは何か? 例えば、丹田を意識できる良質なアプローチなのだろうか。
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