医師から「抗生剤を出しましょうか?」と問われたとき、何を考えて回答すべきか、悩むことはありませんか?
本記事では、抗生剤の服用について、考える材料を提示します。わたしは原則、服用しないつもりですが、実際には何度も服用しています。
本記事では、抗生剤についての考えの変遷を紹介します。最後までご覧になれば、「抗生剤を出しましょうか?」に対して、あなた自身の回答が備わると思います。
なお、本記事には、医師でもない私の感想なども含まれますので、すべての人にあてはまるものではありません。
はじめに
わたしの周辺の皆さんは、思いの外、多くの人が医師の処方に従って、調べずそのまま薬を服用します。わたしは、医師の処方を信用していますが、事情も理解していますので、十分に調べてから服用しています。
事情について、製薬会社の営業が〜とか、処方しないと〜などは、ここでは触れません。
そもそも「病気になったら、医師が治してくれる」という考えは嫌いです。
歯が腫れた
正しくは「顔の形が変わるほど、歯茎が腫れた」です。この10年間くらいの間に、3回ほど腫れて、抗生剤「セフゾン100mg」を服用しています。
「心身のストレスで体調を崩す」と良く言われますが、3回とも心身のストレスで疲れていたときです。毎回、抗生剤が効いて、ホッとしています。しかし、服用期間中はカラダがだるいです。
抗生剤の注意書き
服用経験があるオトナでも、ちゃんと確認していない人が多いと思います。特徴的なのは、次のような部分でしょう。
- 飲み忘れた場合は、気付いたときに、できるだけ早く1回分を飲んでください。
- ただし、次回の服用が近ければ1回飛ばして、次回の服用時間に1回分を飲んでください。
- 絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
- 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
一度にたくさん飲むな!飲み忘れるな!処方されたら最後まで飲め!ということですが、後から述べる耐性菌などを考えれば、自ずとその意味が理解できます。
副作用
いろいろなことが挙げられていますが、私は「下痢、腹痛、胃部不快感」があります。ヒドイ副作用はありませんが、服用中続くのが苦痛です。
耐性菌、常在菌
古くは、容易に処方されていましたが、現在の医療機関は、考えが変わりまして、処方に慎重になっています。下記の引用中、赤くしたのは私です。
現在の治療は、薬を最小限に減らし、お子さんの自然治癒力を整えることに主眼が置かれています。しかし、私たち医師も以前は「熱が出たら抗生剤」と決まったように処方していました。
安易な抗生剤控えて~風邪~| 関東労災病院(元住吉、武蔵小杉) から引用
しかし、抗生剤は細菌をやっつけはしますが感染予防には効果がないことが医学上のデータで分かってきたのです。 それどころか抗生剤をむやみに使うと、抗生剤に強い耐性菌を出現させるため、世界中で問題になっています。 また、抗生剤を使いすぎると体調を整えてくれる常在菌を殺してしまうので、悪い菌が繁殖しやすくなり、逆に体の調子が崩れてしまいます。
安易な抗生剤の使用は大切なお子さんを守るどころかかえって悪い影響を及ぼすことがあります。医師と相談の上、必要な場合に使うようにしましょう。
ウイルス
ウイルスには効きません。
「風邪をひいたので抗生剤を飲ませたいのですが・・・」という心配顔のお母さんがたびたび来院します。しかし、風邪は80~90%がウイルス感染によって起こり、『抗生剤』はウイルスには効きません。特効薬はないため解熱剤、鼻水止め、せき止めなどの薬で症状を和らげる対症療法くらいです。
安易な抗生剤控えて~風邪~| 関東労災病院(元住吉、武蔵小杉) から引用
昔、インフルエンザの疑いがあり、診察を受けましたが、陰性でした。医師は抗生剤の服用を勧めてくれましたが、丁寧にお断りしました。
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