- 何をやろうとしても億劫に感じる、消極的な姿勢を変えたいですか?
- やろうとすれば、何の躊躇もなくスッと動き出せるカラダになりたいですか?
この記事では、身体意識「裏転子(うらてんし)」に着目し、何事にもスッ、パッと動ける心身のメンテナンスを紹介します。わたしは、身体意識「裏転子」を理解したことでパフォーマンスに好影響があったと思い込んでいますが、真実は定かではありません。
本記事では、科学的な因果関係などが立証されていないことにも触れています。また、個人的な感想を含みますので、すべての方に当てはまるものではありません。
「信ずる者は救われる」の気持ちで、本記事をご覧になって、「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」の境地にたどり着かれることを願うばかりです。
身体意識
身体意識の良書がいつまでも「品切れ重版未定」の状態なので、紹介するときにとても不便です。ただし、ベストセラーでしたので中古品が多く流通していると思います。
「身体意識」とは、高岡英夫が発見した身体と精神との境界領域に形成される潜在意識のことである。視覚、聴覚をベースに成立する「視聴覚的意識」に対し、体性感覚をベースに成立する「体性感覚的意識」の学術的な省略表現としての名称である。
身体意識(DS)とは|人間力 から引用
俗っぽく表現すれば、そこにあることを感じるのだけど、見たり触ったりすることはできないモノです。
裏転子
「裏転子」という身体意識の定義は次の通りです。
お尻の下半分からハムストリングスの上半分にかけてできる帯状の身体意識です。
「身体意識を鍛える 決定版(青春出版社)」P. 106から引用
高岡英夫氏は、「裏転子」を達人の身体意識として捉えています。
前進力と積極的な行動力を可能に
身体意識を鍛える から引用
スッと気持ち良く前に進むなめらかな動きと美しい立ち姿
やわらかい身のこなし、俊敏な動き出しと加速を可能にする身体意識「裏転子」を強化。身体運動だけでなく、仕事や家事など、行動面での積極性も身に付きます。
身体意識「裏転子」が欠乏すると次のような症状になるとしています。(「身体意識を鍛える 決定版(青春出版社)」P. 106から引用)
- 歩くのが億劫
- 消極的
- 一歩目のハードルが高くなる
- 前に向かえない
極意
高岡英夫氏によれば、達人レベルの運動選手は、大腿四頭筋よりもハムストリングスの意識の方が発達しているとしています。ハムストリングスは、股関節まわりで大腿骨を後ろに振り戻す働きをするので、身体を前方に運ぶ作用があります。
高岡英夫氏の「運動進化論」的に考えれば、身体能力が生死を分ける時代においては、現代よりずっとハムストリングスを最大限に活かしていたのだろう。だとすると、身体意識「裏転子」が発達して、ハムストリングスが活性化している状態を脳は、快適とするハズ。不快に感じていたならば、人類は滅んでいたに違いないとしています。
身体意識「裏転子」を鍛える方法
「身体意識を鍛える 決定版(青春出版社)」には、「ハムスリ(ウッススリスリ体操 )」「リアストレッチ」「床掃き体操」「小刻み後ずさり法」「リアスクワット」が掲載されています。転載できませんので、書籍をご覧ください。
片手ハムスリ(片膝休み腿裏スリスリ体操)
「片手ハムスリ(片膝休み腿裏スリスリ体操)」がどのような体操であるかは、公開されている動画をご覧になるのが早いでしょう。
いつもの通り、「気持ちよく、気持ちよく」「ここだよ、ここだよ」とオノマトペ満載の体操です。
最初「ハムスリ(ウッススリスリ体操 )」を考案したけど、片足で立ったまま行う点が、万人向けではないことから、片足立ちせずにできる方法に改善したのが「片手ハムスリ(片膝休み腿裏スリスリ体操)」ではないかと想像しましたが、違うかもしれません。なぜなら、「ゆる体操準指導員試験 試験範囲パーツ体操一覧 – 運動科学総合研究所」には、「ハムスリ(ウッススリスリ体操 )」と「片手ハムスリ(片膝休み腿裏スリスリ体操)」の両方が掲載されていますので。
なお、「ハムスリ(ウッススリスリ体操 )」も片手で行いますので、名前が混乱を招きます。
ハムゴロ(両ハムストリングス・ゴロゴロ体操)
「ハムゴロ(両ハムストリングス・ゴロゴロ体操)」は、ゆる体操のフィールに倣って、たった今名付けた、これから紹介する方法の別名です。
3歳児から大人までが、本気で楽しめる総合スタジオ「イヅミックビースタジオ」さんが公開している動画「#腰 硬い!#ストレッチポール で丸い腰が瞬時に伸びる方法 #腰痛」は、どう見ても裏転子をストレッチポールでさすっています。その結果、次のような効果を実演してみせてくれます。
- ハムストリングスの柔軟性を改善して、
- 骨盤を立てて、
- 柔軟性を向上させる
- さらに、手&足が重く感じることが改善される。
私的には、「片手ハムスリ(片膝休み腿裏スリスリ体操)」より、ストレッチポールを使用した「ハムゴロ(両ハムストリングス・ゴロゴロ体操)」の方が、気持ちよくできます。ただし、さする方が温まる感じがしますので、適宜使い分けています。
ストレッチポール
ストレッチポールが気になりましたら、下記の記事をご覧ください。
ストレッチポールはとても柔らかいです。1分ほど腰掛けると、股関節の跡がクッキリとつきます。
復元力がありますので、すぐに元通りになります。
フォームローラー
「ハムゴロ(両ハムストリングス・ゴロゴロ体操)」は、ストレッチポールでなくてもフォームローラーでも行えます。ランブルローラーよりもグリッドフォームローラーの方が、良く合うと思います。ランブルローラーの場合、「さする」というより「強くほぐす」感じになるでしょう。
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