脱臼、リハビリテーションの記録

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左手人差し指を脱臼して、治療中です。17日間固定していましたが、ようやくギプスを外してもよい許可が出ました。

必要に応じて、保護のために、ギプスを指サックのように付けて構わないとのことです。

ギプスを外せたからといって、治ったわけではなく、指は使い物になりません。それでも、PCのキーボードは扱えるようになりましたので、その点はとても助かります。

しかし、曲がらないし、力は入らないので、元の機能にはほど遠い状態です。これからのリハビリテーションが大変です。

この記事は、リハビリテーションの記録です。


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ギプスを外す

超音波の診察では、小指側の側副靭帯がまだ腫れていて、微小な骨片らしきものが写っています。という説明なのですが、正直なところディスプレイを見せられても???です。

問題の無い指との相違も見せてくれます。相違は分かりますが、その意味するところは???です。しかし、運動器エコーは、技術の進歩により利用できるようになった価値ある超音波診断機器みたいです。

概ね3週間(21日間)の予定でギプスで固定していました。少し早い(17日間)で、ギプスを外してもよい許可が出ました。

しかし、少し太いままです。初期の腫れとは異なりますが、腫れている感じで皮膚の色も他と違います。

なにより、関節のシワが無くなっています。

関節を裏から観察しても、変色と腫れが確認できます。

拘縮(こうしゅく)

17日間固定していただけで、指は自由に動かなくなってしまいました。ここまで曲げるのが精一杯で、ときには痛いです。

指が使えるようにするために、医師から「自分でやるのは大変だろうから、リハビリテーションとして理学療法を受けること」を勧められました。

超音波治療

伊藤超短波(株)の「イトー UST-770」という治療器で筋・腱・靭帯の修復を促進させています。普通に販売されているように見えますが、医療関係者以外は買えないのかもしれません。

100万円程度なので、富豪は病院に行く手間を省くために購入しそうに思うのですが、きっと、一般消費者は購入も使用もNGなのでしょう。

治療は、患部にジェルをたっぷり塗って、先端の直径が1cmくらいのプローブをあてがいます。1分当てて、次へ移動・・・を5分間、自分でやらなければならないのが、とても面倒です。

ギプスを外してから15日目(11回目の超音波治療)のときに、看護師と相談の上、電気刺激治療も同時に行うことになりました。

良く出来たもので、電極一つを親指と人差し指の間に貼り、超音波治療器のプローブがもう一方の端子になります。つまり、伊藤超短波さんのUTS-770とES-4000は、接続して治療できるのです。

こちらは、200万円弱くらいです。出来れば自宅に欲しいです。

リハビリテーション

作業療法士の指導を受けてリハビリテーションを行います。週一程度の予定です。

実施計画書の主な内容は、下記の通りです。ここで、興味深かったのは、第2関節(PIP関節)を傷めたのだけど第1関節(DIP関節)の関節可動域も低下していることです。

  • 診断名
    • 左示指側副靭帯損傷
  • 筋力低下
    • 示指伸筋、浅指屈筋、深指屈筋、中指屈筋
  • 関節可動域障害
    • DIP関節、PIP関節
  • 目標
    • 示指機能再獲得
  • 治療方針
    • 示指の可動域訓練
    • 示指の筋力訓練

初回

仰向けになって、指をマッサージされるのですが、私からは見えないので、どの程度指が曲がっているのか、分からなくなってきます。少しマッサージしては、「はい、痛みが出ない範囲で、半分程度の力を掛けて」と指示されることが多いです。

握力測定を行いましたが、右側に比べて受傷した左手は、約マイナス10kgとなっていました。

作業療法士の治療を受ける前は、リハビリしようにも「どの程度曲げて良いか?」「どの程度力を掛けて良いか?」が分からないために臆病になっていました。初回の治療を受けたことで、さじ加減がわかりましたので、自分でもリハビリが進みそうです。

ただし、指を反らせる可動域については「一月程度掛かりますね」という話をもらいましたが、実感として、反らせられる感触がまったくありません。

2回目

1回目のリハビリテーションのお陰で、力を入れて良い感覚がつかめましたので、2回目のリハビリを受ける前に改善されているのは分かっていました。

受傷した第2関節(PIP関節)の可動域は著しく大きく(20度)なっていますが、受傷していない第1関節(DIP関節)の可動域はわずか(10度)にしか大きくなっていません。直感とは異なりますが特に気にしていません。

指を反らせるのは、まったくできません。

ホームエクササイズ

リハビリテーションは、作業療法士の指導に従って自宅でも行うことを勧められています。「無理して悪化させる人が少なくないんですよね〜」とのことですので、慎重に行っています。

約3週間固定されていると、受傷した指の関節可動域が狭くなり、筋力が衰えるのは当たり前です。さらに受傷した側の手の筋力も驚くほど、衰えています。そうならないように積極的に使っていたつもりですが、手全体が衰えています。

最初の1週間に使える器具

積極的に握れるボール

ダイソーの「ぷにゅボール」です。2個は要らないのだけど、2個入りです。

受傷した指を積極的に使って鍛えなければならないです。

しかし、痛みの無い範囲では驚くほど弱い力しか出せません。握れるのは幼児用のスポンジボールが限界です。

ポリウレタンで出来ていて弾まないし、ぶつけても痛くないボールです。軽いので遠くに投げることができないタイプのボールです。

テニスボールよりわずかに小さい大きさで、健康な親指と人差し指なら、指が触れるほど潰れます。つぶれるほどに小さくなるので、少しずつ可動域を広げながら、積極的に指を動かすのにちょうど良い感じです。

受傷した側の手で握れるハンドグリッパー

左手全体も衰えていますので、受傷した人差し指を参加させて鍛える必要があります。ハンドグリッパーでは、人差し指は外しても握れますが、添える程度に参加させると握れる強度は、驚くほど弱い者です。

10kgのハンドグリッパーは、普段でしたら「誰が使うのだろう?」と思うほど弱いですが、ちょうど良い感じです。受傷した人差し指を添えて握っても痛みが生じることはありません。

ダイソーの「ダブルカラーソフトハンドグリップ10kg」は、オススメです。

2週目以降に使える器具

およそ1週間経つと普通のトレーニング器具が使えるようになってきます。

腫れ(むくみ)防止

ギプスを外してから、指を使うと少し腫れ(むくみ)ます。ヒドイときはアイシングしています。

医師によれば、骨折や脱臼では腫れるのが当たり前のことなので、あまり気にしなくて良いとのことです。半年程度は、腫れることがあるらしいです。

腫れたときに、使っている道具を紹介します。

指サポーター

ときどき、サポーターを使用しています。指を使うときにはサポーターをせず、指を使わないときにコンプレッション・ウェアのようにサポーターを使っています。

ダイソーの指用サポーターは、わたしには少々窮屈です。締め付けが強過ぎるので、10〜30分程度で外しています。

5個入りです。

写真のように縫い目(つなぎ目)を指側にすると、局所的に締め付けが強くなるので、縫い目を外側にして使っています。

キャンドゥの指用サポーターは、わたしには少しゆる過ぎるかもしれません。

4個入りです。

説明の通り、サポーターをつけたままPCのキーボードを扱えます。ダイソーのは、指が曲げづらいのでキーボードを叩けません。

上がキャンドゥ
下がダイソー

写真を拡大してご覧になれば、サポーターの強さが感じ取れると思います。

指用ネット包帯

指用のネット包帯を購入したのは、ギプスを簡単に固定するためでした。

しかし、ダイソー「指用ネット包帯 3本」は、わたしの太い指にはキツ過ぎて血行が悪くなります。

サイズは、18 × 70mmで、”伸びサイズ”が約60mm(横伸び)× 約110mm(縦伸び)となっています。

入らないほど小さいのではなく、ギプスの上からちゃんと入ります。しかし、窮屈です。

ギプスなしで指にかぶせても、ピッタリとフィットします。

緩めのコンプレッション・ウェアのようになります。適度な締め付けで、むくみ防止に良い感じです。

ギプス

でも、もっとも効果があるコンプレッション・アイテムは、ギプスです。

ギプスを外すと、指のトレーニングなどしなくても、指が少しむくみます。むくんだ指は、ギプスに入りにくくなりますが、強引に装着すれば、腫れが治まります。

ただし、ギプスをすると指が使えなくなるので不便です。

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